Shipyardの新たな助成先Brainstem Digital Healthについて
Brainstemは、ウェアラブル端末を活用して、医療レベルのデータを収集/分析を行い、ユーザーがデータを収益化できるようにするソリューションを提供します。
Ocean Protocol上でオープンソースのWeb3ソリューションの構築を目指す起業家の支援を目的として設立された200万ドル規模の助成金プログラム「Ocean Shipyard」は、新たな助成先としてBrainstem Digital Healthを選択しました。
Brainstemは、消費者向けウェアラブルデバイスで収集された大量のデータへのアクセスを容易にすることを目的としており、ヘルスケア提供に革命を起こし、健康と福祉を向上させる新しい発見につながる研究を促進する可能性を持っています。
Brainstem Digital Healthは、低コストのウェアラブル端末を通じて、心拍数、心拍変動、血圧、SpO2などの医療グレードのデータを収集するためのスケーラブルで分散型のプラットフォームを提供します。そのユーザーは、Ocean Protocolを介したデータ分析や収益化の機会から利益を得ることができます。
エコシステム&パートナーシップ担当のSheridan Johnsは、次のように述べています。
「消費者向けウェアラブル端末で収集した重要な健康データを集約することで、ヘルスケアのバリューチェーン全体にわたって大きな価値が引き出されることが期待されます。Ocean Protocolを使用したBrainstemの分散型アプローチで非常にエキサイティングなのは、Brainstemが解き放とうとする価値の多くが、データを提供した個人と直接共有されることです。」
また、Brainstem Digital Healthの創設者Max Campbellは、次のように述べています。
「Brainstemのエコシステムは、誰もが活用できる最大かつ最高品質のウェアラブルヘルスデータセットの作成を通じて、次世代のウェアラブルヘルスに関する洞察を構築するものです。私たちは、ユーザーがウェアラブルテクノロジーと対話する方法を再定義し、製品の一部であるのではなく、最終製品を所有することを目指します。」
Brainstemアプリケーション内のユニークなモニタリングと治療の機能群に加え、ユーザーは、DataUnion.appと共同で、Ocean Protocolを搭載したデータユニオンに自身のデータを公開することができます。医学研究者を含む加入者は、例えば、AIモデリングをサポートするCompute-to-Data方式でデータにアクセスすることが可能になります。
Brainstemは、オープンデータ連携に必要なインセンティブの調整を推進します。これは、データ提供者が匿名化されたGDPRに準拠した方法でデータを公開し、経済的・社会的報酬を受け取ることを可能にするデータユニオンを通じて行われ、エコシステムの成長のインセンティブとなるものである。オープンAPIと、分散型自律組織(DAO)を通じたネットワーク収益の再利用が相まって、サードパーティのソフトウェアやハードウェアの統合がさらに促進され、研究を促進し新しい発見をもたらすインサイト生成の好循環を促進することが期待されます。
Ocean Shipyardによる3万ドルのOCEAN助成金によって、Brainstemは透明性の高い明確な成果物にコミットするための初期リソースを手に入れることができます。
Brainstemは、2022年10月初旬までに、データ・ユニオンのバックエンドを作成し、データ収集用のアプリに統合し、Compute-to-Data 機能を持たせる予定です。また、データ・トークンを作成し、ウォレットの認証と報酬の分配に必要なイーサリアムの統合を行います。
また、2022年11月の第1週までに、データセットに対するcompute-to-dataによるアルゴリズムの実行から、データの供給とそれに対する報酬の請求まで、エンドツーエンドのアプリケーションのテストを完了することを目標としています。
Ocean Protocol上で何か価値あるものを作りたいと考えている情熱的な個人またはチームにとって、プロジェクトをスタートさせ、新しいデータ経済の先駆者となる最高のチャンスとなります。シップヤードの次の候補者の募集は、9月に開始されます。
https://oceanprotocol.com/shipyard をご覧になり、ご応募ください。
日本の組織、個人からの応募もチーム共々楽しみにしています。
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