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Pontem Networkライブストリーム 2022年10月7日版


Pontem Networkライブストリーム 2022年10月7日版

Pontem Network

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今週のライブストリームのトピックは、私たちが到達するために努力すべき暗号の核となる要素の1つである「分散化」です。

フル動画はこちらをご覧ください。

1.分散化を推進していくための計画を教えてください。

分散化は非常に重要ですが、トレードオフの関係にあります。中央集権には、より高い効率性が伴います。つまり、より速く動くことができます。その反面、独占的になり、価格を固定化することができるという欠点もあります。 また、選択肢が減る可能性もあります。しかし、暗号技術では、攻撃に対抗するために、分散型であることや検閲への耐性があることが重要となります。例えば、SolanaやBinance Smart Chainは、チェーンの停止は少数の人々によって行うことができます。これは、特に国家権力がブロックチェーン全体を検閲したり、人々を取引から締め出したりすることを望む可能性があり、潜在的に危険な部分です。

分散化を実現する方法はいろいろあります。1つの方法は、プロトコルやパラメータに関するガバナンスの提案やガバナンスを通じて、コミュニティやトーク保有者に権力を与えることです。もう1つの方法は、広く分散させることです。

これらのプロトコルは、メッセージを送信するための標準となるものです。具体的には、私たちの分散型取引所Liquidswapで言えば、あるコインを別のコインに交換できるメッセージをピアツーピアで送信するための標準です。私たちはこの技術の最良のものを使いながら、より非中央集権的なものにしていこうと努力しています。例えば、イミュータブルシップ、つまり私たちのプロトコルはライブで、私たちが直接アップグレードすることはできない、ということです。そして、コントラクトがアップグレードできないようにすることは、中央集権化による脆弱性につながりかねません。分散化は競争上の優位性であることは間違いありませんが、迅速に動くことができないことによる欠点があります。

2. 中央集権的な分散型ネットワークについて、どのようにお考えでしょうか。例えば、Binance Chainがハッキングされた時、バリデーターがチェーンを停止させて攻撃を止めることができました。

これはスペクトラムであり、長所と短所があります。セキュリティ、スケーラビリティ、分散化をめぐるトリレンマは間違いなく重要な課題ですが、分散化は常にスペクトラムそのものでしょう。Binance Smart Chainの場合、チェーンを止めることができるというのは、今回の例では、人々はそれをポジティブに捉えるかもしれません。このインシデントでは、5〜6億ドル近い資産への影響がかかっていたわけですから、それを止めることができたのはメリットであると考えることができます。しかし、その能力を保持しているというのは怖い部分でもあります。権威主義的な政権の圧力によってチェーンの停止を求めたり、特定のグループや地域からの検閲を行ったり、資金を要求したりすることを想像してみてください。私たちは、そのチェーンの運営者がその指示に従わないように、ただただ信頼し、願うしかないのです。これは私たちがブロックチェーンや暗号技術に求めていたものでしょうか?既存の機関やサービスと何も変わりがないように感じます。

取引を停止する能力は、ハッキング時には良いのですが、その力が間違った手に渡れば、潜在的に危険をはらみ、少なくともブロックチェーンの精神に反することになります。より中央集権的なチェーンは、攻撃を阻止するためにチェーンを停止させることができるという点で、より速く、より「安全」であると言えますが、意図しない結果を招く可能性があるのです。

しかし、考えてみれば、ビットコインでさえ、上位3つのビットコインプールがコインの51%以上にアクセスできるため、それほど分散化されているわけではありません。理論的には、3つのプールが結託すれば、51%の攻撃が可能になります。同様に、ほとんどのイーサリアムのノードは、Infuraまたは大規模なRPCプロバイダーのいずれかを介して実行されており、それらは主に米国とヨーロッパに位置しています。そのため、もし国家主体がノードの運営を違法にすれば、ネットワーク全体をダウンさせることができる可能性があります。中国でマイニングが違法化されたとき、ビットコインでこのようなことが起こりました。マイナーは皆、カザフスタンなど他の国に移っていき、ハッシュレートは一時的に下がりましたが、その後、すぐに元に戻りました。

3. マイナーエクストラクタブルバリューについてどう思いますか?

市場には多くの非効率性が存在し、そのあらゆるものに長所と短所があります。結局のところ、ユーザーがどのプロトコルを選択するのかに委ねられると思います。トレードオフがわかっていれば、ユーザーは自分が求めている選択肢を与えてくれるプロトコルを選ぶでしょう。悪意のある目的のための領域は常に存在しますが、人々がそれを許さないプロトコルを選択することで、それを最小限に抑えることができると考えられます。

4. 分散化にはどのような種類がありますか?

