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The Graph助成金プログラムWave 6が終了:Wave 7にむけて


The Graph助成金プログラムWave 6が終了:Wave 7にむけて

The Graph Foundation

日本からの申請が増えていますが、可能であれば申請前にThe Graph Japanにご連絡いただければ幸いです。より成功率を上げるには準備とフィードバックが重要です。

助成金を受けられなかった理由と対策も提供できますし、過去には面接での不備や助成対象プログラムに対する納期の遅れなどの苦情も届いております。成功に向けて一緒に取り組んでいきましょう!

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The Graphのエコシステムの成長にとって、驚異的な1年となりました。2021年の助成金プログラムの開始以来、900万ドル以上の助成金が支払われました。また、並行して、エコシステムにGraphOpsとMessariを含む5つのコア開発組織を迎えています。

Wave 6では、プロトコルの改善やサブグラフを使ったDappsのサポート、ツールの作成、コミュニティの成長につながる提案申請を対象に、80万ドル以上が割り当てられています。

また、このWaveは一つのフェーズの終わりと、分散化に向けた新たなフェーズの始まりとなります。The Graph Foundationは、今後のコミュニティ助成に関する権限をGraph AdvocatesDAOに移譲します。AdvocatesDAOは、Q1にThe Graphから25万ドルの助成を受けて、当面は2万ドル以下の小口のコミュニティ助成に対応していく予定です。申請内容に対する評価は、Graph AdvocatesDAOを通じてコミュニティ・ガバナンスに参加するGraph Advocatesによって行われます。DAOの取り組みにご興味のある方はこちらをご覧になり、参加を検討してください。

また、分散化の強化に向けたもう一つの取り組みが進行中です。SubgraphDAOが、サブグラフの開発をサポートするDAOとして最近発表されました。SubgraphDAOは、サブグラフ開発コミュニティを強化し、サブグラフ開発者を教育し、サブグラフのニーズを構築するためにDappsと協力できる貢献者プールを拡大することを目的としています。また、DAOはサブグラフの移行をサポートやサブグラフの助成金提供なども予定しています。

SubgraphDAOが具体化するまでの間、The Graph Foundationが、サブグラフ構築のための助成金や、グラフネットワークにサブグラフを公開するdAppチームへの移行助成の評価などの対応を続けていきます。サブグラフへの助成金は、過去のUSDCによる評価ではなくGRTで評価されます。GRTでサブグラフ開発者を助成することで、開発者のネットワークでの経験をブートストラップし、サブグラフへの最初のシグナリング、最初のクエリ料金のカバーが可能になります。ホスト型サービスの終了に向けて分散化に重点置いているため、サブグラフの助成は当面優先されていきます。

加えてツールやプロトコルの研究開発も引き続き重要な課題です。Forumでは、プロトコルの改良の進捗を確認し、新しいツールや研究内容を提案することでアイデアに対するフィードバックを受けることができます。

Wave 7に向けて、アイデアをお持ちの方、サポートを受けたい方は、ぜひ助成金を申請してください。常時受付中です。

Wave 6の助成金対象プロジェクト

Wave 6では、メキシコ、日本、韓国、ポーランド、英国、フランス、ポルトガル、カナダ、米国など、世界各国から助成金の申請がありました。各申請は、Graph Domain Experts(コミュニティメンバー、The Graph Council、コア開発者チーム、その他のビルダー)によって評価されました。全ての助成金はGRTで支払われ、The Graph Networkで使用され、web3への分散型参加をサポートします。

Wave 6の詳細はこちら、対象プロジェクトについては以下をご覧ください:

Protocol R&D ~$400K

  • Subgraph Bridge — Soulbound — $300,000
  • BlockScience — $100,000

Tooling ~$52K

  • Safe Subgraph Code Generator — Float — $50,000
  • GRTData Hub — Liam Doyle — $2,000

Dapps and Subgraphs ~$77K

  • Subgraph Development — ERC721 — $20,000
  • Subgraph Development — ERC-4626 — $15,000
  • Subgraph Development — Goldfinch — $10,000
  • Subgraph Development — JokeDAO — $7,500
  • Subgraph Development — Securitas — $3,000
  • Subgraph Development — Proof — $2,500
  • Subgraph Development — Chainlink-Fantom — $2,000
  • Subgraph Development — Social3 — $2,000
  • Subgraph Development — Solidly — $2,000
  • Subgraph Development — 3RM — $2,000
  • Subgraph Development — Xsauce — $1,500
  • Subgraph Development — CropXYZ — $1,500
  • Subgraph Development — Yieldgate — $1,500
  • Subgraph Development — Certy Network — $1,500
  • Subgraph Development — Yuser — $1,500
  • Subgraph Development — NAMA — $1,500
  • Subgraph Development — Phi — $1,500

