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Aptos Japanウェビナー#1のまとめ


Aptos Japanウェビナー#1のまとめ

Aptos Japan

Aptosは、Move言語で構築されている安全でスケーラブルなレイヤー1ブロックチェーンです。 各コンテンツをフォローしてご参加ください!

2022年8月22日、初となるAptos Japanウェビナーが開催され、受付プラットフォームConnpassには159人の参加登録があり、大盛況のもとに終えることができました。(Zoom定員が100名となっており、ご迷惑をおかけしました。次回改善していきます)

この記事では、イベントの内容を議事録として残し、参加できなかった方や復習したい方に概要を提供します。

今回のウェビナーの主なセクションは以下のとおりです:

  1. Aptos Japanの紹介 Takeshi_TGAL
  2. Aptosの概要(テキストAMAの内容を含む)By Hana
  3. AIT3の参加概要とワークショップ By qyeah

Aptos Japanの紹介

Aptos Japanは、「開発者による開発者のためのコミュニティ作り」を理念としてコミュニティの有志が発足しました。

現在のメンバー

基本的には特性を持ったメンバーで、それぞれがコミュニティの成長のために自律的に行動しながら、企画や方針を合議制で決めている小さなDAOのような形式をとっています。今後も開発やデザイン、記事の作成が得意な方など、一緒に取り組んでいければ嬉しいです。

Aptos Japanの取り組み
Aptos Japanは、Twitterの管理・運営、公式アナウンスの日本語化、イベントの開催、独自のDiscord運営のほか、Aptosの公式ForumやDiscordで積極的な提案・貢献活動を行っています。

最近ではAptos Koreaの代表者らと繋がり、今後連携して相乗効果を生んでいくことを発表しました。この流れは中国や東南アジアのコミュニティとの連携へとつなげ、将来的にはアジア地域でのAptosハッカソンの開催などの取り組みへと発展させていく計画です。

Aptos Japanウェビナーについて
Aptos Japanウェビナーは、日本語圏におけるコミュニティの活性化・教育・情報共有を目的とする取り組みです。初開催となる今回を皮切りに、定期的にイベントを開催していく計画を立てています。

今後予定されているイベント内容:

  • ホワイトペーパーの査読会
  • AptosチームとのAMA
  • 日本発のAptos関連プロジェクトの紹介
  • 他のL1日本コミュニティとのコラボ勉強会

その他、コミュニティからのあらゆるニーズに答えていく予定です。

また、私たちはAptosだけが生き残るとか、他のチェーンは要らないというような考えは一切持っておりません。イベント内でも触れましたが「〜キラー」という概念は少なくとも私たちは考えておらず、それぞれのチェーンがそれぞれの特性にあった方法で成長拡大し、分野全体の発展につながっていくという考えを持っております。

知らないもの、わからないものを忌避するのは人間の特性の一つですが、Aptos Japanとしては、一切の垣根なくコラボレーションを拡大していく計画であり、「知らないもの、わからないもの」を学び合うことに注力していきたいと考えています。もし、同じ考えを持っていただけるのであれば是非とも、日本におけるこの分野の発展のためにも面白い取り組みを計画していきましょう!DMからのメッセージお待ちしております。


Aptosの概要

このパートでは、下記についてAptos上でプロジェクトを行っている者としてHANAが意見を述べていきます。

「そもそものAptosの狙うポジション」
「エコシステムの状況」
「結局、何が優れているのか」

Aptos 基本情報
まずはAptosをよく知らない方向けの概要について

-val $2B以上で350M調達を調達しているL1チェーン
-FlowやLibraと同じHotstuffコンセンサス
-ネイティブ言語:Move
-メインネットが9月末予定で、ホワイトペーパー詳細はまだ

Aptosのポジション
Ethereumとは別のコミュニティ・ゲームが展開されていて、Solanaと思想は近いです。大きな特徴は、「Move言語を強烈に押し出している」「Web2 big tech(Google, AWS, Paypay)を初期から巻き込んでいる」点です

-分散性やpermissionlessを求める事なく効率の良い金融プラットフォーム
-「ハイスペ+低手数料+強い後ろ盾」で、マスアダプションに拘る
-Web2テックの巻き込み

