blockchainjapan’s blog

旬のブロックチェーンを記事を厳選して提供!

DeFiが安定的に100倍の成長を遂げる方法


DeFiが安定的に100倍の成長を遂げる方法

Goldfinch Foundation

設計上、GoldfinchはDeFiが投機を超えて成長する道を切り開いています
−Warbler Labs CTO兼Goldfinch共同創業者 Blake West氏談

この記事は、6.23.22にThe Defiant: “Time to be Boring. “に掲載されたものです。

DeFiがここから100倍の成長を遂げる方法とは

基本的なアプローチは2つあります。1つは、バンキング「クリプト・ネイティブ」活動に注力することです。つまり、NFT、GameFi、Web3ソーシャルなど、Web3ならではのイノベーションは全てDeFiの救世主になり得るでしょう。

なぜなら各分野の市場が成長するにつれて、金融サービスが必要になり、DeFiはその成長を100%取り込むことができるからです。しかし、各分野の活動が現状から10倍程度成長したとしても(十分すごいことですが)、DeFiの成長とっては低い天井にしかなりません。

もう一つのアプローチは、非クリプト・ネイティブをターゲットとすることです。具体的には、日常のあらゆる経済活動、つまり決済や融資、電子商取引、給与、貯蓄などの分野を狙うということです。

これは世界をガラリと変えるものではないですから、一見退屈であり、「そんなものか」と感じるかもしれません。

しかし、数字で見た場合、実はこれがDeFiの100倍成長への最も有効な道なのです。そして、過去に誕生した破壊的技術のように、DeFiもまた、古い問題をより良い方法で解決することによって、それを実現しなければならなりません。

「アヒルを狩るなら、アヒルのいるところへ行け!」

日常的な経済活動ほど大規模なものはありません。世界の電子商取引の売上高は約22億7000万ドルであり、米国では昨年13億ドルの債務が発行され、約8Tドルの給与支払いを行っています。そして、世界の債務市場は123.5Tドルという驚異的な規模に達すると推定されています。これをNFT(クリエイター収益$3.9B)やゲーム市場全体(世界収益約$180B)と比較すると、現在の暗号ネイティブのイノベーションがターゲットにしているこれらのセクターが、100倍に向けた成長に十分な力をもたらさないことは明らかです。

繰り返しになりますが、それを可能にするのは日常経済だけなのです。

歴史が指し示す道

インターネット、自動車、電話などは、まさに「古い生活様式」からシェアを奪うことで社会を変革してきました。もし、DeFiが既存経済からシェアを奪うことができなければ、3Dプリンターと同様に、長期的には、宣伝文句に見合わないニッチ製品として評価されることになるでしょう。

退屈な既存市場を乗っ取ることが、いかに根本的な変革につながるかを示す例はそれだけではありません。下の図に示すように、インターネットは、約20年間にわたって従来の商業のやり方を食い尽くして成長してきました。私たちは、この結果を毎日目にしています。人々は、既にあまり店に足を運ばなくなっています。

「明確なユースケースと実用性こそが真の価値を生みます。つまらないことこそがその源泉となるのです。」

インターネットはまた、新聞やラジオ、そして今やテレビといった媒体から広告収入を奪い続けてきました。2021年には、Google、Meta、Amazonの3社だけで広告費全体の47%を占めています。デジタル広告費が伸び続ける一方で、新聞や雑誌への支出は20%近く減少しています。

自動車はもう一つの例を示しています。カーネギーメロン大学の教授で、アメリカ史を研究しているジョエル・ターは、1970年代にこのことについて書いています。1900年代の初めには、都市の中に300万頭の馬がいました。もちろん、今はほぼ0です。全く新しいユースケースを構築することは素晴らしいことですが、それは成長サイクルの後半に訪れる傾向があります。それは 「2次効果」と呼ばれるものです。

それは、人々が既にその技術を使っていることで可能になるのであって、ほとんどの人がその技術を持っている、あるいは理解しているという前提で、その領域は成長産業として成り立つことができます。郊外での生活をうまくいかせるためには、誰もが車を持っている必要があります。一方、Uberは、誰もがスマートフォンを持っているときにのみ機能します。ブロックチェーンやクリプトがそこに至っていないのはご存知だと思います

