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Zero-Knowledge Deep Dive:アイデンティティ


Zero-Knowledge Deep Dive:アイデンティティ

WAGMI Ventures - 翻訳:Takeshi@Think Globally, Act Locally

WAGMI Venturesへの紹介(資金調達 or プロジェクト投資)についてはお気軽にこちらまでご連絡ください。

アイデンティティ分野において、ユーザーが直面している課題を解決するために、ゼロ知識を活用した取り組みが進められています。

この記事では、斬新なソリューションを提供する3つのプロジェクトを紹介します。特に、ユーザーのプライバシーを守る技術を取り入れたプロジェクトに焦点を当てていきます。

 

新しいグローバルな暗号通貨Worldcoinは、Worldcoinを無料で皆に提供することで、世界最大かつ最も包括的な暗号ネットワークになることを計画しているプロジェクトです。

Worldcoinは、公共事業として世界最大のアイデンティティと金融ネットワークを構築し、全ての人に所有権を与えています。
私たちは、国や経歴に関係なく世界経済へのアクセスを実現し、地球上の全ての人に利益をもたらす経済への移行の促進を目的としています。

Worldcoinのエコシステムには3つの側面があります:

  1. World ID:これはWorldcoinエコシステムにおけるあなたのデジタルIDとして機能し、あなたのプライバシーを保護しながら、あなたが本当のユニークな人間であることを証明します。
  2. Worldcoin:サインアップした全ての個人(米国などの制限地域以外)は、無料でWorldcoinのシェアを受けることができます。このトークンは、物品の購入だけでなくガバナンスメカニズムとしても機能します。
  3. World App:Worldcoinトークン、他のデジタル資産及び既存通貨による支払い、購入、転送を可能にするデジタルウォレットです。

サインアップするには、Worldcoinのウォレットアプリをダウンロードして、アカウントを作成し、Worldcoinオペレーターを訪問する必要があります。オペレーターは、Orbと呼ばれる装置を使って、あなたが過去にサインアップしたことがないことを確認します。このため、オペレーターに直接会って、Orbがあなたの写真と、個人に固有の虹彩(Iris)を撮影して、あなたのアイデンティティを確認します。

サインアップ後、プロジェクトが正式にローンチした際に25 Worldcoinを受け取る権利が与えられます。

Worldcoinは、10億人以上の人々に向けて完全な広域分散型に配布することによって、Bitcoinや他の有名な暗号通貨プロジェクトとの差別化を図ることを目的としています。そのため、暗号通貨へのアクセスにおける主な障害である、資金的優位、インサイダー知識、技術的なスキルといった要件を排除することに焦点を当てています。計画では、今後数ヶ月でローンチする予定としていますが、正確な日付はまだ決まっていません。

Worldcoinは、10X capitalやa16zなど、最も著名な投資家からこれまでに1億2500万ドルを調達しています。コインを無料で配布するこの利他的なプロジェクトに、なぜ投資家が必要なのかという疑問の声も上がっています。Worldcoinによると、この資金はOrbデバイスを開発、製造し、世界中の事業者に配備するために必要な資金であるとしています。一方で、その見返りとして、投資機関がWorldcoinの総供給量の一部を受け取ることができるのも事実です。

Worldcoinのウェブサイトによると、既に100万人以上のサインアップがあり、あと9億9900万人のサインアップで10億人への目標が完了となります。

WebSite: https://worldcoin.org/

Twitter: https://twitter.com/worldcoin


Web 3.0コミュニティを構築する場合、プライバシーを優先した参加と、詐欺やボットからコミュニティを保護するかのどちらかを選択しなければならないように感じられるかもしれません。Interepを使えば、デジタル空間のコミュニティにおいて、個人の特定情報を収集することなく、メンバーをユニークな人間として認証できるため、コミュニティの有機的な成長と公平性を促進し、プライバシーを保護することが可能になります。

オンラインコミュニティが直面する最大の問題の一つは、偽アカウントがグループ内の情報や交流の質を低下させることです。Interepは、ユーザーのプライバシーを侵害することなくユーザー認証を実施したいコミュニティのためのIDソリューションとなることを目指しており、Anti-Sybil as a Serviceと呼ばれるものを構築しています。

シビルアタックとはなんでしょうか?

