Litentryはウォール街支配の金融システムをどう変えるのか?
著:nextgen622 in LeoFinance
Litentry の分散型アイデンティティ(DID)プロトコルが、ウォール街の従来型の金融システムをどのような変革を与えていくのかについて記していきます。この2週間で、ニュースや ソーシャルメディアでは、GameStopの事件(Reddit内の特定のチャンネルでの扇動により株価の異常な上昇が発生した)を目にしたと思います。当然のことながら、ヘッジファンドやウォール街の伝統的な金融権力者は、今回の事態を苦々しい思いで見ていたでしょう。この出来事は、自分たちの支配が破られて、烏合の衆と見ていた個人の力に屈したことを意味するからです。
私たちは、RobinhoodがGameStop株をはじめとするRedditの影響を受けた株の取引の停止を行ったことで、そこの存在している今まで自由市場であると思っていたそれは真の自由市場では無かったということに気づきました。仮に今回の逆、つまり個人の投資家が大手ファンドにコテンパンに潰されている時には、Robinhoodをはじめとする大手は取引停止に踏み込無用なことはしませんよね?これは完全に金融業界に働く見えざる手の存在を露見させる出来事であったと言えるでしょう。
Defiが現状をどう変えるのか
この1年でDeFiが急速に普及したことで、対等なプレイグラウンドを持つことができるトラストレスな分散型金融システムが実際に使える市場として誕生しました。スマートコントラクトとDeFiシステムは、あなたがヘッジファンドのマネージャーであろうと、マクドナルドでハンバーガーを焼く人であろうと気にしません。唯一気にするのは、スマートコントラクトのプログラムロジックと実行を守ることです。あなたが投資する額が100万ドルであるか100ドルであるかにかかわらず、同じ利回り、融資やDeFiアプリケーションへのアクセスを得ることができます。確かに、Ethereum上の手数料は現在クジラに有利ですが、レイヤー2ソリューションやPolkadotやBinance SmartChainなどの新興ブロックチェーン上に構築されているより多くのDeFi dappsによって、DeFiはますます多くの人にアクセス手段を提供していくでしょう。Defiの利点の最たるものは、分散型システムでは誰であろうと個人の意見や思惑でアクセスを止めることはできないということです。
この中でLitentryはどのようにこの複雑なパズルに収まるのでしょうか。
DeFiの強みは、利用者を特定する必要がないことですが、その分、提供できるサービスも制限されます。例えば、AAVEなどのレンディングサービスの大半は、システムから融資を引き出すために資金を担保としてロックする必要があるという担保付きレンディングモデルを採用しています。しかし、融資、そしてレンディングサービスには信用情報というものが非常に重要となります。その部分のソリューションとして、LitentryとそのDID(Decentralized Identity)プロトコルは、DeFiはネクストレベルへの道を提供することができるのです。
LitentryのDIDプロトコルにより、ユーザーは自分のアイデンティティを保持しながら、分散型ネットワーク上で集約されたオンチェーンデータに基づいて分散型アイデンティティにクレジットスコアを割り当てることができます。このクレジットスコアは、融資を確保するために資金が必要とされない従来の金融システムに近い、無担保融資のようなサービスにアクセスするために使用されることが想定されます。
LitentryのDIDプロトコルが可能にすること、そしてその開発はまだ序章に過ぎません。Litentryは、そこで提供されるDIDデータのアグリゲーションシステムによって、他にも数え切れないほどのユースケースを開発することができます。その結果として今後数年のうちに、より多くの金融システムがDeFiに移行し、平等なアクセスとプライバシーの保護、権力者による検閲や停止ができない真の公平性を持つ金融システムが、誰でも利用できるようになるでしょう。
LitentryがChainLinkやThe Graphのような普遍的かつ不可欠なインフラシステムとして普及していくのを見守っていきましょう!