Kusamaパラチェーン注目のプロジェクト:SubSocial、Zeitgeist、Sakura、Crust、Robonomics
Pontem Network
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Kusamaオークションの最新の落札プロジェクトには、予測市場、分散型ソーシャルネットワーク、ロボットエコノミーなど、実に魅力的なプロジェクトが含まれています。
もしかしたら、2022年に市場の話題を席巻するプロジェクトが存在しているかもしれません。
Kusamaのパラチェーンオークションのリーダーボードは、「2023年に向けたブロックチェーンの潮流を表している」ようにも読めます。マルチチェーンファイナンスやソブリンアイデンティティ、分散型デリバティブ、合成資産、NFT担保など、今までの暗号技術を一歩進めた形でのソリューションを提供しています。
これらを大まかに言い換えると「Web 3.0」と「DeFi 2.0」です。
もう既に多くの人が、Web 3.0が2022年の技術トレンドになると考えています。KusamaやPolkadotオークションへの参加プロジェクト、そしてスロット落札プロジェクトはこれらの分野でのパイオニアとしての優位性を持つ可能性が高いプロジェクトが集まっていることから、将来の暗号領域の動向を占う上でも各ラウンドの結果を追跡する価値があるといえるでしょう。
既に過去の記事でも紹 介していますが、Kusamaのスロット落札プロジェクトには、次のようなものがあります:
- Moonriver:Ethereum互換のスマートコントラクトプラットフォームで、MOVRはわずか2週間で78ドルから440ドルのATHを達成
- Kilt Protocol:ユーザーが匿名で検証可能な認証情報を発行できるブロックチェーンのアイデンティティソリューション
- Picasso:DeFiのdAppsに複数の異なるチェーンを展開するためのプラットフォーム
- Calamari Network:プライバシーファーストのDEXと決済ソリューション
これらのプロジェクトをはじめ、多くの魅力的なプロジェクト(Basilisk、Kintsugi、Karura、Bit.Country、Quartz、Genshiroなど)をこれまでの記事でも紹介してきました:
まずはパラチェーンオークションの仕組みをおさらいしておきましょう。
パラチェーンオークションとは
KusamaとPolkadotは、資産やデータを交換できる多数の独立したブロックチェーン(パラチェーン)で構成されるマルチチェーンネットワークです。
例えば、KaruraとMoonriverはどちらもKusamaのパラチェーンであり、それぞれのチェーンが独自のトークンを持つ多数のdAppsをサポートすることができます。構造的には、リレーチェーンと呼ばれるパラチェーン同士をつなぐ輪が、各チェーン間のブリッジの役割を果たします。
パラチェーンプロジェクトとなれる枠(スロット)は、現在100個ずつに限定されています、将来的には増える可能性があります。スロットを獲得するには、獲得を希望するプロジェクトがオークションに勝つ必要があります。スロットの落札は、KSMやDOTの拠出量で決まるため、各プロジェクトはクラウドローンと呼ばれる資金調達キャンペーンで支援者に各トークンの提供を呼びかけます。
落札に成功すると、提供されたトークンは、パラチェーンのリース期間中(最長2年間)ロックされます。その代わりに、プロジェクトは支援者に独自のトークンを報酬として与えます。プロジェクトが、ターゲットとしていた期間に落札できなかった場合には、供給されたKSMやDOTは返金されます。
2021年7月から2022年1月の間に、既に22回のオークションが成功しており、このモデルは明らかに機能しているのが解ります。
今回は、16番目から20番目までのスロットを獲得した、SubSocial、Zeitgeist、CrustShadow、Sakura、Robonomicsに焦点を当てて、紹介していきます。
SubSocial (SUB)
SubSocialは、分散型のソーシャルネットワークです。ここでは、ユーザーが自分でソーシャルネットワークやコミュニティを作り、そのモデレーションやマネタイズの方法を決めることができます。
FacebookやTwitterなどのプラットフォームが私たちのデータに対して持つ巨大な力は、時に議論を呼ぶ問題となっています。FacebookやTwitterは広告主とデータを共有し、ユーザーにパーソナライズされた広告を表示したり、隠れたアルゴリズムを使用してユーザーをコントロールしています。Facebookの写真分析ツールでも問題が起きており、自分の子供の何の変哲もない写真を投稿しただけで、児童ポルノと判別されて禁止されてしまう例も過去にありました。