Wikipediaによると「シビルアタック」とは、コンピュータネットワークサービスに対する攻撃の一種で、攻撃者が多数の偽名IDを作成することによってサービスの評価システムを破壊し、それを使って不均衡なレベルの影響力を得ること」とあります。

これは、私たちが日常的に使用しているソーシャルメディアサイトでもボットが横行していることはよく知られています。イーロン・マスクが一度Twitterの買収を躊躇した理由は、まさにこの問題によるものです。彼もボットの存在は知っていたのでしょうが、その蔓延のレベルが彼の想像を遥かに超えていたことが伺い知れます。

では、Interepはこの問題をどのように解決するのでしょうか?


Interepは、ユーザが他のアプリ(TwitterInstagramなど)のアカウント履歴から自分の評判を確認することを可能にします。これによって、ユーザが新しく参加するプラットフォームに対して、新たに個人情報を提供する必要がなくなります。

個人情報を公開することなく、プラットフォーム間で自分の評判を共有する機会を人々に与えることは、ウェブ全体で信頼できる人間同士の交流を有機的に拡大し、同時に偽アカウントの生成を遥かに困難にします。

ユーザーの評判を個々のプラットフォームの垣根を超えて利用可能にすることは、新しいスケーラブルなプライベートIDソリューションの構築の第一歩となります。今後、私たちの生活のデジタル化が進化していくにつれて、そのUXの向上のために、ますます必要なものとなっていくでしょう。

Interepは、ゼロ知識証明の研究とアプリケーション開発の間のギャップを埋めることによってイーサリアムを強化することに焦点を当てたアクセラレータプロジェクトです。現在、16の異なるプロジェクトに取り組んでおり、Ethereum Foundationのサポートを受けています。

Web Site: https://interep.link/


Web3アプリケーションにとって必要とされるプライバシーと匿名性は、ユーザーにとっては素晴らしいものとなりますが、厳しい要件を遵守しなければならない組織側にとっては、手放しに良いものとは言えません。

Notebook Labsは、ユーザーのプライバシーを守りながら、従来の金融機関の要件を満たす匿名KYCソリューションで、機関投資家の資金のオンボーディングプロセスに焦点を当てることで、この課題解決に取り組んでいます。Notebookは、マネーロンダリングやバッドアクターの発生を制限し、Regulation Dの免責資格などの現地規制に準拠しつつ、プロトコルリスクに関する匿名化された要約統計を提供することによって、DeFiプロトコル機関投資家の資本を繋ぎ合わせます。

ユーザーは、ゼロ知識証明によってプライバシーを保護しながら、取引手数料を最小限に抑え、追加作業を排除するチェーン間でKYC証明書を持参することが可能になります。

Notebook Labsは、2022年10月にY Combinator、Bain Capital、Balaji Srinivasanなどの著名投資家から$3.3Mの資金調達を成功させました。

 

また、プライバシーを保護するZKクレデンシャルをL1ブロックチェーンNearエコシステムにもたらすためにパートナーシップを締結しています。

 

Notebook Labsの開発はまだ初期段階にありますが、私たちは彼らの継続的な成長と、Web3に必要なソリューションの提供に期待しています。

12月にNotebook Labs創設者Soral Afotaと行ったPodCastをご覧ください。

Web Site: https://www.notebooklabs.xyz/
Twitterhttps://twitter.com/NotebookLabs


Zero-Knowledge Deep Diveシリーズのパート1は以上となります。次週パート2を公開して、この分野で起きている最先端の開発状況について取り上げる予定ですのでご期待ください。

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AQ1 ローンチのお知らせ


AQ1 ローンチのお知らせ

aliquo.eth

Aliquoの詳細と参加はこちらから。

本日、私たちは、分散型準備資産として機能し、Aliquoのガバナンストークンとして機能するERC-721トークン「AQ1」のローンチを発表します。

ミント開始:2月21日午後12時 EST

AQ1のローンチは、プロトコルの初期段階からAliquoの分散化を促進するために「フェア・パブリック・ローンチ」として公開されます。これは、AQ1の全供給(1000NFT)がパブリックミントを通じて提供・配布され、AQ1をできるだけ多くの人が保有し、Aliquoを共有できるようにするためのイベントです。そして、AQ1のトークノミクスによって、Aliquoが将来にわたって真に非中央集権的であるように維持することが目標となります。

Aliquoのコアミッションは、プロトコルが単一の団体によって管理・所有されるのではなく、少なくとも1つのAQ1を所有する世界中の個人によって管理・所有されることです。つまり、Aliquoの長期的なガバナンスの健全性(分散化)を促進するトークノミクスを導入し、パブリックローンチ前にAQ1の供給量の一部を創業者や開発チーム、VC、初期投資家などに事前割り当てするプログラムは存在しません。

AQ1の詳細はこちら

ローンチ開始

2月21日午後12時 ESTに、AQ1スマートコントラクトアドレスをAliquoのTwitter上で発表します。@aliquoxyzのみを唯一の信頼できる参照先として把握しておいてください。

AQ1のミントは、Etherscan上のスマートコントラクトを介してのみ実行されます。AQ1トークンの供給量の100%は、フェアパブリックローンチの間、同じ価格で提供されます。.

