H2Oによる$OCEANを担保にしたステーブルアセットが誕生
H2Oチームは、データに裏付けされた、ペグされていない安定資産H2Oのローンチを発表します。当初は、OCEANトークンがH2Oを担保としてバックアップしますが、今年後半にはデータそのものがバックアップする予定です。
Ocean Protocolは分散型データ交換プロトコルであり、ブロックチェーン技術で構築された最初のものです。ユーザーは、プライバシーとコントロールを保持しながら、貴重なデータを交換・販売することができます。Oceanは、データオンランプとデータオフランプという2つのユニークな暗号プリミティブを持ち、ユーザーは各データをトークン化することができます。これらの「データレゴ」は、開発者が安定資産、DEX、DAO、ローンなどの他のDeFiビルディングブロックを接続するための多くの新しい可能性を開くものとなるでしょう。
Ocean Marketのような分散型データ市場は、DeFiと価値ある商品としてのデータの架け橋となるものです。データの提供者は、固定価格または自動マーケットメーカー(プール)を介した自動価格設定を持つデータトークンとしてデータを提供します。
GoogleやFacebookなどの企業が膨大な量のユーザーデータを閉鎖空間に保管しているのに対し、Ocean Protocolは利益の大きいデータの世界での競争の場を均等にします。データを売りたい、買いたいと考えるすべての人に機会を提供するのです。現在既に、Ocean Marketには、Amazonの売れ筋商品データやメタバースにおける土地の分布に関するレポート、何千人もの人々の匿名化されたWeb閲覧行動データなどが売買されており、ここに存在する可能性は無限大です。
Ocean Marketでは、現状、デフォルトの価格設定はOcean ProtocolのトークンであるOCEANで行われます。これは比較的ボラティリティの高い資産であり、データの価格設定に影響を及ぼします。例えばOCEANが10%上下に価格変動すると、データ資産も同じだけ上下してしまいます。これは、Ocean Marketを利用する際のユーザーエクスペリエンスの障害となり得ます。H2Oチームは、より安定した交換媒体をもたらすことで、データの売買やステーキングのためのピアツーピアのトランザクションを促進できるのではないかと考えたのです。このような安定資産でデータセットを価格設定すれば、資産のボラティリティに起因する困難は無くなります。
H2Oは、データに裏打ちされた安定資産であり、データの取引のために作られたものです。最初のバージョンでは、OCEANトークンがH2Oをバックアップします。H2Oは、Ocean Marketを皮切りに、H2Oを使用する各データ関連市場に大きな利益をもたらすことになるでしょう。
2022年第3四半期には、さらなるアップグレードをもたらします。
データそのものも、Oceanデータトークン(「データレゴ」プリミティブ)として、H2Oを担保することが可能になるのです。
つまり、データそのものがWeb3経済における安定資産として機能します。データは非常に大きな価値を持ち、どこにでも存在し、個人から国家に至るまで誰もが保有している、担保として理想に近い資産です。データ経済の規模は数兆円とも言われています。このような巨大な資産クラスを背景に、H2OはWeb3におけるデータ及び経済に流動性をもたらす安定資産として大きな期待が寄せられています。