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Aptosウォレットの選び方:Pontem Network


Aptosウォレットの選び方

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Aptosは、言うまでもなく暗号分野で最もエキサイティングな新しいブロックチェーンです。元Diemのエンジニアによって開発されたAptosは、業界をリードするスピード、セキュリティ、スケーラビリティに最適化する形で構築されています。また、Aptosは、安全性と効率性を兼ね備えた新しいブロックチェーン言語であるMoveをベースに構築されています。

現在テストネットの段階ですが、メインネットのローンチは秋に予定されています。Aptosは独立したレイヤー1であるため、メタマスクなどの既存の主流ウォレットとの間にはまだ互換性がありません。しかし、Aptosの膨大な需要に対応するために、私たち独自のPontem Walletを含め、数多くのウォレットが既にローンチされています。

クリプトウォレット101

送金、DeFiによる利回りの獲得、NFTの収集など、ブロックチェーン上で何かを実行するには、ウォレットが必須となります。ウォレットは、分散型銀行口座のように機能し、口座残高を維持し、取引を可能にします。

しかし、ウォレットと銀行口座の間には重要な違いがあります。この分野のウォレットでは、あなたの保有資産は実際にはどこにも保管されておらず、分散化された、透明性のあるブロックチェーン上に存在しています。このシステムは、公開鍵と秘密鍵という長い文字列を使って、ネットワーク上で識別することによって機能します。

  • 公開鍵は、一般的な口座番号のようなもので、暗号資産の受け取りや支払いの指示に使用され、送受信者間で安全に共有されます。
  • 秘密鍵は、暗号資産の所有権を証明するものです。これは、公開鍵と照合することで、ネットワーク上の取引への署名・承認に使用されます。つまり、他人がその秘密鍵を入手した場合、あなたの暗号資産を使うことができてしまいます。秘密鍵は銀行のパスワードのように、極秘かつ安全に保管しなければなりません。

ウォレットはこの2つの鍵を管理し、公開鍵で取引を促進すると同時に、秘密鍵の安全性を保つものです。

ウォレットには、主にコールドウォレットとホットウォレットの2種類が存在します:

  • コールドウォレットは、インターネットに接続されていません。例えるなら、鍵を保存するハードウェアウォレット(USBなど)です。トランザクションを実行する場合にのみ、コンピュータに接続する必要があります。また「ペーパーウォレット」と呼ばれる、秘密鍵の情報を書き留めた物理的な記録媒体を使用するケースもあります。コールドウォレットはセキュリティに優れていますが、利便性という点では不利です。
  • ホットウォレットはインターネットに接続されています。デスクトップまたはモバイルアプリとして構築されており、有名なものでは、メタマスクCoinbase Walletなどが挙げられます。ホットウォレットは非常に便利で、様々なWeb3分散型アプリ(dApps)へのログインにも利用できますが、接続性にはセキュリティリスクが伴います。

この記事で紹介するウォレットは、すべてソフトウェアベースのホットウォレットです。各ウォレットは全てAptos用にオーダーメイドで構築されています。Aptosは、現在はテストネットの段階ですが、2022年末までにはパブリックメインネットのローンチが予定されており、これらのウォレットは、ローンチに備えるためのエントリーポイントを提供するものです。

今回取り上げるウォレットは、Pontem WalletPetraMartianFewchaです。

Pontem、Martian、Petra、Fewcha:Aptosウォレット比較表

Pontem Wallet

Pontem Walletは、Aptosの最初の量産可能なウォレットとして誕生しました。Chrome拡張機能で利用可能であり、Aptoverseと対話するための最適なツールとなっています。現在、Pontem WalletはAptosテストネットに接続されており、メインネットで利用できるAPTトークンを始めとする将来の資産の交換に使用することができます。

Pontem Networkは全ての製品に対して安全性を第一に考えており、ウォレットもまたユーザーの安全を確保するための監査がなされています。ウォレット自体は、メタマスクと同じように動作するシンプルなユーザーインターフェイスを備えており、同様にノンカストディアル型です。つまり、資産を管理する仲介者は存在せず、あなただけがあなたの秘密鍵にアクセスできるのです。

ウォレットの作成もまた、一般的な人気のあるウォレットとほぼ同じ手順で簡単に作成できます。新しいウォレットを作って最初にすることは、メイン画面の蛇口機能を使って無料のテストトークンを要求することです。このdevnet Aptosトークンを手に入れることで、別のAptosウォレットアドレスに送信したり、交換したりすることができます。

Pontem Walletの特徴は、Aptosの最高のAMMであるLiquidswapと統合されていることです。この史上初のAptos DEXも、Aptos向けのベースとなるdAppsの開発パートナーであるPontem Networkによって構築されたものです。8月24日現在、12万人以上のユニークユーザーがおり、毎日平均4,000件のスワップ取引が実行されています。

ウォレットから直接Liquidswapを使用するには、「Buy」をクリックし、ウォレットをDEXに接続します。現在、APTOS、USDT、ラップBTC間でスワップすることが可能です。DEXには独自の蛇口が実装されており、そこでdevnetのUSDTとBTCを要求することができます。

現在は、全てがdevnet上で行われるため、相対的な価格は急速に変化ていします。例えば、1APTOSは300USDT以上の価値が表示されています。Pontem WalletでUSDT(またはBTC)残高を確認するには、以下のアドレスをインポートしてください:

USDT: 0x43417434fd869edee76cca2a4d2301e528a1551b1d719b75c350c3c97d15b8b9::coins::USDT

BTC: 0x43417434fd869edee76cca2a4d2301e528a1551b1d719b75c350c3c97d15b8b9::coins::BTC