  • ミント価格:0.055ETH
  • 1TXあたり1NFTに制限
  • トークン総供給:1,000 NFT

EtherscanによるAQ1のミント方法はこちらをご覧ください。

次のステップ

AQ1のローンチ後、Aliquoのプログレッシブな分散化プロセスが起動します。まず、全てのAQ1がミントされた24時間後にトークンゲートのDiscordサーバーが立ち上げられ、次にSnapshotを介して「Aliquo Init」というシンボリック投票によってAliquo DAOが立ち上げられます。また、Aliquo DAOが起動した数日後には、Aliquo Forumが立ち上げられます。

Aliquo DAOの初期段階を経て、Aliquo Treasuryのマルチシグネチャ認証を実装するプロセスが開始されます。これには、AQ1トーク保有者による、投票による8人のMultisigメンバーの委任が含まれます。

Aliquoの分散化プロセスにおける重要なイベントは、AQ1スマートコントラクトの所有権のAliquo DAOが管理するマルチシグネチャアドレスへの移行と、プロトコルのENSアドレス(aliquo.eth)の意向です。

また、Aliquoを実現するための重要なツールであるAliquo Dashboard(パブリックベータ版)のローンチが、全てのAQ1のミントから2週間後、AQ1の最初の利回りイベントと平行して行われます。

Aliquo Treasury(AQ1)に低リスクの利回り戦略を提供するために、Aliquoと分散型プロトコル(第三者サービスプロバイダ)の長期的なコラボレーションがAliquo DAOによって検討される予定です。

さらに、AQ1のステーキングメカニズムとveAQ1のクレームメカニズムを組み合わせた、veAQ1による投票エスクローカニズムの実装も、コミュニティによって議論されるべき重要な提案の一つとなります。

ロードマップはこちら


私たちは、AQ1がコミュニティ主導で、ステークホルダーが完全に所有し、統治し、管理するグローバルな分散型準備資産となることを想定しています。AQ1の公正な公開の機会に参加し、Aliquoの未来の形成に貢献するために、あらゆる場所からの参加を期待しています。

Aliquoの詳細と参加はこちらから。

Aliquo DAOの紹介


Aliquo DAOの紹介

Aliquo 0xbd35

非中央集権型リザーブアセットプロトコル『Aliquo』が起こす金融革命にご参加ください🤝

このブログでは、Aliquo DAOの概要と、Aliquoプロトコルの分散型ガバナンスモデルの仕組みについて紹介します。

Aliquoは、イーサリアム上の分散型リザーブ・アセット・プロトコルで、抽象的には(1)トレジャリーに裏付けられたトークン(2)トーク保有者で構成されるDAO(3)DAOが所有・管理し、トークン取引にり生じた手数料を徴収してトークン自体の価値を裏づけるという循環構造に基づいて運営されます。

Aliquoの意図する機能において、分散型組織によって統治されることは、プロトコルの理念を実現するための核心部分であり、例えばDeFiプロトコル標準に適合するようにDAOのガバナンスモデルを実装することではありません。Aliquoのミッションの核心は、プロトコルが単一の団体によって管理・所有されるのではなく、少なくとも1つのAQ1を所有する世界中の個人によって管理・所有されることにあります。

Aliquo DAOは、Aliquoを統治するAQ1トークン所有者の分散型組織です。コミュニティによるコミュニティのためのDAOとしての主な目的は、Aliquo Treasuryを管理することによってAQ1の一貫性を維持・保証することです。つまり、AQ1トーク保有者は、AQ1トーク保有者の分散型組織を通じてAliquo Treasuryを指示することにより、AQ1の一貫性に対して完全なコントロールを行使することができるのです。

Aliquoの意思決定力をコミュニティに有利に配分するために、Aliquo DAOのメンバーシップはAQ1の総供給量の0.1%(1000NFTの1)を保有することに基づきます。つまり、少なくとも一つのAQ1が自分のウォレットアドレスに保有されてていれば誰でもガバナンス提案について発行または投票することができ、賛成または反対の投票を行うことができるのです。言い換えれば、少なくとも1つのAQ1を持つウォレットアドレスは、Aliquo DAOに参加し、Aliquoプロトコルの未来の形成に参加できるということです。

