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Ocean MarketへのデータNFTの公開方法


Ocean MarketへのデータNFTの公開方法

Jamie

OceanONDA V4マーケットとデータNFTの公開方法の説明

OceanONDA V4では、データNFT、セーファーステーキング、独自のデータマーケットプレイスを運営する際の手数料設定の柔軟性など、素晴らしい新しいアップグレードの数々がもたらされました。ほとんどの方は、Ocean Marketを通じてアップデートに触れることになります。この記事では、マーケットにおける主な変更点をまとめ、データNFTを公開する方法についてステップバイステップで説明します。

Ocean Market V4における多くの変更点は、データNFTの導入に基づくものです。データNFTは知的財産をチェーン上で表現したもので、私たちはこれをベースIPと呼んでいます。データNFTは他のNFTと同様にウォレットに保管され、ウォレットから直接送金することができます。つまり、ベースIPをオンチェーンで販売または送金することが可能になったのです。また、急成長するNFTエコシステム内の素晴らしいNFTツールを全て利用することができことから、非常に多くの可能性を探求することも可能です。

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何が新しくなったのでしょうか?

データNFTの公開に関するヘッドラインニュースとしては、新たなパブリッシュフロー、プールの動作の変更、アセット詳細ページの更新、そして素晴らしいNFTイメージジェネレーターなどがあります。

新たなパブリッシュフロー

Ocean V4は本格的なアップグレードと位置付けられるため、新しい旅、つまりデータNFTの公開に適した新たな公開フォームの作成方法について真剣に検討することが適切であると考えました。

NFTの公開は複雑なのではないかとお考えでしたら、実際に触れてみて驚かれることでしょう。ウィザード形式のフォームで、とても簡単に公開することができます。価格設定を含む全プロセスを5つのステップに簡素化しました。また、入力した内容を確認することもできるので、取引にサインする前に念入りに確認することができます。

以下のステップバイステップで、パブリッシュフォームをより詳しくご紹介します。

データNFTイメージジェネレータ

私たちは、NFTのユニークなビジュアルをウォレットで閲覧できることがいかにクールであるかを知っており、Ocean MarketのV4バージョンにこれを含めることが本当に重要であると感じていました。パブリッシュフォームで画像を選択することができますので、「refresh」をクリックして別のスタイルをご覧ください。この画像はNFTのデータに永久に関連付けられますので、先に進む前にこの画像で満足であるかどうか確認してください。

SVGジェネレーターはOcean Market V4用に一から開発されました。Delta DAOの友人たちがこの素晴らしい機能のために尽力してくれたことに感謝しています、彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。

アセットページのデータNFT画像

せっかく設定したOcean Waveの写真が、どこにも表示されないのでは意味がありません。そこで、アセットページの一等地に表示することにしました。これは、各ページに個性を持たせるための工夫です。

プールタブのアップデート

OceanONDA V4のアップデートをご覧になっている方は、片側ステーキングの改善についてご存知でしょう。これは最も利便性の高いアップグレードの1つとなるでしょう。

基本的には、各プールのベーストークン(例:OCEANトークン)とデータトークンの比率が常にバランスよく保たれるように、片側ステーキングボットを導入しました。ユーザーがプールに流動性を追加すると、片側ステーキングボットはデータトークンをミントし、ユーザーの追加流動性資産に合わせてプールに追加します。一方、ユーザーが流動性を失った場合、片側ステーキングボットは同数のデータトークンをバーンし、プール内の比率を変えないように機能します。これは深刻な問題に対する素晴らしい解決策であり、人々がラグプルでお金を失うのを防ぎます。

さて、ご想像の通り、この巧妙なロジックは全てスマート・コントラクトの中にあるので、市場に与える影響・変化はより軽微なものとなっています。私たちの目標は、不必要な数字を排除し、全てを明確にすることです。流動性とTVLの表示を簡素化し、プール内のOCEANトークンの数のみを表示するようにしました。

データNFTの公開方法

それでは、データNFTを公開する手順について説明します。作業を進める前に、いくつか必要なものがあります。

まずは、データセットが必要です。このガイドに従って試す限りでは、テスト用のデータセットでも問題ないでしょう。ここにサンプルのcsvファイルがたくさんあります。既に何かアイデアがあるかもしれませんし、多くのデータを保有しているけど何が価値あるものなのかわからない、という場合もあるでしょう。

