Sushi Swapファミリーの概要
Sushi、Syoyu、Miso、Bento、Kashi、え?Trident?
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SushiSwapとは?
SushiSwapは、イーサリアムブロックチェーン上で最も人気のある分散型取引所のUniswapのオープンソースコードを基に作成されたものです。つまりSushiはUniswapのフォークであり、同様の機能を数多く実装しているAMM(自動売買マーケットメーカー)です。
SushiSwapは2020年9月に、Chef NomiとoxMakiという2人の匿名開発者によってローンチされました。その後、その所有権はFTX取引所のCEOであるSam Bankman-Friedに移っています。
Uniswap(Ethereum)やPancakeSwap(Binance Smart Chain)など、1つのチェーンでしか動作しない一部のDEXとは異なり、SushiSwapはEthereum、Binance Smart Chan、Polygon、Avalanche、Solana、Fantom、Harmony、Terro、Celo、など複数のチェーンで動作するのが特徴です。
また、SushiSwapはトークンのスワップ以外にも、貸し借りやイールドファーミングなど、さまざまなDeFiサービスを提供しています。ネイティブトークンであるSUSHIはガバナンストークンとして機能するため、SUSHIトークン保有者はSushiSwapの重要な決定やロードマップに影響を与えることができます。
背景
前述のように、SushiSwapはUniswapのフォークとして始まりましたが、いくつかの重要な違いがあります。
最も顕著な部分としては、流動性プロバイダーへの報酬がSUSHIで分配され、ガバナンストークンとしての役割も担うということです。Uniswap(UNI)とは異なり、SUSHIの保有者は流動性の提供後でも報酬を獲得し続けることができます。
当初、Sushi Swapは、高いAPYでSUSHI報酬を支払うことで、流動性供給者が自分の流動性プール(LP)トークンをステークすることを奨励していました。その結果、SushiSwapは1週間で10億ドル以上の流動性を集めることに成功し、TVLは1億5千万ドル以上にまで達しました。ステークされたLPトークンは、一定期間後、UniswapからSushiSwapに移行されました。これは、Sushi SwapにステークされたUniswapのLP トークンが、Uniswapでそのトークンと交換されたことを意味します。また、SushiSwap上に新たな流動性プールが作成され、SushiSwapが正式にローンチする流れとなりました。
2021年第2四半期に、SushiSwapのエコシステムは、最新の追加であるShoyuと呼ばれるノンファンジブルトークン(NFT)プラットフォームを発表しました。Shoyuは、SUSHIのガバナンスを通して「使いやすいNFTプラットフォームの構築」という提案があったことがローンチの発端となっています。
ファイル形式の選択肢や画像サイズの制限、イーサリアムでの高い取引手数料など、NFTマーケットプレイスの現在の欠点に取り組むことを目的としています。
Sushiで取引できる暗号通貨
SushiSwapは、14以上のサポートされたブロックチェーンのネットワークによって、多くの暗号通貨/ペアが取引可能となっています。ここでは、過去24時間にSushiで最も取引された暗号通貨を、取引量の多い順にご紹介します。
メリットとデメリット
SushiSwapのメリットについていくつかご紹介します:
メリット:
- 手数料の大半がユーザーに還元されます
- SushiのDeFiユーザーには、手軽で高報酬のシステムであるステーキングとファーミングが提供されています
- SushiSwapの手数料は、他の取引所より低く設定されています。ユーザーは、流動性プールに参加や新たなトークンプールの追加を0.35%以下の手数料で実行できます
- コミュニティガバナンスメカニズムを採用しており、主要なアップグレードや変更に対してユーザーに投票権を与えています
- 中央・非中央集権的な取引所を含む主要な暗号プレイヤーから幅広いサポートと支持を受けています
Sushi Swapの機能
前述の通り、SushiSwapは分散型取引所として機能する自動売買マーケットメーカー(AMM)プロトコルです。オーダーブックや中央集権的な要素は存在せず、流動性プールのスマートコントラクトによって処理されます。
誰でもSushiSwapの流動性供給者になることができ、資産を提供したプールのシェアに比例して報酬を得ることができます。これは、プール内で同じ価値を持つ2種類のトークンを預けることで機能するもので、各プールは市場のように機能し、他のユーザによるトークンの売買需要に対応する仕組みで成り立っています。
また、ユーザーがパッシブ収入を得るためのSushiをテーマにした製品が存在します。 例えば、SushiBar内でSUSHIをステークして、xSUSHIトークンを受け取ります。 xSUSHIの保有者は、全ての流動性プールで生じる全て取引に対して0.05%の報酬料金を獲得できます。 Shoyuのローンチ後、xSUSHIトークンを獲得するためにステークするSUSHI保有者は、NFTマーケットプレイスでの各NFT取引の2.5%を受け取ることが可能となっています。
SushiSwapの製品
