Proof of HUMANity: HUMAN ProtocolとMetaMaskの統合
通常のアプリケーションとDAppsには様々な違いがありますが、どちらも同様にボットという厄介者に悩まされているという共通点があります。開発者はボットの活動を制限する方法をこれまでも数多く考案してきましたが、ブロックチェーンや暗号分野では、DAppsを悪意のあるボットから防ぐ有力な方法はありませんでした。
そして、業界で初めて解決策が登場しました。
Human Protocolは、MetaMask内にHUMAN Protocol APIを作成しました。ご存知の通りイーサリアムはDAppsに最も使われているブロックチェーンであり、MetaMaskはそのチェーンの中で最も人気のあるウォレットです。この単純明快なロジックにより、私たちはこのウォレットと提携しました。
より技術的な概要にはコラボレーションに関する過去の記事をご覧ください。
なぜこれが必要なのか?
直ちに適用できて、高レベルの実用性があるのは、単純にボットをブロックすることです。イーサリアム・ネットワークには、膨大な数のボットが走っています。Human Protocolのソリューションにより、イーサリアムの開発者は、このコラボレーションによりアプリケーションを使用しようとしているのがボットではなく本物の人間であることを確認することが可能になります。
開発者にとっては、自身の開発するアプリケーションの利用状況について実際に意味のあるデータを集めることは不可欠です。これまでは、これを実現する方法はありませんでした。しかし、このソリューションは、業界のより広範な発展を示唆するものとなるでしょう。Proof of HUMANityは、全てのブロックチェーン取引が人間によって行われていることを保証する能力を持っています。つまり、取引の一方の側にいる人が、もう一方の側にいるのが人間であることを明確に知ることができるのです。
この考え方は、中央集権機関が安全性チェックを行っていた伝統産業ではあまり問題になりませんでした。ピアツーピアのブロックチェーンの世界では、ユーザーの人間性を確認し、信頼性や信用性、信憑性を生み出す方法を持つことが、次の成長段階に不可欠な要素となります。
私たちの多くのアプリケーションと同様に、最初のユースケースは、その後のより広い可能性の端緒を示すものとなります。Proof of HUMANityは、この分野のほぼ全ての領域において適用することができ、ブロックチェーンから利益を得ようとする全ての人々にとって、ブロックチェーンをより安全で公正な業界にすることを可能にします。
これは、HUMAN Wallet機能の最初の実装ですが、最終的な実装までには程遠いものです。私たちは、より多くのProof of HUMANityプロダクトをイーサリアム以外の他の全てのチェーンに提供し、より多くのDAppsをボットから守ることができるように進めていきます。
HUMAN Wallet
一方で、全てのHUMANアプリケーションで使用する為のHUMAN Walletの作成にも着手しています。HUMANを使ったアプリケーションのシングルサインオン、チェーン間での資産移動を可能にするアトミックスワップ、まもなくリリースされるトークン$HMT保有者をによるValidator stakingなどの機能を持ったウォレットを作成する予定です。