まず最初に、ある技術が主流になるためには、古くからある既存の問題を、これまでよりもうまく解決する必要があるのです。

安定したニーズこそが明確な指針である

ジェフ・ベゾスの言葉に「今後10年で何が変わるかよく聞かれます。しかし、それ以上に重要なのは”何が変わらないか”ということです。なぜなら、安定したニーズを中心にしたビジネス戦略を立てることができるからです。」

金融は、ユーザーのニーズが変わらない分野の1つです。人々は、より高い利回りと流動性、より多くの投資機会、より迅速な決済、より柔軟な資金運用を求めており、これらは時代を超えて普遍的なものです。DeFiは、その一つ一つに対して「より良いもの」を提供することができるのです。

即時決済

仲介業者を排除し、金銭の移動を自動化することで、DeFiは既存金融機関の10倍の平均金利当座預金口座を提供することができえうとみられています。また、スマートコントラクトによって、時間給および日雇い労働者、ギグワーカーの給与を即時払いすることも可能です(実際、こうした試みはすでに行われています)。

あるいは、私たちがGoldfinchで構築しているように、世界のどこからでも簡単に資本を得ることができ、直接的な借り手と貸し手のアクセス機会を提供することができます。つまり、歴史的に資本へのアクセスが低い国のビジネスは、巨大な資本プールを利用することができ、すべてが以前よりも迅速かつ効率的になるのです。

また、債務が連鎖した後は、過去の販売実績やキャッシュフローを公開することで、より正確な価格を設定することができます。相互運用性とパーミッションレスの取引所と組み合わせることで、より多くの流動性が得られ、資本コストを削減することができます。

Source: The Defiant, Time to be Boring: How Crypto Goes 100x From Here

今こそ、マインドセットの転換を

DeFiの未来を思い描くとき、あなたは何を見るでしょうか?新しい金融システムでしょうか、それとも新たなユースケース

今、私たちはDeFiの未来にとって極めて重要な瞬間に立っています。この大きな変化の中で、私たちはステップアップし、参加者に必要なサービスを提供し、長年の問題を解決して社会を変える力を持つ、真の持続的な力を持つものを構築する必要があるのです。

つまり、業界として成長・前進し続けるためには、根本的な考え方を変えなければならないのです。複雑で、明確なユースケースがなく、機能するために高いコストを必要とするビジネスモデルに対してアレルギー反応が起こらない方がおかしいでしょう。

強気市場の間や全てがうまくいっている時には、退屈な実用性のあるユースケースに取り組むことは難しいものです。多くのVCや投資家はより派手なプロジェクトにお金を出したいと思うでしょう。

しかし、真の弱気相場というのは、その領域を再評価し、原点に立ち帰るための自然な時間です。明確なユースケースや実用性、真の価値。それは退屈なことですが、実際にうまくいくのです。もし私たちがDeFiに社会を変えるようなレベルの目覚ましい成長を望むのであれば、この基本的でひどく退屈で有用なイノベーションの道を歩まなければなりません。

この分野では、最高に革新的な技術を活用し、世界で最も優秀な人々が新しいツールの構築に取り組んでいます。高い目標を掲げましょう。私たちにはそれが必ずできるのです。

Goldfinchはすでに、世界のクレジット市場をオンチェーン化するためのマーケットプレイスを構築することで、日々この考え方を変えています。そして、それはとてもうまくいっています。2021年初頭にローンチして以来、Goldfinchは2カ月ごとにアクティブなローンを倍増させ、借り手を通じて世界中の何10万もの現実世界の人々や企業に資金を提供しています。

プロトコルの仕組みやキープレイヤー、Goldfinchの仕組みについて知りたい方はプロトコルの概要をお読みください。


Goldfinchについて

Goldfinchは、世界中の金融包摂の強化・促進に取り組んでいる分散型クレジットプロトコルです。私たちのミッションは、銀行だけでなく、誰もが貸し手になれるグローバルな分散型ネットワークを構築することです。2021年初頭のローンチ以来、このプロトコルは2ヶ月ごとにアクティブなローンを倍増させ、現在では3900万ドルのローンによって数十万人の借り手に融資しています。

投資前にGoldfinchのドキュメントを是非ご覧ください。

日本コミュニティを含む、各コンテンツをフォローして最新情報を入手しましょう!