Community Building ~$320K

  • Kernel — $100,000
  • Business Analytics on the Blockchain — Leeds School of Business — $30,000
  • Graphrica — $30,000
  • Graphtronauts — $30,000
  • GRTiQ — $30,000
  • DeveloperDAO — $22,500
  • Tech Writer — Sean Moore — $21,600
  • Coinfeeds — $15,000
  • Web3Con — $10,000
  • Community Support — Ahmad Mardeni — $9,000
  • Community Support — Jerry Zhang — $7,500
  • DAOStar One — $5,000
  • YBlockchain — $5,000
  • Artemis Academy — $3,000
  • DeFi Data and Strategy Education — $2,000

The Graph Foundationは、常に助成先団体の成功に向けた支援に重点を置いています。

Wave 7への参加方法

Wave 6が終了したばかりですが、助成金プログラムの受付は随時行われています。Wave 7では、教育、サブグラフとインデックス作成ツール、サブグラフの分散型ネットワークへの移行支援、Graph AdvocatesDAOによるコミュニティ助成金支援に焦点が当てられています。

グラフネットワークの長期的な堅牢性を維持するためには、分散型貢献者による持続可能なコミュニティの構築が重要です。助成金の申請者は、そのアイデアがコミュニティやプロトコル全体の改善にどのように活かすことができるのかを考えることが推奨されます。過去の事例柄、最も成功している助成金提案の傾向は、ForumDiscordでサポートやフィードバックを受けたものとなっています。グローバルコミュニティによって熟考された強力な申請書は、長期的な成功に非常に役立つものとなります。

もし、過去に申請し、助成金を受け取れなかったとしても、諦めることはありません。申請は常時受付しています。申請書を提出する際には、できる限り詳細な情報を記載してください。助成金プログラムについてはこちら、継続的に掲載されているRFPについてはこちらでご確認ください。

優先度が高いものとして特定されている貢献分野は以下のとおりです:

助成金プロセスには多くのドメインエキスパートが参加していますが、現在、助成金の意思決定にコミュニティが関与できる方法も模索しています。アイデアをお持ちの方、助成金プロセスに参加したい方は、ForumDiscordからご連絡ください。

コミュニティ、Dapps、サブグラフ、ツール、プロトコルの改善など多くのカテゴリで、誰でもこちらから助成金申請が可能です。また、エコシステムからの要望に貢献するプログラム「RFP」にも目を通してください。

The Graph Foundationは、エコシステムへの貢献に取り組む全ての仕事や提案に触れることが重要だと考えています。助成金申請・受領を完了した場合は、The Graph Foundationチームに連絡して、クロスプロモーションの機会と貢献の拡大について話し合うことを忘れないでください。

The Graphエコシステムへの参加方法

次の助成金に申請受付までの間にも、グラフネットワークへの参加方法はたくさんあります。インデクサーキュレーターデリゲーターとしての関与や、サブグラフの構築やガバナンス参加、サブグラフを使用していないプロジェクトにThe Graphの活用を推奨することもネットワークへの参加の素晴らしい形です。

また、コミュニティからのフィードバックも常に求めています。アイデアがあれば、いつでもどんな内容でも、ForumDiscordで投稿・共有してください。

毎月第1火曜日に開催されるCore Dev calls、毎月第3火曜日に開催されるCommunity Talk、毎週火曜日に開催されるDiscordでのIndexer Office Hoursにもぜひご参加ください。


The Graphについて

The Graphは、分散型ウェブのインデックス×クエリレイヤーです。開発者はサブグラフと呼ばれるOpen APIを構築・公開し、GraphQLを使ってクエリを実行することができます。現在、Ethereum、NEAR、Arbitrum、Optimism、Polygon、Avalanche、Celo、Fantom、Moonbeam、IPFS、PoAなど39種類のネットワークからのデータ・インデックスをサポートしています。このサービスは、Uniswap、Synthetix、KnownOrigin、Art Blocks、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、Audius、Decentraland などのアプリケーションで、数万人の開発者によって利用されています。

グラフネットワークのサービスが2021年7月に開始されて以来、400以上のサブグラフがネットワークに移行し、既に165以上のインデクサーがサブグラフのクエリを提供し、9,300以上のデリゲーター、2,400以上のキュレーターが参加しています。現在までに400万GRT以上(サブグラフあたり平均1万5千GRT)がシグナリングに活用されています。

アプリケーションを構築している開発者は誰でも、ブロックチェーンからのデータのインデックス作成やクエリにサブグラフを活用できます。The Graphのメカニズムにより、アプリケーションへの効率的なUIへのデータ表示が可能で、他の開発者もあなたのサブグラフを使用することが可能となります。Subgraph Studioを使ってサブグラフをデプロイしたり、Graph Explorerにある既存のサブグラフをクエリすることもできます。

The Graphには、誰でもインデクサーキュレーターデリゲーターとして参加することができます。また、The Graphの各コンテンツをフォローすることで、コミュニティに参加できます。The Graphのエコシステムでは、開発者同士のコミュニティが拡大を続けており、互いにサポートし合って運営されています。

The Graph Foundationは、グラフネットワークを統括し、Technical Councilにより統括されています。Edge & NodeStreamingFastFigmentSemioticThe GuildMessariGraphOpsらが、The Graphエコシステム内のコア開発組織として機能しています。

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