Matter LabsがCovalentと提携:zkSyncにデータアクセシビリティを導入
zkSyncは、ブロックチェーン向けインデックスソリューションを提供するCovalentと統合し、zkSync上のデータの利用可能性を拡大するとともに、高い信頼性と品質を持つデータを必要とする開発者の体験を向上させていきます。この統合により、統一されたAPIが提供され、zkSyncのアセットに完全な透明性と可視性がもたらされます。
zkSync 2.0はZKロールアップであり、L1のセキュリティを完全に継承する唯一のタイプのスケーリングソリューションであり、ゼロ知識証明を使って計算をスケーリングします。1つのノードがトランザクションの計算を実行して証明を作成し、他の全てのノードがそれをトラストレスに検証することにより、作業を大幅に軽減させます。
zkSyncネットワークの状態の再構築や新たなブロックの生産を可能にするために、トランザクションに関する一部のデータはイーサリアムに記載されます。イーサリアムのリソースは高コストであることから、zkSyncはこのデータをオフチェーンで投稿し、PoSを使ってトークンステーカーがセキュリティを確保するタイプの拡張機能であるzkPorterを作成しました。これにより、1~3セントのトランザクション手数料を実現しつつ、他のL1やサイドチェーンと比較して、桁違いのセキュリティと分散性を実現します。
zkSync 2.0のパワーはzkRollupとzkPorterの相互運用性と互換性にあり、Uniswapは完全なイーサリアムのセキュリティを享受しながらzkRollup上にデプロイすることができ、zkPorterのユーザーは1~3セントでスワップすることができるようになります。これにより、zkSync 2.0は1つのシステムですべてのユースケースと全てのタイプのユーザーをサポートできるゲームチェンジャーとなるでしょう。さらに、zkEVMを搭載したEVM互換性も備えています。
開発者は、統一APIを介してネットワークにアクセスし、chainIdパラメータを変更することで、zkSyncメインネットデータを引き出すことができます。利用可能なブロックチェーンデータの例は以下の通りです:
これは、zkSyncの開発者体験を向上させるための第一歩となるものです。
「Matter Labsは、ゼロ知識証明を使ってイーサリアムをスケールアップするという野心的なビジョンを持っています。このチームがこの1年で実行したことは本当に驚異的です。ZKロールアップを活用したSolidityのサポートは、今日の開発者にとって最も魅力的なソリューションとなっています。CovalentはzkSyncエコシステムに組み込まれ、現在利用可能な最もリッチなインデックスとクエリシステムを提供できることになります。」
−Covalent CEO Ganesh Swami氏
Covalentについて
Covalentは、ビッグデータ技術を活用して何千億ものデータポイントから投資家に実用性の高い洞察材料を提供するとともに、開発者による、より実用性の高い目標へのリソースの割り当てを可能にします。Covalentは、少数のチェーンからデータを収集するのではなく、ノード、チェーン、データフィードを含む数十のソースから情報を集約します。CovalentのAPIは、あらゆる種類のデジタル資産の投資パフォーマンスなどの、ウォレットごとの個別データをエンドユーザーに提供します。最も重要な点として、Covalentがこのデータを迅速かつ一貫した方法で返し、1つのAPIインターフェースに全ての関連データを組み込むことが挙げられます。