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Goldfinchの紹介: DeFi最大の欠点を解決する無担保の暗号ローン

Goldfinchの紹介: DeFi最大の欠点を解決する無担保の暗号ローン

Mike Sall

Goldfinch日本コミュニティは各コンテンツで活発に機能しています。
是非ご参加ください!

この度、Goldfinchについて発表できることを嬉しく思います。

Goldfinchは、DeFiに欠如している最大の要素である、無担保融資サービスを提供するプロトコルです。これは、暗号化された融資サービスを世界のの人々に開放するための重要なステップになると考えています。DeFiは、プロセスを分散化することで、銀行だけでなく誰もが貸し手になれるようにし、全く新しい引き受け能力の層を切り開くことができます。

Goldfinchのサービスは、最も需要が満たされていない新興市場から提供を始めていきます。このプロトコルは、2020年12月のサービス開始以来、メキシコ、ナイジェリア、東南アジアの何千人もの借り手に100万ドルの資金を提供してきました。

私たちはまだ始まったばかりでると同時に、一人では成し遂げられることではありません。まずは、このメカニズムを把握するためにDiscordに参加したり、Twitterをフォローするなど最新情報を入手できる環境を整えてください。

無担保ローンの意義

先月、DeFi領域におけるサービスを利用した借入総額は、1年前の2億ドル未満から40億ドルを超えました。しかし、この成長でさえも、DeFiの真の可能性からすると非常に低いものであると言えます。この大きな要因となっているのは、全てのレンディングサービスが過剰な担保を必要としているからです。現在、誰かがDeFiサービスを利用して1ドルを借りるには、まず自分の別の保有資産を1.5ドルほど用意しなければなりません。

これが、システム全体の足かせとなっています。このようなローンは、一部の借り手(主に証拠金取引業者や熟練した暗号保有者)にとってのみ有用となります。それ以外の人にとっては、そうではありません。当たり前のことですが、通常お金を借りようとする理由は、必要なお金を持っていないからなのです。

この過剰な担保の必要性をなくすことが、世界の債券市場に暗号分野が進出する鍵となります。DeFiは、資本へのアクセスを変える大きな革新性があります。しかし、それが実際に世界中の人々に提供可能になるのは、無担保融資サービスが提供できるようになってからであり、それこそが、私たちがGoldfinchで構築しているものなのです。

未開拓資本を解放する

無担保融資サービスの提供を可能にすることは、第一段階に過ぎません。次に必要なのは、誰もが参加できる分散型のネットワークでそれを実行するということです。これにより、現在では資金調達できない全く新しいレベルの融資活動が促進されると考えられます。

従来、銀行は借り手に関する調査やその他の事務手数料の必要性などから、引き受けには大きなコストがかかりました。このような課題を回避するために、借り手を選別するための厳正な基準が設定され、可能性のある人々への融資が自動的にカットされることになります。または、その審査に至るまでもなく、口座を持つことのできない人々も少なくありません。例えば、ボゴタでは、徒歩で配達する人にバイクの購入資金を提供したいと考えている人がいましたし、ナイロビでは、自分のコミュニティ内でマイクロローンを提供するシステムを作りたいと考えている人がいました。彼らはおおむね5万ドル程度の資金を必要としています。しかし、彼らには資金がなく、銀行を利用することもできません。

しかし、もしコミュニティがこれを実現できたらどうでしょう?

銀行から借りるという根本的な概念を取り除き、世界中の人々の集合的な判断にこのような機会への参加と提供を委ねることができたらどうでしょうか?何千人、何百万人もの人々が、新たな融資先を見つけ出し、評価することで、手つかずの膨大な可能性を秘めた資本の流れが解放されます。DeFiは、引受プロセスを分散化することで、現在の銀行ではできないような方法で、誰もが貸し手となり、誰もが融資を受けられるようにします。

新興市場からのスタート

Goldfinchでは当初から、最も恩恵を受けることができ、暗号が最も大きな影響を与えることができる借り手をターゲットにサービスの提供を開始したいと考えていました。そのため、まずは新興国の融資ビジネスを対象としました。新興市場は、従来の金融の非効率性により、市場に流入する資本が制限されているため、最も利益を得られると同時に、最も需要が存在する市場です。また、流動性と国際的な広がりを持つ暗号が真に輝く場所でもあります。

