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CeloがThe Graphを統合

CeloがThe Graphを統合

インデックス化オープンデータがCeloブロックチェーンに登場

著:The Graph Foundation

The Graph Foundationがレイヤー1ブロックチェーンCeloへの拡張を完了し、これによりCeloコミュニティへのインデックスとクエリーのサポートを提供できるようになりました。

これに伴いCelo Foundationは、Celoブロックチェーン上でサブグラフを構築する開発者に150Kドルの助成金を発表しました。The Graph Foundationは、CeloブロックチェーンがThe Graphと正式に統合され、Celoが現在The Graphのホステッドサービスでライブ配信されていることを発表しました。The Graphは、Celoのエコシステムにインデックス機能を提供し、開発者がCelo上でスケーラブルな分散型アプリケーションを構築できるよう支援していきます。このパートナーシップは、Celoプラットフォームへの貢献に関心のある開発者をサポートするだけでなく、サブグラフのクエリーやオープンAPIのクエリを可能にします。今回の統合により、開発者はGraphQLを使ってCeloブロックチェーン上に構築することが容易になります。

Celoはレイヤー1のブロックチェーンであり、そのミッションは全ての人に繁栄の条件をもたらす金融システムを構築することです。その中心となるのは、Celoのグローバルな開発者コミュニティで、このビジョンのためにCeloプラットフォーム上で200以上のプロジェクトに貢献・構築しています。The Graphは現在、EthereumやIPFSからのデータのインデキシングをサポートしていますが、Celoが加わったことで、さらにレイヤー1とレイヤー2のブロックチェーンの統合を目指して、その拡張とPoAを続けていく予定です。

The Graphコミュニティには現在約18,000人のアクティブな開発者がおり、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentraland、DoDo、MCDEXなどのアプリケーションで10,000以上のサブグラフを構築しています。Celoをこのリストに加えることは、The GraphがWeb3のインデックスとクエリのプロトコルとなることをコミットし、The GraphとCeloのコミュニティが一体となってWeb3コミュニティをさらに強化していく事を意味するものでもあります。

Celoにおけるサブグラフ

Celoの開発者は、GraphQLを使ってThe Graph経由でサブグラフを構築・公開できるようになりました。GraphQLは、Web2(中央集権的なインターネット)で作られ、広く使われている言語です。これにより、Web2の開発者がWeb3(分散型インターネット)で構築することが容易になります。現在Celoに登録されている200以上のdappsは、自分のアプリケーションにサブグラフを導入することで、このパートナーシップの恩恵を受けることができます。

現在、世界には60億台のスマートフォンが普及しています。しかし、銀行口座を持たないコミュニティにサービスを提供することを約束して設立された業界にしては、モバイルファーストのDappsは驚くほど少なく、存在するのはほとんどがポートフォリオトラッカーです。Web2のエコシステムは、2011年にモバイルファーストの考え方で開発することの価値に気づきました。その結果、世界を席巻するイノベーションの波が押し寄せてきました。そして今、Web3コミュニティは、分散型のモバイル製品体験を世界規模で実現する機会を得たのです。今回の統合により、Web2とWeb3の開発者はCeloブロックチェーン上で簡単に構築できるようになりました。金融包摂に情熱を持っている開発者の方は、ぜひ今日からThe Graphのサブグラフを使ってCelo上での構築を始めてください。

“The GraphとCeloがチームを組むことで、真の分散型インターネットへの道のりが加速します。このツールをCeloの80カ国以上、600人以上の開発者エコシステムに提供できることに興奮しています。この統合により、開発者は金融ツールを誰でも利用できるようにするdappsを構築し、この素晴らしい技術をモバイルで確実に利用できるユーザーエクスペリエンスを実現することができます。”
- Celoの共同設立者 Rene Reinsberg

助成金による追加支援

Celo Foundationは、The Graphのサブグラフを使ってCeloを構築する開発者に対して、総額15万ドル(約1,500万円)相当の助成金を提供することを快諾しました。Celo上でサブグラフを構築している開発者は、構築しているdappsに対して追加のサポートを受けることができます。Celo Foundationの助成金への応募に興味のある方は、こちらをご覧ください。

さらに、The Graph FoundationもCelo上でサブグラフを構築している開発者を対象に助成金を提供しています。The Graph Foundation経由での助成金の申請はこちら

CeloでのGraphの使い方については、サブグラフの作成インデクサーデレゲーションガイドキュレータープログラムなどの資料があります。The Graphを使ってサブグラフを作成する方法についてのデモはこちらこちらにあります。インデクシング、キュレーション、デレゲートに関する技術的な質問は、The GraphのDiscordで受け付けています。

The Graphへの参加

The Graphは、分散型ウェブのインデックスとクエリのレイヤーです。開発者はサブグラフと呼ばれるオープンなAPIを構築・公開し、アプリケーションはGraphQLを使ってクエリを実行することができます。The Graphは現在、Ethereum、IPFS、PoAからのデータのインデックス化をサポートしており、更に多くのネットワークを公開していく予定です。現在まで8,000以上のサブグラフが10,000人以上のアクティブな開発者によってデプロイされ、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentralandなどのアプリケーションに利用されています。

アプリケーションやWeb3アプリケーションを構築している開発者であれば、ブロックチェーンからのデータのインデックス作成やクエリにサブグラフを利用することができます。The Graphを使うことで、アプリケーションは効率的かつパフォーマンスの高いデータをUIに表示することができ、他の開発者もそのサブグラフを使うことができ、サブグラフをデプロイしたり、Graph Explorerにある既存のサブグラフを照会したりすることができます。

The Graphでは、あなたがThe Graph上でインデクサーキューレーターデリゲーターになることを歓迎します。技術的な議論をDiscordでおこなったり、Telegramに参加してGraphについて色々話をしたり、TwitterをフォローしてThe Graphのコミュニティに積極参加してください。The Graphの開発者やコミュニティのメンバーは、いつでもあなたとの対話を楽しみにしています。また、The Graphエコシステムでは、開発者同士がお互いにサポートし合うコミュニティが成長しています。

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