SushiSwapは、ユーザーによるパッシブな収益化の機会を創出するだけでなく、ユーザーフレンドリーな数々の製品を通じて、アートやトークン作成、貸し借りサービスなど、膨大な革新的アプリケーションを生み出しています。
そのいくつかをご紹介しましょう。
Shoyu: 日本語の「醤油」を意味しており、SushiSwapのブランディングに合致するネーミングとなっています。また、英語の「show you」というフレーズに転用することで、NFTアーティストが世界中のオーディエンスに自分のデジタルアートを紹介できるサービスを意味するダブルミーニングにもなっています。
2021年第2四半期に発表されたShoyuは、クリエイティブコマースの在り方を変え、アーティストに力を与え、コラボレーションを可能にし、クリエイティブコマースを促進する、NFTプラットフォームの標準システムとなることを目指します。ShoyuはSushiの力を介して、アートの世界と分散型金融の技術革新を融合させる初のアートマーケットプレイスの1つとなっています。
Shoyuの重要なコンポーネントは、NFTがカスタマイズ可能なギャラリースペースに分類され、ユーザーが3Dメタバースギャラリービューによる、美しいギャラリーを仮想的に散歩できる「イマーシブギャラリーモード」です。
MISO (Minimal Initial SushiSwap Offering)
MISOは、SushiSwapのユーザーが数回クリックするだけで、安全で強力な独自のトークンを作成し、オークションにかけられるようにする機能を提供します。これは、SushiSwapのユーザーによる新しいプロジェクトやアイデアを促進するためのプロトコルです。
トークンの種類(Fixed、Mintable、またはSushiトークン)を選択すると、MISOトークンファクトリーは、トークンの詳細や配置、結果ページの3つの簡単なステップでトークンを作成することができます。
MISOでトークンを作成する方法についてはsushi.comのガイドをご覧ください。
BentoBoxとKashi
BentoBoxの開発中、Sushi チームはこの1つの製品を「Bento」と「Kashi」の2つに分離することにしました。
BentoBoxは、基本的にはボールトであり、ユーザーが資産を預けることで他のDappsを一元的に有効にする分散型アプリストアとしての役割を担っています。このボールトの特徴は、1つの資産を2重利用することで、追加的な収益をもたらし、ユーザーがトークンの利用率と利回りを最大化することができる点です。
BentoBoxの最初のDappは、レンディングプロトコルによる信用取引プラットフォーム「Kashi」です。Bentoがトークンを保有し、Kashiはその資産を貸し借りやワンクリックのレバレッジ取引オプションに利用し、ユーザーは幅広い種類のトークンから、自分に合った最適な貸出トークン・ペアを作ることが可能になりました。
この2つのDappsは、取引ニーズに最適に対応するだけでなく、Bentoのセントラルデザインによってガス代も削減され、Sushiにとってのゲームチェンジャーとなったのです。
SUSHIトークノミクス
以下の点で注意が必要です:
- 取引所取引手数料の0.05%がxSUSHIトークンの保有者に分配
- 全排出量の10%がマルチシグ管理のトレジャリー/Devファンドに寄付
- 現在、1ブロックあたり20ドル未満のSUSHIトークンがミント中
- ハードキャップ到達予定日は2023年11月
Sushiの次は?
取り組んでいるという噂の極秘プラットフォームが何であるかについて、多くの憶測が飛び交っていましたが、Sushiは、次世代AMM TRIDENTのアナウンスで、飢えたコミュニティを驚かせました。
Tridentは、強力かつ直感的で使いやすいツールを使用し、資本効率と暗号通貨のボラティリティ保護をコア機能として最初に開発されており、DeFiに新たなプロトコル標準を提供します。
「私たちの目標は、Sushiの刷新統合されたインターフェースの提供であり、ユーザーフレンドリーであることを犠牲にすることなく、革新性を再発明することでした。このプロジェクトはコミュニティを中心としたプラットフォームとして、日々ユーザーからの貴重なフィードバックを受けて成長しています。そこで得られた情報をもとに、ユーザーのDeFi体験を向上していくように努めていますが、DeFiユーザーにとって、単純な取引が混乱を起こしたり、コストがかかったり、取り返しのつかないミスが発生してしまうことも理解しています。そのような使いやすさに関わるような大きな変化や根本的な変化に、コミュニティの皆さんが気づかずに利便性を向上させるという部分こそが、私たちの腕の見せ所だと思います。」
と、チームはMediumに記しています。
Tridentは2022年3月、Polygonでローンチされています。
結論
まとめると、SushiSwapはユーザーに多くの収益化の機会を提供していることが理解できるのではないでしょうか。暗号資産の迅速で容易なスワッピングを可能にし、収益化するための簡単な方法を提供、流動性プールへの貢献によって、プロジェクトを成長させることへのインセンティブの仕組みも生み出しました。
この多次元プラットフォームは、全てのブロックチェーン・ユーザーのニーズを満たすことを目的とした、有用な製品も多数提供しています。
今までも、そしてこれからもSushiSwapはますますおいしい食事を提供していくようです。このプロジェクトのコア開発者とコミュニティの取り組みは称賛に値するものであり、将来に向けてさらに発展させるのに十分なものであるといえるでしょう。