そのため、メキシコのPayJoyやナイジェリアのQuickCheckなど、評判の高い融資事業者が参加して、2021年12月にプロトコルをローンチできたことを誇りに思っています。これらの企業はいずれも長年の実績があり、暗号の力を借りてさらなる成長を目指しています。

これまでに、彼らはGoldfinchのプロトコルから100万ドルを借入れ、何千人ものエンドユーザーに二次融資を展開してきました。そして、それはすぐに効果を発揮しています。例えば、メキシコは人々はスマートフォンの購入のあて、ナイジェリアでは短期的な出費、ベトナムでは事業用機器の購入など、多彩な用途に利用されています。

プロトコルの仕組み

プロトコルの仕組みとしては、貸し手となる事業者にクレジットラインを提供します。これらの企業は、そのクレジットラインを使ってプールからステーブルコインを引き出し、それをフィアットに交換して、地元の市場での二次融資を展開します。このようにして、このプロトコルは、暗号の有用性、特に資本へのグローバルなアクセスを提供する一方で、実際のローンの組成とサービスは、それを扱うのに最も適した地域に根ざした企業や組織に任せることができます。

投資家側では、暗号保有者がプールに預金することで利回りを得ることができます。貸し手となる事業者が利息をプロトコルに還元すると、直ちに全投資家に分配されます。

*貸し手となる事業者はプロトコル上では借り手(Borrower)になります。

Goldfinchの向かう先

ここまでに記したことは始まりに過ぎません。私たちのビジョンは、銀行だけでなく、世界中の誰もが貸し手になり、必要とする誰もが融資を受けられる機会を得れる、分散型のクレジットプラットフォームを構築することです。

そのための計画は次のとおりです。

フェーズ1:暗号上のクレジットファンド
Goldfinchプロトコルの現在のバージョンは、クレジットファンドのように動作しますが、あくまでも暗号上のものです。まず、私たちは最初のアンダーライター(引き受け人)として、貸し出し事業者を評価し、条件を設定します。これは、この現実世界の利回りをチェーン上で利用可能にし、DeFiの他の部分と互換性を持たせるための重要なステップとなります。

フェーズ2:分散型アンダーライター・ネットワーク
このプロトコルでは、誰もがアンダーライターになれるようになります。アンダーライターは、事業者を評価し、そのジュニア債権プールに投資することができるようになります。アンダーライターは、この見返りとして、パッシブなシニア債権プールの投資家から手数料を受け取り、より高い利回りを得ることができます。このようにして、プロトコルは引き受けプロセスを拡大し、コミュニティを通じて新しい融資ビジネスを獲得することを可能にします。

フェーズ3:貸し手のロングテール
このプロトコルは、個人でも誰でもローンを作成できるようにすることで、ローンサービスのインフラを持たない小規模な貸し手にまでサポートを拡張していきします。最終的には、エンドユーザーのローンをチェーンに乗せ、セルフサービスの貸し手ツールを提供し、活気あるアンダーライター市場を構築することで実現していきます。

私たちのミッションに参加してください

Goldfinchのビジョンは、私たちだけで達成できるものではありません。このミッションの達成には、強力なグローバルコミュニティが必要となります。特に、早期融資の機会に資金を提供したり、評価をしたりすることに積極的なサポーターをより多く集めることが今後の課題となります。

Discordに参加したり、Twitterをフォローしたり、ニュースレターを購読して積極的に最新情報を入手してください。

初期の取り組みを活発化するために、私たちは100万ドルの資金を調達し、素晴らしい支援者とアドバイザーのグループを迎えました。

その中には Kindred VenturesCoinbase VenturesIDEO CoLab VenturesStratos TechnologiesAlex Pack(Dragonflyの共同設立者)、Eric Weingarten(元Coinbaseの製品法務部門責任者)、Jesse Walden(Variant Fund)、Jill Carlson(Slow Ventures。Open Money Initiativeの共同設立者)、Morgan Beller(Diemの共同設立者)、Premal Shah(Kivaの共同設立者)、Robert Leshner(Compoundの設立者)、Spencer Noon(Variant Fundの設立者)、Tarun Chitra(Gauntletの設立者)などがいます。

私たちはまだ始まったばかりであり、皆さんと一緒にこれを作り上げていくのが待ち遠しいです。

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