Volare Star View #1:暗号資産価値の下落とステーブルコインの崩壊
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新たなコラムシリーズ「Star View」をお届けします。このシリーズでは、金融市場の著名な人物や企業などのニュースに対する反応やコメントを掲載していきます。今週は、ゴールドマンサックス・グループから3つの意見・分析を集めました:
- 暗号資産安の伝染
アジアでは、リスク資産価格が総合的に悪化しています。
暗号資産の大幅な弱体化によって、機関投資家や資産マネージャーも売り手となり、資産クラス全体でリテールが清算されました。中国市場も軒並み下落しており、これまでの上昇幅を帳消しにしています。
デスクフローは先進国市場で売りに偏り、Emini、Eurostoxx、日本では多くの商品で新たなショートポジションが観測されています。また、CTAの影響もあり、テクニカルホールが拡大し、売りのフローが発生している様子です。 - ステーブルコインUSTのデペッグの余波
Terraのアルゴリズム型ステーブルコインUSTのデペッグを受けて、LUNAとUSTの時価総額400億ドルは消滅し、各資産はそれぞれ0.0001ドルと0.0826ドルで取引されています。USTのペグを支えるLuna財団によるBTCの売却に伴い、より広いマクロ環境とともにBTCは3万ドルを下回り、暗号市場全体は現時点で-43%ほど下落しています。 - LidoとstETHのデペッグ
Lidoは、リキッドステーキングを提供するプロトコルであり、ETH保有者がETHをステークして利回りを獲得し、その見返りとしてETHを1対1で表現したstETH-トークンを受け取ることができるものです。
LIDOの利用に伴うリスクの1つは、USTのデペッグ後に顕在化したstETHの価格リスクに関するものです。USTデペッグを発端とする伝染リスクはstETHに影響を与え、stETHはETHに対して4.5%のディスカウントで取引されています。これは、LidoがTerraエコシステムにも関連しているためで、stETH保有者はトークンをbETHに変換してAnchor Protocol(Terra上の融資プラットフォーム)で報酬を得ることができ、stETHはTerraブロックチェーンの停止に脆弱性を持ち、stETHの引き出しに大きな負の影響を与えることになりました。なお、stETHの払い戻しは、レバレッジをかけたポジションを持つ保有者にのみ影響し、ETHへの払い戻しは影響を受けません。
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