Pontem Network コミュニティライブストリームの概要:8月12日版
Pontem Network
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それでは今週のAMAの内容を見ていきましょう:
1. Pontemはトークンを発行する予定でしょうか、また発行する場合、Pontem Networkトークンの長期的に持続可能な価値は何でしょうか?
現時点でトークンの発行を約束することはできませんが、発行される可能性はあります。そのトークンは大きな実用性を持ち、製品のコア機能となるでしょう。トークンとは、価値を取引することができる、プログラム可能なお金の亜種です。現在計画しているのは、Liquidswapなどのアプリの中でアクティブガバナンスを実行できるようにユーティリティ性を持たせることです。CurveやUniswap、Solidlyなどを参考にしながらその機能について考えを巡らせています。
2. 採用の促進はブロックチェーンプロジェクト全体における課題です。Pontemプラットフォームに多くのユーザーを取り込むために、どのような戦略を持っていますか?
昨今のベア相場で多くのプロジェクトが苦しんでおり、L1について言えば、その拡張性や実現可能性についての誇大広告が多く見られます。
そこにAptosが参入したことで、実際にその約束を果たすことを期待しています。初期段階のPontem Networkの成功の大部分は、Aptosの成功にかかっていると言えます。Aptosが順調にスケールすると、Pontem Networkもまたウォレットとスワップなどの製品のパイオニアプロジェクトとして、その成功の一端を担うことになるでしょう。
オムニチェーンが次のトレンドになると信じていますし、Pontemもそれに乗っかるつもりです。DeFi領域の全てにアクセスできる抽象化されたアプリケーションレイヤーと、ネイティブ統合された安全な環境というビジョンを実現したいと考えています。
また、何よりも安全性を優先し、可能な限り最高の製品を作り、コミュニティと協力して普及に努めたいと考えています。ユーザーは私たちの生命であり、血液です。皆様からフィードバックをいただき、改善し、さらに満足して使い続けていただければ、製品もプロジェクトも持続的に成長し続けていけるのです。
3. 大半の投資家は、プロジェクトの本当の価値ではなく、トークンの獲得や短期的な価格にばかり注目しています。現在のようなベアシーズンでどのようにプロジェクトを存続し続けていくのでしょうか?また、投資家が長期的に保有するメリットは何でしょうか?
まず第一に、これは投資ではないし、財務的なアドバイスでもありません。トークンとは、それだけでは何の価値もない単なる電子記録ですから、これらを投資と考えない方がいいでしょう。Web3上に存在するアプリケーションの中で実用性を持つ、魔法のようなインターネットマネーに過ぎないのです。
むしろ、独自の生命を持つ、分散型アプリケーションのためのユーティリティトークンと考えるべきでしょう。Web3上に存在し、検閲に強く、分散型であり、ダウンさせることはできません。トークンの取り扱いによって、これらを実現すことができるのです。価格は、セキュリティ機能という意味では重要です。トークンを安く大量に獲得して、ガバナンス攻撃をされるのは困ります。少しひねった考え方をすれば、その価格自体はあまり重要ではないとも言えます。本来提供すべきユーティリティを提供している限り、1ドルでも1000ドルでも問題ではないわけです。
価格は、セキュリティの機能として機能する要素ですが、それは人々が投資したり、お金をつぎ込んだりする理由にはならないでしょう。
4. なぜAptosのエコシステム上に構築することを選択したのですか?
Aptosは、最も生産性の高いブロックチェーン環境だと思います。CoinbaseやFTXのような機関に参加してもらうには、高いスループットが必要であり、手数料の高騰によって参加が制限されてしまうようなことがあってはいけません。特に数十億の人々の取り込みを目指すのであれば、1秒間に数十万、数百万のトランザクションを管理できることが必要となります。
現状では、これを実現できるレイヤー1はほとんどありません。Avalanche、Cosmos、Ethereumのレイヤー2には見込みがあると思います。Polkadotも将来的には求められるスケーラビリティを達成できる可能性があると思いますが、今はまだ大きなギャップがあります。Solanaはこの点についてはある程度実現していますが、信頼性の面で大きな問題を抱えています。
これは新しいエコシステムが参入し、市場シェアを獲得する大きなチャンスでもあります。高スループットで低コストのtx手数料を実現するチェーンには需要と価値があり、市場に適合するレベルの製品が構築できるため、機関や企業の参入にも対応することができます。
Aptosは、その方向に向かっており、まもなく市場に投入され、全ての仮説が検証されるでしょう。Aptosがうまくいけば、Pontem Networkもその波に乗り、製品を成長させ、ユーザーの支持を得て、前進し続けることができると思います。
5. 将来的に、チームが達成を目指す最も重要なマイルストーンについて、簡単に説明してください。
最も重要なマイルストーンは、まずLiquidswapがAptosで最も広く採用されるスワッププロトコルとなることです。私たちは、全ての安全なキープロトコルと統合し、フロントエンドのインターフェイスにおいては、監査などの厳しい要件を通過したプロジェクトにのみが接続されるようにしたいと考えています。
バックエンドでは、Liquidswapは完全にパーミッションレスであり、誰でもそれに接続することができます。最終的には分散化し、そのコントロール権をコミュニティに委ねるつもりです。基本的には、監査を受け、分散化の原則を守り、バックドアのない、厳しい管理に置かれたプロジェクトだけを通すことにします。他のプロトコルと足並みをそろえることで、安全な分散型体験ができるようにしているところです。
もう一つの重要なマイルストーンは、ウォレットです。Pontem Networkは、ウォレットの普及に引き続き尽力していくことを考えています。Pontem Walletは現在稼働中で、Chrome Web Storeでインストールできます。Discordの製品フィードバックチャンネルからフィードバックを残してください。ウォレットには8月12日時点で2,000人のユーザーがいます。Youtubeで先週のライブストリームを見て、ウォレットのデモをご覧ください。
6. Liquidswapはどのように手数料を徴収するのですか?Uniswapと同じ仕組みになるのでしょうか?
はい、流動性供給者が手数料を獲得できるという意味では、UniswapやCurveに非常に似ています。また、他のユーティリティの手数料を受け取れるようになる可能性もあります。BitcoinやAptosの流動性を提供することで、BitcoinやAptosで取引手数料を獲得できるようになるかもしれません。慣れ親しんだUXに、あまり見たことのない新機能が導入されていくイメージをお持ちください。
7. 今後、コミュニティ向けのNFTバッジを作成する予定がありますか?
