AcalaがPolkadot上のDeFi用Acala EVMをローンチ
Substrateへの制限のないEthereum互換性を実現
訳:Acala Japan Twitter | Medium | Telegram
Acala EVMは、Ethereumの利点を活用しながら、Substrateの潜在能力を最大限に引き出す形でAcala-EVM-Substrate-WASMエクスペリエンスを提供します。
Acalaのエンジニアリングチームは、Acala EVMをカスタムメイドで製作してローンチしました。Acala EVMは、EVMとSubstrateのランタイム(別名:パレット)にプロトコルのコンポーザビリティをもたらし、開発者は卓越したツールのサポートを受けて、Acala上でDAppsを構築し、デプロイすることが可能になります。
EthereumがBitcoinでは決してできないことを可能にし、それが多くの新しいイノベーションを生み出したように、SubstrateとPolkadotはEthereumとは決定的に異なる形の、チェーンレベルのイノベーションを可能にします。私たちはSubstrateの力を確信しており、単にEthereumをPolkadotに再配置するのではなく、Substrateの可能性と寿命を最大限に引き出すためにAcala EVMを構築しました。
Acala EVM
コンポーザブルなDeFi環境
Acala EVMにデプロイされたスマートコントラクトDappsは、DOT、ACA、aUSD、renBTC、XBTCなどのネイティブおよびクロスチェーンのアセットを直接使用する事ができます。また、EVMにデプロイされたERC-20トークンは、ランタイムレベルで利用できるようにしたり、DEXに上場したり、(ガバナンス承認を得て)ガス料金トークンとして利用することもできます。つまり、Ampleforthのパートナーは、Acala EVM上にAMPLコントラクトを展開し、ネイティブトークンとして利用できるようにすることで手数料の支払いに利用したり、DEXに直接上場したりすることができるのです。
コンポーザビリティの概念についてはA16zが「4 Eras of Blockchain Computing: Degrees of Composability」の中で非常にうまく表現しています。
Acalaの共同設立者兼CTOブライアン・チェン氏が、AcalaにUniswapを導入して2分以内に取引を実行した際のAcala EVMの使用例をこちらのリンクをご覧ください。
Acala EVMのその他のコンポーザブルなDeFiプリミティブ
- ガスの持ち込み: Acalaに統合されたネイティブトークンとクロスチェーントークンをガスの支払いに使用することができます。手数料のためにACAを探す必要はありません
- サブスクリプションや定期的な支払いなどのユースケースを可能にするオンチェーン自動スケジューラー:こちらでお試しいただくか、こちらのリンクから6分間のデモをご覧ください
ERC20で利用可能なトークンとクロスチェーントークン:
- DOT、ACA、aUSD、XBTC(ChainX)、LDOT(リキッドステークDOT)、RENBTC、その他…
- オラクルのネットワークで価格フィードを取得:こちらでお試してください
- DEX、ステーブルコインの貸し出し、リキッドステークのデリバティブなどのプロトコル(例:ステークしたDOTをリキッドDOTにするなど)
🐰🕳 Acala EVMに関する詳細はAcala Wiki’s in-depth EVM sectionをチェックしてください。
Acalaの概要
Acalaは、Ethereum互換の分散型金融(DeFi)プラットフォームであり、Polkadotのマルチチェーンネットワークを活用して、規模に合わせて構築されています。Acalaはレイヤー1のインフラを提供するパラチェーンで、チームはパラチェーン上にアプリケーションレイヤーを構築しています。Acalaのアプリケーションは、ステーブル資産(aUSD)を中心に構築されており、借り入れ、貸し出し、利息の受け取りなどのエンドユーザーのアプリケーションを提供しており、これらは全て安価なガス料金で極めて高速に実行されます。開発者は、独自のアプリケーションを構築するためのプラットフォームとしてAcalaを活用することもできます。
Acalaのプラットフォームは、Bitcoinのようなクロスチェーン資産に裏付けられたマルチ担保のステーブルコイン、信頼性の高いステーキングデリバティブ、分散型取引所といった一連の金融プリミティブを提供するほか、全体としてAcalaのプラットフォームは以下も提供します:
- マイクロガス料金 — Acalaは、前述の「ガスの持ち込み」機能と組み合わせてDeFiユーザーのガス料金問題を解決する
- ステイキングデリバティブL-DOT(Liquid DOTでステーキングしたDOTから流動性を放出し、AcalaのDeFiアプリケーションで使用可能)
- ステーブルコインの貸し借り(DOT、Bitcoin、L-DOTを主要な担保資産として使用)
- 利回りと利息の獲得
- 分散型取引所(DEX)での取引
- オンチェーンガバナンス
- オンチェーントレジャリー
- オラクルの価格フィードを集約したネイティブネットワーク
- ネットワークの将来を支えるオンチェーンのソブリンファンド
- フォークのない継続的なアップグレード:Acalaはフォークなしでシームレスにアップグレードできることを覚えておいてください。これは、未来の拡張が事実上無限であることを意味しています。どんな新しいSubstrateパレット(DeFiプリミティブやランタイムの形をした製品や機能)でも、Acalaにスムーズに統合することができます。それはまるで、iPhone12を手に入れたことで、その後13、14、15+に自動アップグレードされるようなものです!
Acala EVMをチェックしていただきありがとうございます。今後も、Acala EVMの進捗状況や、エコシステムにもたらすメリットに関する情報資料を提供していきます。
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Acalaについて
Acalaは、Polkadotの分散型金融ハブであり、金融アプリケーションの利用や構築を迅速かつ容易にし、取引効率を向上させ、貴重な時間の節約を実現します。このプラットフォームでは、一連の金融プリミティブを提供しています。ビットコインのようなクロスチェーン資産に裏付けられたマルチ担保のステーブルコイン、信頼性の高いステーキングデリバティブ、そして流動性を解放し、金融イノベーションに力を与える分散型取引所です。
Acalaは、金融アプリケーションがスマートコントラクトや内蔵プロトコルを使用するためのデファクト・オープン・プラットフォームであり、すぐに使えるクロスチェーン機能、セキュリティ、金融の最適化を備えています。
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