Connextエコシステム#1:Steakall Finance
Stakeall Financeとは何か、経歴、Connextが選ばれた理由
Stakeall Financeとは?
Stakeall Financeは、DeFiストラテジーの構築に焦点を当てた、分散型・ノンカストディアルのDeFiプラットフォームです。DeFiストラテジーは、基本的に単一のトランザクションに包まれた一連のDeFiアクションとして機能します。
彼らの革新的なDeFiストラテジーは、ユーザーがDeFiに参加するための新たな門戸を開くものとなるでしょう:
- 収益性の改善 — より高い利回りを獲得
- 最小限の機会費用
- 優れたステーキング体験
経歴
Stakeallは2021年6月のハッカソン(ETHGlobalのHack Money)で開発が開始され、最終候補の1つとして表彰されたプラットフォームです。
Connext NetworkとAaveからの助成金を受領後、活発に開発を重ねたStakeallは2021年12月にベータ版をローンチしました。
Stakeall Financeは、2022年4月に以下の6種類のプロトコルを統合し、メインネット上で稼働しています:
- 1inch Protocol:1inchの統合によって、ユーザーは分散型アプリケーションを使用してステーキングトークンを一度に購入することが可能に
- AAVE Protocol:AAVEとの統合によって、ユーザーはステーキング用のアセットを一括で借りることが可能に
- PoLido Protocol:PoLidoは、MATICのリキッドステーキングのために統合されており、ユーザーはstMaticトークンをPolygon Networkにブリッジすることが可能に
- Graph Protocol:The Graphの統合により、ユーザーはGRTトークンをインデクサーへデリゲート可能に
- Polygon:MATICトークンをPolygonエコシステムのバリデーターに直接ステークすることが可能に、
- Connext Network:Connextの統合によって、ユーザーはPolygonネットワークから資産を転送することで、クロスチェーンでのステークの実行が可能に
なぜConnext Networkが選ばれたのか?
- セキュリティ:Connextブリッジと相互運用性プロトコルは、EVM互換チェーンの中でも圧倒的に安全な設計となっています。Connextのアーキテクチャはスマートコントラクトに基づいていることから、資金を失ったり、盗まれたりすることのないようなプロセスフローを実現
- メッセージの受け渡し:単方向および双方向のメッセージパッシング
- インスタント流動性ブリッジングとコールデータパッシング:プロトコルに受信チェーンの機能を呼び出させることで、ユーザーからガスインターフェースを抽象化することを可能に
Connextのルーターと流動性プロバイダーのネットワークによって、ユーザーは高速で安価な流動性を(30分の待機不要で)享受しながら、接続するブロックチェーンと同レベルの安全な経験を得ることができます。
現在のDeFiストラテジー
- マルチバリデーターステーキング:ワンクリックで、MATICやGRTを複数のバリデーターにステーキングできます。使い方はこちら。
- 購入とステーキング:DEXからステーキングトークンを購入して、1回のトランザクションでバリデーターにステーキングできます。利用方法はこちら。
- レバレッジステーク:AAVEプロトコルから資産を借りて、直接バリデータにステークし、より多くの報酬を獲得できます。利用方法はこちら。
- クロスチェーンステーキング:各ストラテジーを全てPolygon Chainから実行することも可能です。例えば、PolygonからインデクサーにGRTをステークすることができ、この場合の資金はConnext Networkブリッジを使用してPolygonからMainnetに転送され、ステーキングが行われます。
全てが1つのトランザクションで実行されるため、特にレバレッジステーキングの際には、Polygon Network上でAaveのポジションを効率的に管理できるため、ガス代の節約になります。
Polygon上のLidoのためのLiquid Staking Shuttle機能
Polygon上のLido向けのシャトルシステムは、6月3日からメインネットで稼働しています。
Stakeallのシャトルシステムによって、MaticトークンをPolygonチェーンにステークすることができるため、トランザクション手数料が節約できます。
シャトルシステムとは?
シャトルシステムは、スマートコントラクトベースのクロスチェーンステーキングプロトコルで、Polygon上でのMaticのステークを可能にします。
例えば、大量のMaticがシャトルに入金されると、シャトルシステムはステーキングのためにEthereum MainnetにMaticを送信して、Polygon Network上で同等のstMaticを受け取ります。
シャトルがPolygon Networkに到着すると、ユーザーはPolygon上で同等のstMaticトークンを請求することができるようになる仕組みです。
シャトルシステムの利点は以下の通りです:
- ガス効率が良い
- 少額投資に最適
- 高い報酬率
- 素晴らしいステーキング体験