先週のライブストリームで、リリースするNFTがどのようなものかを紹介しました。先週のライブストリームをYouTubeまたは概要記事をご覧になってください。バッジやプロフィール写真のアバター要素も検討しています。しかし、これらはAptosのメインネットがライブになる手元に届くことは ないということに注意してください。私たちは、NFTの分野で様々な形の取り組みを進めていくことを考えています。NFTは、人々が暗号分野を理解する簡単な方法であり、まだ誕生していないデザインスペースがたくさんあるはずです。私たちはそれをやりたいと考えています。
8. Pontem Walletのモバイル版はいつリリースされる予定ですか?
ウォレットのブラウザ拡張機能での提供が始まったばかりであり、モバイル版のアプリ構築には現在取り組んでいますのでお楽しみに。
9. 暗号分野に対する取り締まりや規制に対して、PontemとAptosはどのように対処するのでしょうか?また、政府と協力し、現実の問題の解決に取り組むことなどはお考えでしょうか?
技術そのものは中立的なものです。それを使って人々が何をするという部分で、悪質なものが生じます。つまり、中立的でオープン、パーミッションレスなプロトコルを構築し、堅牢で分散化されたものを作れば、持続可能なものを作ることができます。
もちろん、マネーロンダリングやテロ組織による資金調達など、不安や懸念が存在していることは事実です。インフラそのものは中立である一方で、犯罪者による利用を防ぐためのツールの構築の必要性があるということです。金融モニタリングやチェイナリシス、KYC/AMLソリューションなどは、全てコアプロトコル上に乗っているツールです。これらのツールは互換性を確保する必要があり、アプリ単位で機能しているだけでは意味を持ちません。エコシステムの断片化やサイロを作らないように、これらのレイヤーを作成するためのより包括的な取り組みが必要となるのです。
Pontem Networkとしては、これらの安全性に寄与する製品やツールの提供も目指しています。バックエンドでは完全にパーミッションレスなので、私たちができることは、フロントエンドで安全性を確保するための制限を設けることです。
10. Ethereum上のアプリをPontem Network上で数倍速く、少ないガスコストで動作させることができるようになりますか?
私たちは、Move VMのEVMレイヤーを研究して進めています。EVMやSolidityのアプリが圧倒的に多く存在していることから、EVMアプリとの互換性は間違いなく必要になるでしょう。EVMアプリとMove VMアプリ間でメッセージを相互送信できるようにするということです。2つの異なるネットワーク上にある場合、プロトコル間メッセージングレイヤーや互換性を持たせるためのブリッジ機能が必要になります。同じネットワーク上にある場合は、ランタイムの互換性レイヤーが必要となります。
11. ウォレットのセキュリティ確保についての考えを聞かせてください。最新のSolanaのハッキングを見ると指紋、コード、2ファクタ認証では不十分なようです。もしハッキングの対象になった場合、プロトコルや財務的なバックアップはあるのでしょうか?
Solanaで起こったことについての詳細までは把握していませんが、安全ではないライブラリに問題があったようです。サプライチェーン・アタックと呼ばれる攻撃を受けやすいので、監査していない依存関係はあまり多く抱えないようにしたいものです。誰かが作成したライブラリを使って、そのライブラリが悪意のあるものにアップデートされた場合、アプリはそのライブラリに依存しているので、どうすることもできなくなります。そのため、自身の管理外の依存関係を最小限に抑え、管理下にあるものについては全て入念に監査する必要があります。
各製品はオープンでパーミッションレスであり、残念ながらハッキングは起こりえます。そして資金の弁済を約束するものではありません。私たちが約束できるのは、全てを何重にも監査し、可能な限り安全であることを確認すること、そして、その実行プロセスをオープンにして、それが安全で信頼できるものであることを確認することです。もし人々が保険に加入することで、資金のバックアップを望むのであれば、導入を検討すべき良いユースケースだと思いますし、できればAptosに導入したいと思います。
おまけ:Twitterで話題になっている、SolanaでDeFiの開発者になりすまし、Aptosに移ってきたIanとDylan Macalinaoについてコメントしてください。
Aptosのエコシステムで起こっていることが全てです。Pontem Networkが取り組んでいることが善意であり、私たちの製品を何百万人もの人々に届けるためにそれを続けていくということ以外に、私は特に意見を持っていません。彼らが何であれ、自分たちが作っている製品やパートナーシップについて透明性を持って正面から取り組むことが重要なのです。このような話題がエコシステム全体を覆ってしまうことはないでしょうし、他人の噂ではなく、自身の取り組みに最大限の焦点を当てるべきではないでしょうか。
Pontem Networkの記事をお読みいただきありがとうございます。今後もチェーンやプロジェクトの枠を超えて、暗号/ブロックチェーン分野全体の発展に向けた情報材料の共有に取り組んでいきます。