SubSocialは、こうした中央集権的な仕組みではなく、ユーザーに権限を与えることを目的としています。ユーザーそれぞれがソーシャルスペースのルールを設定したり、ユーザーの役割や権限を割り当てたり、寄付や暗号通貨の支払いスキームを設定したり、投稿をNFTとしてミント化したりすることができるようになります。また、ソーシャルトークンの発行も可能で、これは今シーズンのトレンドになる可能性があります。
SubSocialで作られたコミュニティは、外部からの耐検閲性を持ち、所有者がコンテンツの管理方法を自由に決めるられ、多数のオーナーによるDAO組織として運用することもできます。また、このプロジェクトでは、コンテンツの保存にIPFS(InterPlanetary File System)を使用していることも注目すべき点です。
テストネットがすでに公開されており、何百ものスペースが作成されています。そのほとんどは投稿がゼロか数件ですが、中には100件以上の投稿があるものもあります。例えば、PolkaWarriors、RMRK、BiFrost Financeなどは活発に機能しています。
Zeitgeist (ZTG)
Zeitgeistは、予測市場を作成し、賭けるためのプラットフォームです。予測市場とは、サッカーの試合、大統領選挙、将来の原油価格など、あるイベントの結果にユーザーが賭けることができるプロトコルのことです。
この種のdAppで最もよく知られているのは、Ethereum上に存在する老舗プロジェクトであるAugurです。しかし、Ethereumのガス料金はまだ非常に高く、少額のベッターにとってAugurを使うことは現実的ではありません。Zeitgeistの手数料がどの程度低くなるかはまだわかりませんが、一般的にKusamaパラチェーンの手数料は非常に低いので、その点でZeitgeistはAugurで優位に立てるでしょう。
スポーツや政治以外にも、Zeitgeistでは、暗号市場やeスポーツ、スタートアップの成功や失敗に賭けることができます。さらに、予測市場を保険として利用することで、リスクをヘッジすることも可能になります。例えば、ビットコインを購入して価格が上昇することを期待している場合、価格が下がった場合に支払いが行われる予測契約を購入することができます。
Zeitgeistの最も興味深い特徴は、予測市場から集約された情報を利用して、より良い意思決定を行うためのガバナンス形態である「Futarchy」でしょう(従来のオンチェーンDAO投票も併用)。
Zeitgeistには、紛争を解決するための裁判所も存在します。DeFiの予測市場は、ブロックチェーン外のイベントの結果を報告するオラクルに依存しており、ユーザーがオラクルの報告に異議を唱えることもあるため、紛争が発生する可能性があるため、このような仕組みが整えられています。
Sakura (SKU)
Sakuraは、Ethereum、Solana、BSC、Polygon、Avalanche、Fantom、Near、そしてCloverを始めとする様々なKusamaやPolkadotのパラチェーンに対応するクロスチェーンのDeFiプラットフォームであり、2021年12月初旬に5番目のPolkadotオークションを落札した「Clover Finance」の姉妹プロジェクトです。
特徴の一つに「ガスレストランザクション」があります。これは、たまたまウォレットに入っていたどんなトークンでもトランザクション手数料として支払うことができる仕組みです。Avalanche、Ethereum、BSCで、それぞれAVAX、ETH、BNBを使い切ってしまって送れない経験がある方は多いのではないでしょうか?
Sakuraのウォレットでは、使えば使うほど手数料が安くなるダイナミックフィーの導入も予定しています。また、手数料を、プラットフォームを構築する開発者に分配するという面白い試みもあります。そして、Sakuraを使うことで、クロスチェーンの分散型取引所、レンディングプロトコル、イールドファーミングのdAppsなどをより簡単に作ることができるようになります。
Sakuraは、Kusamaオークションのベテランです。第1回のオークションに参加しましたが12位となり、第2回では13位、第3回では6位となり…第18回のオークションでついに落札しました。
Crust Shadow (CSM)
Crust Shadowは、分散型のストレージプラットフォームです。ファイルストレージの問題は、NFTやメタバースが台頭するにつれ、暗号空間で緊急性を増しています。なぜなら、ブロックチェーン上にはどんな大きなファイルも保存できないからです。
では、メタバース空間やPlay2Earnゲームなどを満たす画像、動画、3Dオブジェクト、VRアバター、その他のアセットをどこに置くのでしょうか?