次に、ブラウザウォレット(Metamaskを推奨)、ETHとOCEANトークンが必要です。もし不明点があれば、私たちのドキュメントにある各ガイドに目を通すことをお勧めします:

シンプルに(そして無料に)するために、最初の2、3回はRinkebyテストネットで公開し、プロセスに慣れておくことをお勧めします。Rinkebyの蛇口から1000オーシャントークンを無料で手に入れることができます。また、RinkebyでETHが必要な場合は、こちらから入手することができます。

ステップ1 — ウォレットを接続

この最初のステップは、V3バージョンのOcean Marketと同じくウォレットの接続から始める必要があります。これは本質的に従来の(Web2)アプリケーションにログインすることと同じです。

右上に「Connect Wallet」というボタンがあります。これをクリックすると、3つの異なるオプションが表示されます — この説明では例としてMetaMaskを選択します。

MetaMaskからアカウント接続の可否を問うポップアップが表示されますので、「Next」をクリックしてアカウント接続に進みます。

ステップ2 — メタデータの設定

この時点で、公開フォームへの入力準備が整いましたので、まだの方は上部のナビゲーションにある「publish」リンクをクリックしてください。ここで、前述した新たなウィザード形式のフォームを見ることができます。
公開フォームの最初のタブは、データ資産のメタデータに関するもので、タイトルと説明を指定する必要があります。また、このセクションでは、作者とタグ(これはデータ資産の発見・検索に役立ちます)を入力するよう求められます。

また、このフォームでは、新しいSVGジェネレータを使用して、データNFTを表現する画像を選択することもできます。

ステップ2 — アクセス方法の定義

さて、フォームの2ページ目では、人々がデータにアクセスできるようにする方法について、重要な設定を行う必要があります。ここでは「download」「compute」の2つのオプションがあります。「download」は最も簡単で、その名の通り、データセットをダウンロードして生のデータにアクセスすることができるようになります。これは多くの場合において素晴らしいことですが、もしあなたのデータの機密性が高く、人々に生データを見られたくない場合は「compute」を選択した方がよいでしょう。

「compute」アクセスを選択すると、ユーザーはファイアウォールの内側でデータセットに対してアルゴリズムを実行できるようになりますが、生のデータにはアクセスできないことになります。私たちはこのモデルを 「compute-to-data」と呼んでおり、Oceanの特徴の一つとなっています。もしcompute-to-dataの詳細について知りたい場合は、各ドキュメントをお読みになることをお勧めします:

このページでは、データセットが保存されているURLの入力が必要となります。データセットは、集中型でも分散型でも、どのようなストレージプロバイダーでもホストすることが可能です。必要なのは、データセットにアクセスするためのURLだけです。よく「最大ファイルサイズは?」「使用できるファイル形式は?」などの質問を受けますが,私たちはデータのホスティングは行っていないので,ここで制限を設けることはありません。データセットのメンテナンスとホスティングは、あなたの各自で行うことになります。

これは、実際のデータセットのサブセット、または同じフォーマットを再現したサンプルファイルです。これは、購入前に販売するデータについてより深く理解したい消費者にとって非常に便利です。

また、この段階でデータトークンの名前と記号を選択することができます。データトークンとは、データセットへのアクセスを許可するブロックチェーン上のトークンであり、消費者はデータトークンを購入しなければデータセットにアクセスできません。データトークンの名前は特に重要ではなく、ユニークであることが重要となります。デフォルトのままでもいいですし、気に入ったものが見つかるまで更新をクリックして考えてみるのもいいでしょう。

このページの最後の項目は、タイムアウトです。タイムアウトを選択することで、ユーザーが最初に購入した後、どれくらいの期間データセットにアクセスできるのかを決定することができます。データセットを常に更新している場合は、タイムアウトを短くすることで、顧客が最新のコピーを購入するために戻ってくるようにすることができます。

ステップ3 — 価格設定の作成

この時点で、ほぼ完了です。次は、アセットの価格設定です。固定プライシング、動的プライシング、フリープライシングの3つのオプションがあります。どれが自分のデータ資産にふさわしいか、慎重に検討することが大切です。一度設定した価格タイプは変更できませんが、価格を変更することは可能です。

