NFTのホワイトリストを完全解剖
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NFTのホワイトリストとは、NFTをミントするための早期アクセスを提供するためのリストです。これは、特定の期間(通常は数時間から数日間)にプロジェクトのNFTをミントすることを許可された特定のウォレットアドレスのデータベースで構成されます。
NFTの投資家やトレーダーにとって、ホワイトリストに登録されることは金銭的に大きなメリットをもたらします。Chainanalysisの市場レポートによると、NFTの利益の75%以上はホワイトリストのNFT販売によるもので、ホワイトリスト以外のNFT販売による利益はNFT全体の30%未満に過ぎないことが分かっています。つまり、ホワイトリストに登録し、誰よりも早くNFTをミントすることには、大きな「先行者利益」があるのです。
この記事では、ホワイトリストの仕組み、NFTホワイトリストの登録方法、NFTホワイトリストのメリットとリスク、その他知っておくべきことを説明します。
NFTホワイトリストが開発された理由
NFTのホワイトリストが開発された理由はいくつかありますが、主なものは、コミュニティの発展と初期の支援者への報奨、スパムの防止、ガス戦争の防止です。
コミュニティの発展とサポーターへの貢献報酬:NFTプロジェクトは、フォローやいいね、投稿、Discordサーバーへの参加やプロモーション、ボランティア活動をしてくれるコミュニティメンバーを必要としています。プロジェクトに資金がないうちは、アクティブなコミュニティメンバーに金銭面で報酬を与えることは困難かもしれません。しかし、プロジェクトのホワイトリストにコミュニティメンバーを追加することで、簡単に報いることができ、同時に彼らの活動を継続させるためのインセンティブとしても機能します。
スパムの防止:残念ながら、暗号/NFT業界ではスパムとボットが大きな問題となっています。多くのNFTプロジェクトは、偽のウォレットからの何百、何千ものホワイトリスト要求に直面しており、また、プレセールからできる限り多くの資金を得ようと、一度に何百、何千ものアカウントを登録しようとする個人もいます。これは、手動で行われることもあれば、ボットを使って行われることもあります。いずれにせよ、このような行為はNFTの立ち上げを成功させる上で極めて大きな負の影響力を持ちます。
幸いなことに、効果的なホワイトリストプロセスを使用することで、これらの問題への対策とすることができます。ホワイトリストへのアクセスを、NFTプロジェクトのコミュニティに実際に貢献参加した個人のウォレットアカウントに限定することで、ホワイトリストが大量のサインアップを防止します。つまり、プロジェクトのNFTは、少数のクジラの手に渡るのではなく、多様で熱心な所有者の手に渡る可能性が高くなるのです。
ガス戦争の防止:現在、イーサリアムのブロックチェーンは、NFTミントに最も使われるブロックチェーンとして人気があります。一方で、混雑時には、イーサリアムの取引手数料(ガス)が急騰し、ガス戦争と呼ばれるケースも起こります。例えば、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のメタバースランドミントでは、ミント価格が1ミントあたり7000ドル以上に達し、ある個人が2つのNFTをミントするために44000ドル支払ったことは有名です。ミント全体では、1億5千万ドル以上のガス代が消費されました。
NFTホワイトリストは、ガスの問題を完全に取り除くことはできませんが、問題を軽減することはできます。例えば、NFTホワイトリストの使用によって、最初の購入者の数が制限され、最初のNFTをミントするための特定の時間枠が与えられます。これによって、多くの人々が1つのNFTをミントするために競い合うことがなくなり、ガス価格にも影響が出にくくなるのです。
NFTホワイトリストへの登録のメリット
NFTホワイトリストに登録する主なメリットは以下のとおりです。
低価格での購入:NFTプロジェクトが成功すれば、ホワイトリスト期間中ほど低価格になることはないでしょう。実際、ホワイトリスト期間中、多くのNFTプロジェクトは、ホワイトリストメンバーに対して無料のNFTを提供したり、割引価格を設定したりしています。こうした取引や特典は、全メンバーに拡大されることもあれば、初期のホワイトリストメンバーだけに提供、また、抽選やコンテストを通じて行われることもあります。