今は主に、従来のサーバーとIPFS(InterPlanetary File System)の2つの選択肢があります。AWS(Amazon Web Services)のようなクラウドサーバーは、安価ですが中央集権的で、サーバーを管理する人が、最終的にそのサーバーが持つすべてのデータを管理することになります。
例えば、まだ多くの方が勘違いしている部分でもありますが、例えばNFTは不滅の存在ではなく、そのNFTの元となる画像データがサーバーから削除されてしまうと、NFTはデータを失い、真っ白なエラーページが表示され、結果的に無価値になってしまいます。NFTはあくまでも器なのです。
メタバースやWeb3.0を実現するためには、強固な分散型ストレージシステムが必要です。IPFSが素晴らしいのは、アドレスベースではなくコンテンツベースだからです。同じファイルが異なるユーザーによってハッシュ化された多数のコピーで保存されており、アドレスリンクではなくハッシュで見つけることができます。どこかにコピーがある限り、そのファイルは要求されたときに提供されます。
一方で、IPFSには2つの問題点があります。1)初心者には技術的に困難であることと2)ユーザーにオンラインでファイルを提供する動機付けがないことです。
Crust Shadowは、ユーザーフレンドリーなストレージ市場を提供し、ファイルをアップロードして保存することが可能です。また、NFTのような貴重な資産の安全な永久保存を提供し、ウェブサイトやdApps全体のような大規模なデータセットを、IPFSと他のストレージプロトコルの両方で保存することができます。
同様に重要なこととして、Crust Shadowは、ストレージスペースの所有者に対して、手数料、ステーク報酬、ランキングシステムなどのインセンティブを提供します。ノードは、上位にランクされ、より多くの注文を得るために、ファイルを素早く提供する動機付けとなります。
Crust NetworkとCrust Shadowは、自らを「メタバースのためのWeb 3.0ストレージ」と位置づけています。興味深いことに、私たちのプロジェクトであるPontem Networkは、メタバースのための金融インフラを構築しています。つまり、私たちとCrustは、同じ壮大な課題に、異なる角度から取り組んでいると言えるでしょう。
Pontemは、Meta(旧Facebook)が支援している次世代ブロックチェーン「Diem」の実験プラットフォームとして構築されています。Metaは、メタバース空間に数百万ドルの投資を行っており、Diemも最終的にはこの巨大プロジェクトに統合されると推測されます。その一方で、Diemはグローバルレベルでの厳格な規制にさらされており、将来的にも参入障壁は高いものとなることが想定されます。そのため、Diem自体が利用可能になる前に、開発者にライブ環境でDiem用のdAppsをテストする機会を与えるのがPontem Networkです。
Pontem Networkは、DiemやMoveテクノロジーに対して、KusamaとPolkadotのネットワーク全体の流動性へのアクセスも提供することができます。実際、SabstrateにMoveVM(Diemの仮想マシン)を最初に導入してきた実績があります。
Pontem Networkは現在、次回のKusamaオークションに参加する準備をしています。こちらをお読みいただき、私たちをサポートして少なくとも67.5NOXを獲得する方法をご確認ください。
参加を迷われている方も、まずはホワイトリストに登録されることをお勧めいたします。
Robonomics (XRT)
Robonomicは、IoT(Internet of Things)アプリを作成するためのツールを提供しています。IoTとは、センサーや相互通信手段を持つ電子機器の新しいネットワークです。
例えば、ドアの上に設置されたIoT対応のカメラがスマートフォンに接続され、誰がベルを鳴らしているのかを表示することができます。また、自動車に搭載された燃料センサーは、ガソリンスタンドのポンプに自動車が必要とするガソリンの量を正確に伝え、特別なソフトウェアに接続してガソリンの消費量を減らす方法を計算することができます。
IoT経済では、デバイス間で多くのマイクロトランザクションが発生しますが、Robonomicはそのような微細なレベルのトランザクションを非常に効率的に実行する方法を提供します。また、デバイス、dApps、IoTサービスを接続するためのツール、IoTアプリを作成するためのソフトウェア、IoTデータをIPFSに保存するためのソリューションも用意されています。
Robonomics test dAppは、すでに使用することができ、デバイスやコンピュータを設定し、実行させることができるかどうかを試すことができます。このプロジェクトの究極のビジョンは、何十億もの自律的なデバイスが共に働く『ロボット経済』を実現することです。
KusamaとPolkadotオークションの次の展開は?
Polkadotオークションの第2ラウンドが本格化しています。Picasoの姉妹プロジェクトComposable Financeや、Enjinの姉妹プロジェクトEfinityについての記事も、早めにリリースしたいと思っています。一方、Kusamaオークションでも、Crab NetworkやIntegritee Networkなど非常に興味深いパラチェーン獲得プロジェクトが誕生しています。
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