種類があるというより、スペクトラムというかトレードオフという意味合いで説明できるかもしれません。Vitalik Buterinは、ブロックチェーンのトリレンマとして、セキュリティ、分散化、スケーラビリティの間にトレードオフがあることを紹介しています。分散化を測るパラメータとして検閲耐性があります。セキュリティとスケーラビリティはユーザーにとって重要なことですが、セキュリティと分散化の間にはトレードオフがあります。セキュリティが高ければ高いほど、中央集権的な存在となり、攻撃や悪意ある活動、腐敗に対して脆弱になります。ユーザーとしては、セキュリティと分散化の度合いを選ぶことができるのです。

興味深いことに、イーサリアムのアップグレードサイクルはあまり非中央集権的ではありません。そして、これこそがAptosがイーサリアムよりも分散化できる潜在的なメリットとなります。Aptosでは、プロトコルのアップグレードがトーク保有者の投票によってオンチェーンで起動することができますが、これはイーサリアムでは行われていない方法です。イーサリアムのロードマップを決めるのは少人数のグループであるというのが実情です。

5. DeFiの最大の課題である「信頼」をどう解決することを考えていますか?DeFiユーザーのプライバシーとセキュリティを維持するためのツールは何であり、それはどのように機能するのでしょうか?

信頼は暗号分野における大きな問題であるだけでなく、暗号を使うことで得られる主なメリットでもあります。まず、開発者やスマートコントラクトを信頼する必要があります。開発者によってコードが変更され、その開発者が後でプラグを抜き、資金を盗むようなことができないようにする必要があります。誰も止めることのできないピアニュートラルなプロトコルであることを確認することが重要です。その力が間違った手に渡ったら、資金は危険にさらされます。私たちは現状、万が一に備えて、緊急停止ボタンを設置していますが、将来的には廃止する可能性があります。

ツールに関しては、将来的にはZKプルーフサイドチェーン上で動くロールアップやゼロナレッジの個別アプリチェーンが登場すると思います。この兆候はイーサリアムで見え始めています。ZK VMがまもなくリリースされてくるでしょう。プライバシーが主な関心事となっていますが、私が関心を寄せているのは、規制当局がプライバシーをどのように規制するかです。

6. 分散型取引所は中央集権型取引所よりも信頼性やセキュリティの可用性が高い反面、速度が遅く、コストが高いという懸念があります。これらの問題をどのように解決しようと考えているのでしょうか。

まず、理論的に言えば、分散型取引所は中央集権型取引所よりコストが高くならないはずです。イーサリアムであれ、目指しているスケーラビリティに達すれば、コストの問題は大幅に改善されると考えられます。また、イメージが先行していますが、実際にほとんどの分散型取引所の基本手数料は中央集権型取引所より低いのが現状です。中央集権的な取引所で現状レベル以上の低手数料を設定した場合、運営が難しくなるでしょう。

スピードという点では良い指摘です。現在、中央集権的な取引所では、トランザクションスループットをかなり速くスケールさせることができます。しかし、私たちは、1秒間に数十万件のトランザクションを処理するAptosを発展させていくことによって、中央集権型取引所のスピードに匹敵するようになることを期待しています。スピードとの大きなトレードオフは、信頼と透明性ですので、その部分でもアドバンテージを保持していくことを想定しています。

7. 分散化のコンセプトは、ビットコインによってプルーフ・オブ・ワークと同義となりました。一方、イーサリアムは、プルーフ・オブ・ステークへの変更によって中央集権型のブロックチェーンの概念に移行したことになり、特定の組織によって間接的にコントロールされることになります。Pontemはイーサリアムに追随するでしょうか、それとも分散化に取り組むのでしょうか?

イーサリアムが、中央集権的なブロックチェーン概念に移行しているのかどうかはわかりません。しかし、プルーフ・オブ・ステークは、関連するトークンの保有者が限定され、談合の余地が多いことを考えると、理論的には中央集権的になる可能性があります。しかし、電気代などのコストが節約できるなどの利点もあります。プルーフ・オブ・ステー=分散化とは言えないという点には同意しますが、今後の経緯を見守るとともに多くの議論が必要だと思います。

今回のライブストリームは以上となります。また来週お会いしましょう!


Pontem Networkについて

Pontem Networkは、Aptosの基盤となるdAppsの最初のスイートを構築しているプロダクトスタジオです。Aptosのための最初のウォレットであるPontem Walletが含まれており、現在1.6バージョンになっています。Chromeウェブストアからダウンロードしてください。

Pontem Walletを使用して、Aptosテストネットで発行されたトークンを保存し、送信することができます。このウォレットは、同じくPontem Networkが開発したAptosの最初のDEX(AMM)であるLiquidswapと統合されています。このDEXは、通常の非相関プールと相関資産のための安定したプールの両方を備えています。また、AptosのNFTマーケットプレイスであるTopaz and Souffl3との統合も実現しています。

Pontemの他の製品には、ブラウザコードエディタMove Playground、開発者向けMove IntelliJ IDE pluginプラグイン、Solidity to MoveトランスレータByteBabel(Aptos向けEthereum Virtual Machineの最初の実装)があります。

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