また、APTOS/USDT、APTOS/BTC、BTC/USDTのプールに流動性を追加することもできます。スワップ機能も間もなくPontem Walletにネイティブ統合されるため、別のDEXインターフェースを使う必要がなくなります。また、リキッドステーキングなどの複数のDeFi機能の統合が進められています。

最後に、Pontem Walletは、AptosのNFTマーケットプレイスTopazSouffl3に接続することができます。

Petra

Petraは、Aptos開発チーム自身によって作られたブラウザベースのウォレットです。このウォレットはテストネット用に設計されており、テストコインのトランザクション、NFTの作成、ネットワークの選択、dAppsへの接続などの基本的な機能が全て含まれています。このため、Aptosインセンティブテストネットの参加者にとっては、理想的なウォレットとなります。インストールはこちらからできます。

Petraのインターフェースは、シンプルで機能的です。蛇口から無料のAPTを要求し、トークンを送信し、アクティビティログを表示することができます。

「Setting」タブでは、シークレットリカバリーフレーズの可視化、新しいアカウントの追加、ウォレット名の変更、devnetとtestnetの切り替えなどが可能です。

Petraは、既にSouffl3と統合されており、ウォレットで自分のコレクションをミントすることも可能です。まず、メタデータ(画像、音楽ファイルなど)を IPFSArweaveAmazon S3のいずれかにアップロードし、コレクションとトークンに名前を付ける必要があります。

Martian

Martianもノンカストディアル型のChrome拡張機能対応のウォレットで、iOSアプリも開発中です。JavascriptでWebサイトと連動でき、デモNFTをミントする機能を提供しています。MartianはToy Ventures、Aptos Labsなどの支援を受けています。

ウォレットの作成プロセスはPontem Walletに似ています。設定タブでシークレットフレーズを視覚化できるのが便利な機能で、パスワードの変更、Martianをアクセスしたサイトのリスト表示、セキュリティ強化のためのキーペアのローテーションも可能です。

無料のdevnetトークンを受け取りは、Airdropボタンででき、一度に20,000APTを受け取ることが可能です。この作業を数回連続で繰り返すと、より多くのAPT、例えば100,000APTが蓄積されます。

このdevnetトークンの最良のユースケースは、Aptosの2つのマーケットプレイスであるTopaz Souffl3でのNFTの購入です。どちらもMartianを使って接続することができます。

もしAptosでNFTをテストしたい場合は、ENS(Ethereum Name Service)の類似サービスであるAptos Namesで、Martianを使ってWeb3 IDをミントすることが可能です。ウォレットを接続して、好きな名前を検索し、それが利用可能であればミントを承認できます。NFTはMartianのNFTセクションに表示されます。

Fewcha

Fewchaは、Chromeの拡張機能またはiOSアプリで使用することができるウォレットで、セキュリティはVerichains Labによって監査されています。ロードマップには、将来的にFirefox拡張機能も追加される予定となっています。

Fewchaでは、蛇口機能は左上のドロップダウンメニューの中にあります。一度に50万APTを受け取ることができ、連続して何度も使用することができます。

Martianと同じように、Fewchaでは設定タブでシークレットリカバリーフレーズを取り出したり、パスワードの変更が可能です。また、devnetとtestnetを切り替えることができますが、後者は無料のトークンフォークにアクセスできないので、あまり役立ちません。

設定にはアドレス帳があり、よく使うAptosウォレットアドレスなどを追加することができます。

この蛇口は、PontemのLiquidswapで大量のトークンをスワップテストする場合や、Martianを使ってNFTを購入したい場合には、良い解決策のように思えますが、この無料のAPTトークンは時折残高から消えてしまったり、テスト中にFewchaからPontem、Martian、PetraウォレットにAPTを送ろうとすると、エラーメッセージが表示されるようになりました。

一方、PontemやMartianからFewchaへのAPTの送信はうまくいっているようですが(エクスプローラートランザクションが表示される)、Fewchaの残高にはトークンが表示されません。これらのエラーはFewchaウォレットのDiscordで複数のユーザーから報告されているので、今後のリリースで修正されることが期待されます。

Fewchaは先日、NFTマーケットプレイスTopazとの統合を発表しました。執筆時点では、Souffl3との接続は可能ですが、Topazに接続することはできませんでした。また、FewchaのNFTタブにはClaimという機能がありますが、現時点機能していないようです。

まとめ

今回取り上げたウォレットは全て、まだ機能が限定されたアーリーリリース版です。今後数ヶ月の間に、各ウォレットはより多くの機能を追加すると思われます。特にAptosのメインネットのローンチ後は他のウォレットも登場してくることが想定されますので、定期的に比較記事を更新していくつもりです。

Pontem Walletやその他のAptosウォレットを使用した際のフィードバックについては、Pontem Discordのフィードバックチャンネルで共有してください。

Pontem Networkの記事をお読みいただきありがとうございます。今後もチェーンやプロジェクトの枠を超えて、暗号/ブロックチェーン分野全体の発展に向けた情報材料の共有に取り組んでいきます。


Pontem Network

Pontem Networkは、最も高い生産性と安全性を持ち、スケーラブルなブロックチェーンであるAptosの基盤となるdAppsと開発ツールを構築している製品スタジオです。私たちはAptosチームと共に、私たちは世界中の最初の10億人のブロックチェーンユーザーを参加させることのできるエコシステムを構築しています。Pontem Networkの製品は、Move言語とMove VMを使用しています。これらは、元々Metaが支援するブロックチェーンであるDiemのために開発された技術です。

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