希少なNFTの購入:ほぼすべての大規模なNFTプロジェクトには、他よりも希少なレアトークンがあり、これらはプロジェクトが成功した場合に価値が爆発的に上昇する可能性が最も高いNFTと言えます。実際、コレクションの中で最もレアなNFTは、同じコレクション内の平均的なNFTの10~20倍以上の価値があることがよくあります。しかし、プロジェクト開始後にこうした超レアNFTを探し出して購入するのは非常に困難で、費用もかかります。ホワイトリストのミント期間中は、基本的にNFTのミントにかかる費用は一定であり、運が良ければその後の販売価格よりもはるかに下回る価格で獲得することができます。
ミントへのアクセス保証:ホワイトリストに登録されることの最も重要な点は、特定の期間に確実にミントできることでしょう。パブリックセール期間中にミントしなければならない個人は、信じられないほど高いガス料金やネットワークの混雑に巻き込まれて、参加しても入手できずに終わることがよくあります。
コミュニティとの連携:NFTプロジェクトのコミュニティとアクティブに関わり、ホワイトリストに掲載されることで、プロジェクトやNFT市場について多くを学ぶこともできます。こうした経験は、市場全体の中で最も希少なNFTを見つけ出すことにも役立つようになります。
また、NFTホワイトリストのメンバーは、ホワイトリストに登録されていたり、ホワイトリスト期間中にミントに参加することで、後で無料でNFTを入手できることがあることもあります。こうした無料の「エアドロップ」NFTの中には、それ自体が記録的なコレクションになっているものあるのです。例えば、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のオーナーにはMutant ApeのNFTが、Cool CatのオーナーにはCool PetsのNFTが、PROOF CollectionのオーナーにはMoonbirdsが無料で配布されています。
NFTホワイトリストの欠点
NFTホワイトリストには多くの利点がありますが、同時に欠点もあります。それは、何時間もの作業を必要とし、また、利益が出るかどうかわからないプロジェクトを推進するために個人の評判を危険にさらすことがあり得るということです。コミュニティのために何時間も費やしても、ホワイトリストに載らないこともあります。また、ホワイトリストに登録され、NFTを早期に開始できたとしても、損失を被る可能性もあります。
NFTプロジェクトホワイトリストに登録する方法
NFTホワイトリストに登録するには、いくつかのステップを踏む必要があります。そのうちのいくつかを紹介します。
1. 適切なプロジェクトを早期に見つける
質の高いNFTプロジェクトのホワイトリストに登録する最善の方法は、ホワイトリストが埋まる前に、プロジェクトを早期に発見することです。例えば、ソーシャルメディア上でNFTのインフルエンサーをフォローして、彼らが推薦するプロジェクトに参加する、あるいはRarity.toolsなどのNFTデータ・プラットフォームで今後のコレクションをリサーチするなど、様々な方法があります。
プロジェクトを探す際には、アートの質、プロジェクトの現在のコミュニティの規模と関与、そして何よりプロジェクトに対する自分のリサーチから得られた情報を考慮してください。NFTプロジェクトに投資することは誰でもできますが、自分が本当に評価し、信じているプロジェクトに集中して投資する方が楽しいかもしれません(そして、より利益が出る可能性もあります)。
また、ホワイトリストの残量が少なると、その枠を獲得しにくくなることが多いため、スピードも重要です。Twitterで興味のあるプロジェクトをフォローして、すべての更新情報を入手するようにしてください。
2. プロジェクトのDiscordに参加する
Discordはほとんどの NFT プロジェクトの活動の基盤となっており、プロジェクトのロードマップ、ホワイトリストの説明、キャンペーン、AMAの開催など、主要な発表が行われる場所となっています。多くの場合、ホワイトリストの取得に関する情報のみを提供する特定のセクションが設置されています。ホワイトリストに参加する方法についての情報が少ない場合は、グループのメンバーに尋ねてみてください。大規模なプロジェクトになると難しいですが、創設者と直接関わることができれば、さらに良いでしょう。
参加方法がわかったら、ホワイトリストの資格要件に従うようにしましょう。これには、ある程度のコミュニティへの参加や、パズルやクイズなどのゲームに参加することも含まれます。プロジェクトのDiscordをリサーチすることは、そのプロジェクトが投資する価値があるかどうかを判断するための有効な方法です。
3. コミュニティとの関わりを持つ