Aliquo DAOは、パーミッションレスで、任意のDAOメンバー(AQ1トークン保持者)がガバナンスの提案を出すことができ、全てのDAOメンバーが全ての決定に対して民主的に投票できる、シンプルなガバナンスモデルを導入しています。

Aliquoのガバナンスは、(1)フォーラムでの議論(2)Snapshotでの提案と投票(3)Multisigメンバーによるオンチェーン実行、という3段階のプロセスで行われます。

ガバナンスの提案に関する議論はフォーラムで行われ、ガバナンスの提案がコミュニティで広く議論されると、Snapshot上で公開され、投票が行われます。コミュニティによって承認されると、Aliquo流動性ゲートキーパー(Multisigメンバー)によってオンチェーンで実行されるようになります。MultisigメンバーはAliquo DAOの投票によって選出されます。

Aliquoは、Aliquo Improvement Proposal (AIP)プロセスによって開発されます。AIPプロセスは、Aliquoプロトコルの変更を一括して評価するためのオープンな場と構造を提供するもので、Aliquo DAOのメンバーであれば誰でもAIPを作成・提出することができます。提案者はコミュニティ内で合意を形成し、AIPに関する反対意見を文書化し、それに対処する責務を持ちます。

Aliquo DAOは、Aliquo DAO Initとして定義されたシンボリックな投票によって起動され、Snapshotを介して発生します。投票は、全てのAQ1がミントされ、Aliquo Forumのローンチ後、36時間以内に行われる予定です。

Aliquo DAOについての詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。


AQ1のフェアパブリックローンチを通じて、誰もが、どこからでも、Aliquo DAOの発足に参加することができるようになります。

Aliquoについてもっと知りたい、質問があるという方は、ぜひ各コンテンツからご参加ください。また、詳細はホワイトペーパードキュメンテーションをお読みいただけます。

非中央集権型リザーブアセットプロトコル『Aliquo』が起こす金融革命にご参加ください🤝

AQ1の紹介


AQ1の紹介

著:Aliquo 0xbd35

非中央集権型リザーブアセットプロトコル『Aliquo』が起こす金融革命に、各コンテンツからご参加ください🤝

Aliquoは、ステークホルダーによって完全に所有され、管理され、保証されるコミュニティ主導のERC-721ベースのリザーブアセット「AQ1」をこの度発表しました。AliquoプロトコルのガバナンストークンAQ1は、1,000 NFTを1対1で担保し、セカンダリーセールによるロイヤルティから得られる収益を蓄積するプロトコルリザーブの0.1%のシェアを取得することができます。

この1年間、私たちは一般的に「stratified NFTs」と定義される研究を行ってきました。これは、簡単に言えば、構造的に実現可能で経済的に持続可能な、レイヤー状に設計されたNFTの概念を表現しようとしたものです。stratified NFTsは、NFTの視覚効果(レイヤー1;見る人に見える)に加えて、財務属性(レイヤー2;見る人に内在する)を含むよう設計されています。このようなビジョンを一年にわたり描き、その結果がAQ1(Aliquo-native token)に集約されているのです。

Aliquoのプロトコルデザインは、暗号市場で広く採用されている既存のメカニズムを構成することで「AQ1」を可能にしています。NFTロイヤルティをストリームとして活用し、プロトコルが所有する流動性を提供することによって、トークンゲートコミュニティ、DAO、マルチシグウォレットと相まって、Aliquoは根本的な金融機能を持つERC-721トークンを提供します。

Royalties as Liquidity (RaL)、Reserve-Backed、Proof of Value (PoV)、Protocol Ensured Value (PEV)、Non-Inflationary、Free-Floatingという金融の基本的な特徴を持つERC-721トークンとしてAQ1を誕生させたのです。

主な特徴

Royalties as Liquidity (RaL): デフォルトでは、AQ1はセカンダリーセールスのロイヤルティの10%を保持し、そのうち9%は基礎資産に再投資され、Aliquo Treasuryに割り当てられ、AQ1自体の価値の裏付けとなります。フライホイールの仕組みによって、Aliquoは隔週で、全トークンのセカンダリーセールで得たロイヤリティから得た利益を1,000 NFTの元金に戻し、AQ1の裏付けとなるフロアプライスを長期的に複合化させる好循環を提供します。

Reserve-Backed: 各AQ1は、Aliquo Treasuryの0.1%のシェアによって1対1で担保され、Ether、Wrapped Bitcoin、Dai、Liquity USDを含む原資産の積立金に裏打ちされ、結びつけられます。

