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PontemがLumioを発表 — EVMとMove VMをサポートする初のL2


PontemがLumioを発表 — EVMとMove VMをサポートする初のL2

Alice Orlova

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何カ月も秘密裏に取り組んできたL2の公開準備が整いました: Lumioは、イーサリアムとAptosのメリットを結集した史上初のロールアップです。現在まだクローズドテスト段階ですが、重要な情報を皆さんと共有していきます。

Lumioとは?

Lumioは、Pontem Networkによって構築された新たなオプティミスティック・ロールアップです。他のロールアップ(Optimism、Arbitrumなど)と異なる点は、イーサリアム仮想マシンとAptosで使用される仮想マシンであるMove VMの両方をサポートして、最終的にはAptosを活用してイーサリアム上で決済されるトランザクションを処理することです。

『Lumio』という名前は、光を意味するラテン語のlumenに由来するものです。Lumio L2はイーサリアム向けのあらゆるdAppsをより高速に実行させることからこの名前になりました。

Lumioの構築には、Optimism Collectiveがリリースしたオープンソースの開発ツールセットであるOP Stackを使用しています。誰でもこれを活用して、スケーラブルで高速なオプティミスティック・ロールアップを構築することが可能です。

OP Stackはすでにオプティミズムのメインネットを動かしています。また、L2が相互接続される将来のネットワークであるOptimism Superchainの基盤としても機能します。LumioはOPスタックのRust実装を使用しており、a16zが開発したMagiクライアントと、Paradigmが開発した実行レイヤー(フルノード)であるReth(Rust Ethereum)を使用しています。

このソリューションの利点は、Move自体がRustをベースにしているため、Move VMの統合が非常に容易になることです。Move言語は、Solidityよりも遥かに安全で効率的なスマートコントラクト言語として知られています。

Lumioは現在、イーサリアムのテストネットでああるSepoliaで機能し、ガス通貨としてETHを使用しています。私たちは、実行レイヤーにも決済レイヤーにもとらわれないフレームワークとして設計したので、理論的にはLumioを調整することで、さまざまなブロックチェーン仮想マシンのL2として動作させることができます。例えば、Aptosのほか、Optimism、Celestiaなどと統合することができます。

これはどういうことかというと、現在、Lumio上のすべての取引はバッチにロールアップされ、最終決済のためにイーサリアムに提出されます。一方で、取引バッチが代わりにAptosに提出されたり、別のイーサリアムのロールアップに提出されるようなLumioの実装も可能となります。

Lumioを使えば、開発者はSolidityとMoveスタックの両方を使用してdAppsを構築することができるようになります。クロスVMコールを有効にしてマルチチェーンアプリケーションを展開することも可能です。私たちのビジョンは、サポートされるすべてのチェーン上で流動性を相互接続することにあります。

⚠:LumioトークンやPONTトークンなどを宣伝したり売りつけようとする詐欺師に注意してください。それはすべて詐欺です。Lumioは独自のトークンを持っていません:ブリッジETHを使用しています。

Lumioのロールアウトスケジュール

Pontem L2はまだ一般公開されていません。ロールアウトはいくつかのフェーズで行われて、最初のフェーズには最大1,000人のユーザーが参加します:

  • Pontem Pirates & Dark Agesホルダー
  • こちらのツイートのコメント欄にイーサリアムとAptosの両アドレスを記入した方
  • Liquidswapユーザー
  • Aptos Monkeys、Bruh Bears、MavericksなどのAptos OGコミュニティのメンバー
  • Pontemのパートナー(初期投資家、KOL、機関投資家、インテグレーターなど)

以上の中からランダムで選ばれます。

次のフェーズWave 2については、lumio.ioのウェイティングリストから参加してください。

Lumioは、Goerliに代わる新しいデフォルトのEthereumテストネットSepolia上ですでに稼働しています。以下のウォレットがL2をサポートしています:

  • Pontem Wallet: EVMとMove VM部分の両方
  • MetaMask: EVM部分のみ
  • Petra:EVM部分のみLumio rollout schedule

Lumioの作動

コミュニティ・テストの準備として、Lumioで何ができるかを簡単に説明します。

  • ガスコインの請求:EVM側では、ホワイトリストの登録アドレスにテストネットETHを配布する特別なインターフェースを作成しています。Move VMでは、Pontem Wallet自体にNATを配布するコックがあります — Lumioがガスに使用するテストネットETHのための単なる別のティッカーです。NATには現実世界での価値はなく、メインネットで公開する予定もありません。
  • ブリッジング:LumioにETHを送るには、ユーザーがSepoliaにETHを持っている必要があります。ETHは様々なオンラインのFauset(蛇口)から入手可能です。
  • スワッピング: LiquidswapはLumioをサポートしており、テスターはスワップを行ったり、プールに流動性を追加することができます。Liquidswap for Lumioは、テスターがスワップのためにテストネットのBTCとUSDTを要求できるFausetを実装しています。テストネットプールであるため、価格は現実世界の価格とは異なります。テストネットコインはいずれにしても無価値なので、これは問題ありません。
  • エクスプローラー:Lumioにはすでにブロック・エクスプローラーでユーザーは取引を追跡することが可能です。

次のステージのアルファテスター選考の仕組みについては、Xで近日中に発表します。どの段階でも、私たちは参加者のフィードバックによってPontemのL2に磨きをかけていく予定です。今後数ヶ月で、Lumioは皆様にご利用いただけるようになるはずです — ご期待ください!


Pontemについて

Pontem Networkは、Aptosおよび広範なMoveエコシステム向けに製品を提供するプロダクトスタジオです。Aptos Foundationと密接に協力して、セキュアで監査済みのdApps、Pontem WalletやLiquidswap DEXを提供しています。また、ByteBabel(Aptosの最初のEVM実装)やMove Code Playground(Moveのブラウザコードエディタ)など、コーダー向けの画期的なツールも提供しています。詳細は TwitterDiscordTelegramでご覧いただけます。

主な製品は以下の通りです:

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