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SubQueryがAcalaを統合

SubQueryがAcalaを統合

DeFiデータをPolkadotとKusama Buildersに集約・提供

著:Dan Reecer
訳:Acala Japan Twitter | Medium | Telegram

SubQueryは、彼らのプロジェクトの新たなステージであるSubQuery Explorerをリリースしました。これにより、ユーザーや開発者はAcalaのDeFiハブからPolkadot用のデータをわずか数分で、しかも無償で照会・抽出できるようになります。

SubQueryは、レイヤー1のブロックチェーン(Acala)とDAppレイヤーの間で動作するデータアグリゲーションレイヤーです。このソリューションは、Acalaや他のブロックチェーンのデータを集約・整理し、構造化されたデータを開発者が様々なプロジェクトに利用できるように提供します。このサービスにより、DApp開発者は、データ処理のためのカスタムバックエンドの構築に無駄な時間を費やすことなく、コアなユースケースとフロントエンドに集中することができるようになります。

Acalaは、流動性の断片化を低減し、コンポーザビリティを高め、誰もがDeFiにアクセスできるようにするというマルチチェーンの未来を確信し、長期的に構築しています。Acalaは分散型金融(DeFi)に特化したブロックチェーンであり、複数のDeFiプリミティブを作成し、PolkadotやKusamaのエコシステムにサービスを提供するDeFiハブやインフラとなっていく予定です。チームは、マルチ担保のステーブルコイン(aUSD — The Acala Dollar)、自動マーケットメーカー(AMM)DEX、Liquid DOT(LDOT)と呼ばれるトークン化されたステークアセットなどのプロダクトを構築し、ガス料金をステーブルコインなどのサポート資産で支払うことができるBring-your-own-Gas機能を実装しました。Acalaのパラチェーンは、PolkadotのDeFiハブの役割と、様々なブロックチェーンからの資産や流動性を集約するランディングパッドの役割を果たすことを計画しています。

本日、SubQuery Explorerにアクセスすると、新しいAcala SubQuery Projectが表示されます。このSubQueryは、Acalaで作成されたすべての外部データを動的に追跡し、以下のような派生した集約統計を素早く表示することが可能になります:

  • 流動性の変化に関する履歴データ(プロバイダーごとに分類)
  • 全てのクロスチェーンアセットスワップの履歴データ
  • 転送履歴

これにより、コードで何かを実装しなくてもExplorerを使ってAcala SubQuery Graphを活用する事ができ、さらに、Acalaのデータを分析する際に、各GraphQLリクエストで指定できるタイプをドキュメント化しました。

Acala SubQuery Graphのある未来

以下は、ユーザーがAcala Mandalaネットワーク上でACAトークンを使用した過去5回の転送イベントを迅速かつ容易に確認できる簡単な例です。ここでは、シンプルなGraphQL言語を使って、データをソートし、任意のクライアントに取得していることがわかります。DAppsはこれを使ってローンのポジションを監視したり、オークションに参加してコラテラル清算を手伝ったりすることができます。

もう少し複雑な例としては、1つのアカウントを調査し、そのアカウントで行われた全てのトークン交換イベントの取得も可能にします。ポートフォリオDAPはこのデータを使って、保有者のアカウントとトークンのパフォーマンス、ステークからの収益、流動性の提供、借り入れにかかる費用などの概要を作成することができます。

SubQuery — Web3 の未来に向けた世界のデータの変換と照会

SubQuery Explorerは、世界中のコントリビューターによって作成され、SubQueryチームによって管理されているSubQueryプロジェクトへのアクセスを提供するオンラインホスティングサービスです。SubQuery Explorerのミッションは、開発者がより多くのことを達成できるようにインフラストラクチャサービスを提供することで、Polkadotネットワークデータへのアクセスを容易にすることです。

SubQueryにより、Substrate/Polkadotの各チームはデータの処理やクエリが可能になります。このプロジェクトは、アプリケーション層にサービスを提供するデータプロトコルの成長に触発されたものであり、その目的は、誰もが確実にデータを見つけ、より迅速な利用を可能にし、Polkadot/Substrateプロジェクトのより優れたdAppsの構築を可能にすることです。現在既に、誰もがわずか数分で、しかも無料でPolkadotのネットワークデータを照会し、抽出することができます。

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Acalaについて

Acalaは、Polkadotの分散型金融ハブであり、金融アプリケーションの利用や構築を迅速かつ容易にし、取引効率を向上させ、貴重な時間の節約を実現します。このプラットフォームでは、一連の金融プリミティブを提供しています。ビットコインのようなクロスチェーン資産に裏付けられたマルチ担保のステーブルコイン、信頼性の高いステーキングデリバティブ、そして流動性を解放し、金融イノベーションに力を与える分散型取引所です。
Acalaは、金融アプリケーションがスマートコントラクトや内蔵プロトコルを使用するためのデファクト・オープン・プラットフォームであり、すぐに使えるクロスチェーン機能、セキュリティ、金融の最適化を備えています。

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