では、それぞれについて見ていきましょう:

固定プライシング

固定プライシングとは、簡単に説明すると、消費者がデータにアクセスするために支払う価格を固定価格で設定することです。価格はいつでも変更でき、消費者は購入時点で設定されている金額を支払わなければなりません。

動的プライシング

動的プライシングは、価格がオーダーブックの需給によって変動して決定されるため、少し複雑です。このコンセプトはAutomated Market Maker (AMM)と呼ばれています。OceanではBalancer AMMプールの改良版を使用しています。

動的プライシング設定を行いたい場合は、AMMプールを開始するために流動性としてOCEANトークンを提供する必要があります。消費者が支払う価格は、プール内のデータトークンに対するOCEANトークンの比率によって設定されます。データクンを購入する人が増えると、比率が変化し、価格が上昇します。

誰でも作成したプールに流動性を追加することができます。彼らは流動性プロバイダと呼ばれます。流動性供給者は、データトークンが購入されたときに取引手数料の一部を得ることができ、流動性を提供するインセンティブとして機能します。

フリープライシング

V4では、ガス代はかかりますが、データセットを無料で提供できるフリープライシングという設定を設けています。このオプションは多くの要望があり、またV3マーケットのフォークで既にテストされていたこともあり、V4バージョンのOcean Marketに含めることを決定しました。

ステップ4:プレビューとレビュー

入力した内容に間違いがないか、念入りに度確認してください。便利なプレビューページが追加されたことで、トランザクションの署名に前に全てを確認することができます。

ステップ5 — トランザクションの送信と署名

このページでは、送信プロセスをより使いやすくするための工夫が施されています。何件のトランザクションに署名する必要があるのか、また、それぞれのトランザクションについて説明を追加しています。

「Submit」をクリックした後、一連のMetaMaskのポップアップが提示されます。価格設定の作成、データクンの作成、そしてOcean Marketにデータクンの使用を許可する(つまり、お客様に代わってデータクンを販売する)ことです。

トランザクションを確認すると、成功したことを示すメッセージが表示されます。これでデータセットが公開され、Ocean Marketで販売されているのを見ることができます。

以上で完了です!

最後までお読みいただきありがとうございました。Ocean MarketのV4バージョンの新機能の概要をお伝えしながら、データNFTを公開する方法をステップバイステップで説明していきました。

データNFTの公開は、簡単なプロセスであることがお分かりいただけたかと思います。専門的な知識は必要ありませんし、新たな公開フォームは以前のものよりも多くの点で簡易化されています。V4 マーケットで皆様が公開される興味深いデータセットを見るのが楽しみです。

今回紹介したアップデートは、Ocean V4で導入された数多くのアップグレードのほんの一部に過ぎません。今回のリリースで私たちがなぜこれほど興奮しているのかを知るには、Ocean V4でのマネタイズ方法、プールでのステーキングに関する新しいアプローチ(より安全に!)、データNFTに関する記事などをお読みになることをお勧めします。

ご質問やお問合せは、Discordからお気軽にお問い合わせください。


Ocean Protocolについて

Ocean Protocolのミッションは、世界に広がるWeb3データエコノミーを始動させ、データの所有者が持つべき権利を取り戻し、人々がデータから本来得られる価値をもたらす世界を構築する事です。

データは新たな資産クラスであり、Ocean Protocolはその価値を引き出します。データの所有者と消費者は、Ocean Marketアプリを使用して、安全でプライバシーが守られた方法でデータ資産を公開、発見、消費できるようになります。

Ocean Protocolのデータトークンは、データを「データ資産」に変えます。これによりウォレットや取引所、その他のDeFiツールを活用して、データウォレット、データ交換、データ協同組合を実現します。プロジェクトは、OceanライブラリやOCEANを自分のアプリで使用し、Web3データエコノミーの推進に貢献していきます。

トークンとしてのOCEANは、データへのステークやデータの売買、ガバナンス投票などに使用されます。トークンの供給は、短期的な成長と長期的な持続性を促進するために時間をかけて分配され、利用量の増加に応じて増加するように設計されています。

詳しくはoceanprotocol.comをご覧ください。

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