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Goldfinchのビジョンと世界の資本の向かう先

Goldfinchのビジョンと世界の資本の向かう先

Mike Sall

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今回の記事では、Goldfinchの長期的なビジョンについてお伝えします。

このビジョンを説明するためには、まず、大きなトレンドについて説明する必要があります。Goldfinchが構築しているものの核心は、世界経済がどのように変化しているかに対して立てられた、仮説に基づくものです。

この仮説は、2つの核となる洞察から成り立っています。

1つ目は、今後10年間、債券利回りの低下により、投資家は新たな投資機会を求めるようになるというものです。もう1つは、同じ期間に世界の経済活動はチェーン化し、あらゆる取引がプログラム可能になるというものです。

この2つの洞察を合わせて考えてみると「投資家は、プログラム可能でグローバルにアクセス可能な取引に投資するようになる」という結論が導かれます。これにより、世界経済の大部分に資金が供給され、資本へのアクセスが劇的に拡大していきます。そのためには対応するプロトコルが必要であり、それがGoldfinchが構築しているものです。

ここでは、これらの洞察をより深く掘り下げた上で、Goldfinchがどのような役割を果たすのかを紹介していきます。

洞察1:投資家は新たな利回りを求めるようになる

私たちの第1の洞察は、伝統的な市場の利回りが低下すると、投資家は新たな利回りの源泉を求めるようになるというものです。債券の利回りが史上最低水準に達したことがその始まりです。

Ray Dalio, Why in the World Would You Own Bonds When…

1世紀以上にわたり、債券は利回りの基盤として機能してきました。そして、パッシブ・キャピタルの定番の投資先として、他の市場にそのリターンを上回るプレッシャーを与えてきた経緯があります。しかし、債券金利がゼロになり、さらにはマイナスになると、これが大きな変化のきっかけとなります。資本は株式などの他の市場に目を向け、それらの資産価格を上昇させ、債権利回りは全面的に低下することとなるでしょう。

債券の利回りが低下しても、信頼できるリターンを求める資産の受け入れ先は残っています。プライベート・クレジット・ファンドは、民間企業とのプライベートな取引によって、しばしば8~10%以上の高いパフォーマンスを示し続けています。しかし、これはインサイダーゲームであり、ごく一部の裕福な個人や機関投資家でなければ参加できません。

公開市場の利回りが低下すれば、より多くの投資家が別の場所に目を向け、アクセスを求めるようになるでしょう。個人投資家の株式市場への関心が高まっていることは、その初期の兆候といえます。また、過去1年間にDeFiでイールドファーミングが流行したのもその一例です。これは、より大きなトレンドの始まりに過ぎないと考えています。

洞察2:あらゆる取引がプログラム可能になる

2つ目の洞察は、世界の経済活動が暗号分野に移行し始め、あらゆる取引がプログラム可能になっていくということです。既にこの分野に精通している多くの人にとって、この考えは目新しいものではないでしょう。世界はいずれ暗号に移行するだろうという予想(信仰的な)は業界に根付いており、多くの人々は確信を抱いています。実際に、消費者や企業は暗号資産を金融政策に対するヘッジと見なし始めていることから、そうした信念は現実のものとなりつつあります。

TeslaやMicrostrategyのような企業が最近ビットコインを購入しているのは明らかな例であると言えます。また、私たちは潜在的な借り手との会話の中でも、それを目の当たりにしています。例えばナイジェリアでは、3つのフィンテック企業が、顧客のために積極的に暗号資産アカウントの開設を検討したり、実際にそうしたシステムの構築を始めたりしています。そのうちの1社は、財務管理の一環として、自社のバランスシートの一部として暗号資産を保有しています。

興味深いのは、彼らが暗号資産の投機を目的としてやっているのではないということです。むしろその逆で、自国の通貨よりも安全で安定していると考えているからこそ、暗号資産を使っているのです。

また、この需要が消費者と商人の両方に及んでいることも注目に値します。消費者が暗号資産を持ち始め、商人もまた暗号資産を持ち始めると、必然的に商人同士でも暗号で直接取引をするようになります。それも自国内だけでなく、国境を越えてです。そのネットワーク効果は計り知れないものになるでしょうし、これが暗号資産による商取引を世界的に普及させるきっかけになると考えています。

誰もがあらゆる取引に貸し付け可能になる世界

消費者と商人間の取引がオープンにプログラム可能になり、それに投資家からの需要の波が加わることで、パラダイムシフトの火種が生まれます。これにより、誰もが世界中のあらゆる取引に対してローンを組むことができる新しいシステムが誕生します。

それは、Visaの決済レールをオープンソース化するようなものであるといえうでしょう。人々は、チェーン上で収入を得て、チェーン上で商人に支払いをするようになり、その活動に資金供給する方法について、より広いデザインスペースが開かれることになります。このような取引に信用を与えることができるのは巨大な銀行だけではなく、世界中の誰でも、あるいはスマートコントラクトでさえも可能になることが想像できます。

例として、自転車の修理を必要としている人を考えてみましょう。スマートコントラクトは、オンチェーンで承認された修理工場の一つに直接資本を送ることができます。そして、その人はチェーン上で収入を得ているので、スマートコントラクトに許可して、給料から直接返済額を引き出すことができます。

資本は検証可能な目的のために、検証可能な収入を得ている人によって使用され、自動的に強制される返済メカニズムを持っているため、信用リスクは低く、現在可能なものよりも遥かに低くなります。

このような保証があれば、地球の反対側にいる人は、借り手のことをよく知らなくても、安心してその取引に資金を提供することができます。また、そのようなタイプの取引の多くを扱う戦略に資金を提供することも可能になるでしょう。そして、この流れは新たな機会を求める投資家に波及して、多くの新参のベテラン投資家が参加するようになるでしょう。

Goldfinchのビジョン

これらのことを実現するためには、この新しい市場を組織するプロトコルが必要であり、そのプロトコルこそが、Goldfinchで構築しているものなのです。

私たちの長期的なミッションは、金融包摂を促進するオープン・クレジット・プラットフォームの構築です。私たちは、仕組みと経済的インセンティブを正しく理解し、この2つの大きなトレンドを利用することで、拡張性の高いシステムを構築できると信じています。そうすれば、世界中の人々が、世界中の他の多くの人々の経済活動に資金を提供できるようになり、これまで資本の流動性が非効率的だった場所での資金調達が可能になります。

これらのミッションは一夜にして実現するものではなく、私たちは長期的な視点で取り組んでいます。

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