コミュニティに参加して、プロジェクトのためにアクティブに活動すればするほど、ホワイトリストへの招待を受ける確率が高くなります。Discordで他の人とチャットしたり、既に答えを知っている質問をした人を助けたりすることから始めることができます。Twitterでは、プロジェクトに関連する投稿に「いいね」やコメント、リツイートをすることも、自分の名前を広める方法のひとつです。プロジェクトは意外とそうしたところを見ていますし、Discordでひたすら挨拶だけをすると言うのはむしろ「何も貢献しない」ことをアピールしているようなもので無意味です。
たソーシャルメディアを利用してNFTプロジェクトを宣伝する場合、スパム行為や過度な繰り返しの投稿を避けることが重要です。このような投稿は、「シリング」とみなされ、結果的にプロジェクトに悪影響を与え、ホワイトリストに登録される可能性が低くなる場合があります。
4. プレゼント企画に参加する
いくつかの NFT プロジェクトでは、プロジェクトのホワイトリストに載るために、投稿を共有したりリツイートしたりすると報酬がもらえる、特定のプレゼントキャンペーンをソーシャルメディア上で行っています。TwitterやDiscordを定期的にチェックして、できるだけ多くのプレゼントキャンペーンに参加しましょう。
5. 友達を招待する
友達を招待することも、NFTプロジェクトのコミュニティであなたの評判を上げるための有効な方法です。多くの場合、ユーザーは招待コードを取得して、友人を招待することができます。場合によっては、特定の数の友人を招待することが、ホワイトリストの資格の要件となることもあります。さらに、他のDiscordサーバーでNFTプロジェクトを宣伝することもできますが、必ずNFTプロジェクトを宣伝する人専用のチャンネルで行ってください。
6. ファンアートとミームの作成
NFTファンアートへの作成参加は、ホワイトリストに登録したいNFTプロジェクトを宣伝するための楽しく有効な方法です。さらに、プロジェクトをサポートする面白いミームを作れば、あなたのコミュニティの評判とホワイトリストに載る可能性を高めることができます。
ホワイトリストに登録されたら?
ホワイトリストの資格要件を満たすと、通常、あなたのウォレットアドレスを尋ねるメッセージが届きます。それが承認されると、正式にホワイトリストに登録され、トークンをミントするための枠が提供されます。この際、メッセージの相手が詐欺師(スキャム)ではなく、プロジェクトの本物のアカウントであることを確認することが重要です。また、たとえプロジェクトの本物の代表者や創設者であっても、秘密鍵やシードフレーズを決して提供しないようにしてください。
NFTホワイトリスト詐欺に注意!
残念ながら、NFTの世界は暗号エコシステムの多くの部分と同様に、悪質な個人およびグループによる詐欺が横行しています。一般的なNFTホワイトリスト詐欺には次のようなものがあります:
インフルエンサーのジェイク・ポールが宣伝したポケモンをモチーフにしたNFTラグプル「Animoon」の制作者に対する集団訴訟に参加するよう被害者を促すTwitter投稿がありました。
ラグプルNFTプロジェクトの中には、それ自体が詐欺であるものもあります。NFTプロジェクトの創設者が、ホワイトリストミントと一般販売を計画し、資金を受け取って姿を消すケースもあります。
この種の詐欺は、投資家が乗っている敷物を「引っ張る」という意味で、ラグプル(rug pull)と呼ばれています。投資家は、通常、プロジェクトが放棄された後にしか、そのプロジェクトがラグプルであるかどうかを判断することは困難です。しかし、下調べをすることによって、少なくとも、創業者が過去におかしなビジネスに関与していないことを確認することができます。
偽のフォロワー:残念ながら、多くのNFTプロジェクトは、TwitterやInstagramなどの主要なプラットフォームでフォロワー数を増やすために、偽のフォロワーやボットフォロワーを使用しています。このため、ホワイトリストに登録する前に、フォロワー数だけでなくエンゲージメントを確認し、プロジェクトのDiscordサーバーを調査することが非常に重要なのです。
偽のアカウント:多くの場合、本物のプロジェクトは、本物のアカウントとほとんど同じように見える偽のアカウントを作成する詐欺師によって利用されている場合があります。偽のフォロワーがいたり、本物のアカウントの投稿をリツイートしたりすることもあります。これはTelegramでもDiscordでも深刻な問題なので、プロジェクトや創設者のアカウントからのメッセージに返信する際には細心の注意が必要です。
特に、リンクが送られてきた場合は、何らかのウイルスが含まれていたり、個人情報を盗んだり、暗号財布やその他の金融口座に侵入するために使われる可能性のある機密情報を入力させようとする可能性があるため、注意が必要です。偽アカウントの問題はOpenSeaにも広がっており、セカンダリーマーケットのバイヤーが本物のプロジェクトとほぼ同じように見えるプロファイルから偽のNFTを誤って購入するケースが発生しています。
