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AIT1の完成 // AIT2の追求



AIT1(Aptos Incentivized Testnet 1)参加者の皆様、初のインセンティブ付きテストネットが無事成功することができ、協力いただいたコミュニティに大きな感謝を送ります。私たちは、この協力に感謝し、コミュニティとの継続的な関わりを持つことを楽しみにしています。この記事では、報酬・AIT1に関するいくつかの教訓・そしてAIT2へのコミュニティ参加拡大に関する私たちの最初の計画について説明します。
ぜひご一読いただき、ご意見をお聞かせください。

AIT1を振り返って

1週間以上持続する分散型ネットワークを共に作り展開しました。当初の計画では、95%の合格率を達成した参加者だけに報酬を与える予定でした。しかし、多くの参加者のたゆまぬ努力に感動し、当初の合格ラインは満たせなかったものの5%以上の合格ラインを到達できた参加者に対しても半分の報酬を付与することにしました。

AIT1で学んだ教訓

教訓1) DoS攻撃に備える

Aptosは、参加者・参加者の身分証明・ネットワーク構成などを厳重に管理していました。また、参加者はそれぞれ「AptosサービスやTestnetのユーザーを混乱させたり、攻撃を仕掛けたりしないこと」という利用規約に同意していました。
それにもかかわらず、多くの参加者がメトリックポートに極度の負担をかけ、その結果、性能への影響やノードへの過負荷が発生しました。今後、チームはすべてのパブリックインターフェースの保護に関する文書を更新するとともに、これらの攻撃を軽減するための展開スクリプトに保護機能を実装する予定です。

教訓 2) ノード検証チェックの改善

初期のテストネットでは、ダイヤルアップ接続の低性能マシン上で動作するバリデータであっても登録することができました。
さらに、性能の高いマシン環境においても、バリデータが秘密鍵と公開鍵を取り違えるなどの不適切な設定をしている可能性もありました。
テストネットの参加者の中には、高レイテンシー (遅延)やその他の制限に悩まされたり、単に登録の設定を間違えただけという人もいました。
私たちは、バリデータを実行するのに適した環境を特定しその正しさを評価するため、コミュニティをよりよく教育するためのより包括的なノード検証に投資していきます。

教訓3) コミュニティのリーダーをサポートする

コミュニティの多くは、インセンティブ付きテストネットの前の段階にて、開発者ネットワークへの接続・ローカルテストネットでの開発・そして互いに教え合うためのツールの構築などを支援し、素晴らしい成果を上げてきました。AIT1 には多くの協力者がいましたが、AIT1の選出プロセスでは選出することができませんでした。Aptosは今後のラウンドにこれらのHeroをAITの選出に加えることを約束します。

AIT1での成功

成功1) 無事やりきった! コミュニティが集まり、ノードを立ち上げ、分散型起動プロセスに参加し、1週間以上一緒にネットワークを運営しました

成功2) コードのバグを特定し、それを回避するための設定変更を提供し、ノード運用者がその修正を適用してネットワークの成功に貢献し続けました

成功3) ノード運用者が互いをサポートし合い、DoSの原因を特定し、緩和策を提供するための集団的な努力に象徴されるように、ノードランナーが互いにサポートしあいました

私たちの最初のインセンティブ付きテストネットを成功させてくれて、本当にありがとうございます。

AIT2 全速前進

AIT1の立ち上げと完了から少し時間が経ち、何がうまくいき、何がより良くできるのか、コミュニティの声に積極的に耳を傾けるようになりました。私たちは、皆さんの声を聞き、Aptosコミュニティの能力を引き出し、力を与え、認識させるために、選考プロセスを改善する機会があることを認識しました。そこで、今後のインセンティブ付きテストネットに向けた予備的な取り組みをいくつかご紹介したいと思います。

  1. GitHubとDiscordで実証されたように、AIT合格枠の少なくとも10%を重要なコミュニティ貢献者に事前に割り当てます。詳細については現在調整中ですが、コミュニティを構築し、他の人が参加し、成功することを可能にしてきた人たちを評価したいと思います。
  2. 登録終了から合格通知までの間にコミュニティ投票フェーズを設け、コミュニティがお互いに投票できるようにします。これにより、重要な貢献者を特定するためのプロセスが失敗した場合に、選出すべきリーダーを特定することができます。
  3. 展開戦略、経歴、役割(コミュニティメンバー、学術関係者、ノード運用者)、応募動機について詳細情報を提出いただくことにします。
  4. よりよく配備されたバリデータの特徴を誰もがよく理解できるように、文書化と準備のチェックをより徹底します。

インセンティブ付きテストネットの他にも、貢献に対して報酬を得るための新しい方法を近々発表する予定です。私たちは、みなさんが引き続き開発に専念できるようにしたいと考えており、この取り組みをみなさんと共有できることに興奮しています。

振り返り

この場をお借りして、Aptosがいかにコミュニティに対して謙虚に接しているかをお伝えしたいと思います。3月中旬に devnet を立ち上げたとき、私たちは10台かせいぜい100台のフルノードを期待するという、非常に控えめな期待でした。このプラットフォームで最初に開発が行われるのは、5月初旬に開催されるハッカソンの後だろうと考えていました。また、最初のハッカソンにおいても、AptosやMoveを使った効率的な開発方法を共有することを目的として考えていました。

Aptosコミュニティの成長は、我々の予想を遥かに超えるものでした。ピーク時には、テストネットの準備の前に、devnetに接続されているフルノードの数は18,000に達していました。私たちの最初の貢献は、2週間以内も経たずして行われました。Aptosのコードベースとデザインの両方に多大な貢献をしていただきました。ノードの構築、Move コーディングの問題の解決、素晴らしいミームの作成など、皆さんが Aptos とお互いに示してくれた愛、サポート、親切に圧倒されました。

開発者ネットの経験に続き、私たちのテストネットに対する皆さんの反応はさらに圧倒的なものでした! 当初は、googleフォームなどのシンプルな方法で応募を受け付け、参加者を特定するために多くの運用作業を行う予定でした。しかし、4月下旬にAptosのコミュニティからの喜びの声を受け、その計画を調整しました。その調整段階でも、まさか3万人もの登録があるとは想像もしていませんでした。今後のテストネットの登録方法を改善するための最初の提案にあるように、私たちは皆さんと密接に協力して、Aptosのすべてのフェーズを可能な限り包括的にするための基準を定義する手助けをしたいと考えています。

これは、私たちの約束に向けた最初のステップに過ぎません。数週間後にはAIT2の目標や登録方法など、私たちの計画についてお知らせします。
現在の計画では、今月末にはAIT2の登録を開始する予定です。

皆様からのご意見、ご感想をお待ちしています。また、DiscordとTwitterで引き続きフォローをお願いします。Let’s Move!


最後に

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