Aptosエコシステムの状況
マーケットの崩壊やRustとの相性の良さなど複数の要因が重なり、Solanaのプロジェクトが参入しやすい状況になっています。メインネットローンチ前にも関わらず、50個以上のプロジェクトが控えています

-7上旬くらいに一気にSolana勢参入
-Solanaの歴史をハイスピードで辿る
-Solana勢は基本マルチチェーン展開先
-派閥的には、solana勢(特にSaber)+aptos native勢(特にPontem)+Move大好き勢

Moveについて
Move言語はDiemのメンバー達がスマコンを記述する言語として数年間に渡り開発してきました。Solidityよりどれ程優れているかは、自分で手を動かして試して欲しいです

-まだ情報少なくキャッチアップに時間かかる
-FlowのCadenceとも似ている
-Auditコスト低い
-Web3のJavaScript的立ち位置
-希少性の設定やアセットの型付けが可能
→通貨を扱うクリプト相性が良い。rustやJSだと煩雑になるコードを短く書ける

以上、簡単にAptosの概要について紹介してみました。ユーザーの方は、Twitterの情報を盲信せず、万が一の事も含めてプロジェクトに関わってみてください。開発者や事業者でAptosに興味ある方は、ぜひHanaにDMしてください!


AIT3の参加概要とワークショップ

AIT3の重要事項と手順についてフォローしていきます。
詳細な概要については、下記のリンクを参照してください

AIT3の日程

  • 登録開始日:8月19日
  • 登録終了日:8月25日
  • 格通知日:8月29日
  • テストネット開始:8月30日
  • テストネット終了:9月9日

AIT3の参加のために実施すること

  • ノードの構築
  • Walletのインストール
  • サイトへの登録

可能であれば、スキルアップも含めてAptos公式のガイドを見て実施するのがベストです。
よく分からないという人向けに、日本語での簡易手順も作成しています
こちらも参考にしてください。

Aptos公式手順

  • ノードの構築方法
  • Walletのインストール方法

Aptos Japan簡易手順

  • ノードの構築方法
  • Walletのインストール方法
  • 登録方法
  • ウェビナーでのデモ動画

AIT3に向けての個人的な意見
AIT2においてAptosネットワークの長時間負荷試験が実施されたのですが、私のノードで観測した限りでは、数千TPS程度と現状のSolanaにおける性能値に近い値でした。 (Peak値はもっと大きいと思います)

AIT3においてノードのハードウェア要件が上がったのも、もっと良い数値をテストネットであげたいという意志の表れではないかと個人的に考えています。
※ 逆説的に、より良いスペックのHardwareを準備すると選ばれやすくなるのではとも妄想しています

また、今回のAIT3は当初アナウンスされていた500名の枠から大幅に縮小して200名程度になっています。
しかし、冬に予定されているAIT4では、参加者人数が増えるとのことです。AIT3以降も全力でサポートしていくのでよろしくお願いします。

テストネットにおける個人的な期待
AIT3においては、メインネットと同様のコードベースで行われるため、より実行的なTPSやFinalityが出てくるため、この結果はAptosにとって一つの試金石になると考えています。

また、Aptosは、Block-STMと呼ばれる並列実行エンジンを採用しておりDAGベースのBFTコンセンサスアルゴリズムを改良しています。

これらの技術によりHot stuff系のコンセンサスにおけるNode数が増加におけるTPS / Finalityの悪化するという特性に対応しているため、数千規模のノードを受け入れるAIT4においては、どの程度分散性と高TPS / 低遅延を上手く両立できるかが見どころかなと思います。

Aptos推しの人も、Aptosに懐疑的な人も、みんなで結果を見届けましょう!

今後のAptos、そしてAptos Japanにご期待ください!


最後に

Medium Aptosの日本語記事や開発者用のTips、チュートリアルを展開していく予定です。

一緒になってAptosの開発や記事を書いてみたい人はお声がけください。

Aptosは、Move言語で構築されている安全でスケーラブルなレイヤー1ブロックチェーンです。 各コンテンツをフォローしてご参加ください!