有名人のシリング:NFTに対する著名人の支持は、良い面も悪い面もあります。有名人がNFTプロジェクトを支持した場合、そのプロジェクトが人気を博していることを示す良い兆候である可能性がありますが、多くの有名人の支持は単なる有料広告(プロジェクトがお金を払って依頼)であり、関与するコミュニティの開発に成功していないNFTプロジェクトを支えるために利用されることがあることに注意する必要があります。
例えば、インフルエンサーでボクサーのジェイク・ポールは、様々なNFTと暗号プロジェクトの宣伝によって、過去1年半で200万ドル以上を稼いだと推定されていますが、その全てが完全に放棄されたか、価値の90%以上を失ったものでした。さらに悪いことに、ジェイク・ポールは、報酬を得て宣伝していることをフォロワーやファンに告げず、個人的な推奨であるかのような印象を与えていました。
ホワイトリストスポットの購入:ほとんどの場合、NFTホワイトリストのスポットを購入するように言われたら、おそらく詐欺に遭っていることでしょう。ホワイトリストの目的は、NFTのプロジェクトを長期的に維持するために、実際に参加するコミュニティを作ることです。これは、有償のホワイトリスト・スポットを提供するのではなく、コミュニティ自体に関与する人々に報酬を与えることによって、最も効果的に行われます。
極端に高いミント価格:無名またはあまり知られていないチームのプロジェクトが極端に高いミント価格を提供する場合、これは警告の原因となり得ます。一方では、彼らが単に少し貪欲であることを示すかもしれませんが、また、創設者がプロジェクトを放棄する前にできるだけ多くのお金を集めたいと望んでいる可能性があるため、潜在的な引き抜きの兆候である可能性があります。
困ったことに、純粋な詐欺に加えて、プロジェクトが単に低品質の努力である可能性を示す兆候もあります。
NFTホワイトリストトラッカーを使って新しいプロジェクトの最新情報を入手
著名なNFTインフルエンサーや投資家のアカウントをフォローするだけでなく、NFTホワイトリストトラッカーを利用することで、間もなく市場に登場する新プロジェクトを常時把握することができます。NFTのホワイトリストトラッカーには、以下のようなものがあります。
NiftyRiver:NiftyRiverは、包括的なNFTデータプラットフォームで、レアリティトラッキングツール、NFT価格データフィード、今後のプロジェクトのリストなど、さまざまなサービスを提供しています。NFT Whitelist FinderはTwitterをスキャンして今後のプロジェクトを見つけ、Discordサーバーのリンクなどの重要な情報をリストアップします。
Rarity.tools:Rarity.toolsは、現在オンラインで最も人気のあるNFTレアリティツールの1つです。様々なNFTのレアリティを計算するのに役立つだけでなく、今後予定されているパブリックミントとホワイトリストミントのカレンダーも提供されています。
NFTCalendar:NFTCalendarは、ホワイトリスト、一般販売、エアドロップなど、あらゆる種類のNFTのイベントを掲載するウェブサイトです。
Upcoming NFT.Art:Upcoming NFT.Artは、ホワイトリストを含む今後のNFTのドロップをリストアップするサイトです。
NFTホワイトリストへの登録は投資家にとって重要ですが、必ずしもその価値があるとは限りません。
もしあなたが今後リリースされるNFTコレクションに投資し、そこから利益を得たいと真剣に考えているなら、そのプロジェクトのホワイトリストに入ることは必須です。統計によると、早期にミントしたホワイトリスト参加者は、NFTのリセールによって利益の大部分を得ており、パブリックセールでミントした場合よりもはるかに簡単に希少なNFTを入手することができます。コスト意識の高い投資家にとって、NFTホワイトリストのプレセールでは、ガス代を大幅に節約することができます。特に、プロジェクトが広くアピールしている場合や、現在成功しているプロジェクトに付随している場合は、NFTパブリックセールで信じられないほど高額になる可能性があります。
しかし、NFTプロジェクトのホワイトリストに登録することは必ずしも簡単ではなく、そのプロジェクトが成功すると本当に信じていない限り、時間とエネルギーを費やす価値がない可能性もあります。投資家は、プロジェクトの創設者、コミュニティ、ロードマップを注意深く観察し、ホワイトリスト登録に尽力する前に、念入りなリサーチをする必要があります。
NFTであれ、トークンであれ、常にDYORが重要です。