Aliquo Treasuryは、ETH、WBTC、LUSD、DAIの再投資後、AQ1のセカンダリーセールに対するロイヤルティから得られる収益が配分されるプロトコルリザーブで、Treasuryの資産価値(100%)とAQ1供給上限(1000)の理論的比率が1対1となる1000ステークでシェアが設定されています。各ステークはAliquo Treasuryの0.1%に相当し、各AQ1の裏付け価値を1対1で担保します。つまり、各AQ1の裏付けフロアプライスは、0.1%のTreasuryのシェアと1対1で固定され、プロトコルリザーブが表す基礎資産と結びつきます。

Reserve-Backedは、NFTにオンチェーン価値を提供するだけでなく、トークン機能として、AQ1の予測可能な価値単位である「0.1%のステークで1対1に担保される」ことを提供します。

Proof of Value (PoV): PoV(Proof of Value)は、AQ1の裏付けフロアプライスを監査するための方法です。これは、誰でもAliquo Treasuryの資産価値をルートで検証し、ブロックエクスプローラーで追跡することができるデューデリジェンスプロセスとして機能します。Aliquo Treasuryが保有する総資産のオンチェーン検証を通じて、誰でも各AQ1のBacked Floor Priceを1対1で担保する0.1%のステークを計算し、証明することが可能です。

Non-Inflationary: AQ1は非インフレ型であり、1,000NFTのハードキャップ供給量を持っています。これは、AQ1のトークン供給量が全てミントされた後、スマートコントラクトはトークン排出を永久的に停止します。供給上限はスマートコントラクトのコードに埋め込まれており、誰でも確認できます。

Protocol Ensured Value (PEV): Aliquo Treasuryの資産価値の100%が、AQ1の裏付けとなる価値の担保として採用されます。AliquoがTreasuryのバランスシートから資金を売却せず、1,000 NFTがミントされた後に新しいトークンが発行されないと仮定すると、プロトコルはAQ1の裏付けフロア価格が、常にTreasuryの0.1%のシェア(1,000/100%)で1対1に担保され、下回ることがないよう保証されています。

Treasuryの資産価値がUSDではなく、ETH、WBTC、LUSD、DAIで測定される場合、各AQ1の裏付けフロアプライスはその現在の価値より下がりません。例えば、各AQ1のフロアプライスを1対1で支持するTreasuryの各0.1%のシェアが現在0.3ETH、0.06WBTC、400LUSD、400DAIに相当する場合、各原資産の当該数量が各AQ1の現在のプロトコル保証価値(PEV)を下回らないことが保証されるというものです。
Aliquoは、Treasuryのバランスシートをマーケットセールしないため、各AQ1の裏付けフロアプライスを1対1で担保するETH、WBTC、LUSD、DAIは完全に安定したままとなります。したがって、Protocol Ensured Value(PEV)は、AQ1の裏付けフロアプライスを維持または増加(つまり複合)させます。
PEVを計算する際には、価値(例えば、0.1ETH=200ドル)ではなく、量(例えば、0.1ETH=0.1ETH)で測定するようになり、結果として、4つの個別量を埋め込んで構成するカウント単位となります(例えば、PEV=0.1ETH + 0.01 WBTC + 200 DAI + 200 LUSD)。

Free-Floating: AQ1はフリーフローティングです。つまり、各NFTはTreasuryの資産価値の0.1%を超えて、プレミアムで自由に取引することができます。

Aliquoは、AQ1の価格の上限を一切設定していません。AQ1のレートはAliquoの介入なしに市場の力によって変動することが可能であり、各AQ1のフロアプライスを定めるTreasuryの0.1%のシェアを常に維持します。

ガバナンストーク

AQ1はAliquo DAOを通じてAliquoのガバナンストークンとして機能します。DAOはAliquoを統治し、Aliquo TreasuryをコントロールすることによってAQ1の一貫性を維持します。Aliquo DAOのメンバーシップは、少なくとも1つのAQ1の保有者に基づいており、AQ1保有者はAliquoの意思決定者であることを意味します。つまり、AQ1はERC-721ガバナンストークンで、AQ1保有者がAliquo DAOを通じてガバナンス提案を発行し投票することによってAliquoの将来を決定するのです。

AQ1保有者は、Aliquo DAOを通じて、Aliquoに関する全てのガバナンスの決定を行います。これには、開発や各種パラメーター、Treasury管理、その他コミュニティが必要と判断したものに関する決定が含まれます。

オンチェーンストレージ

AQ1はオンチェーンで生成・保管されます。各AQ1のメタデータとビジュアル出力を保存するためにサードパーティのサーバーは利用されず、イーサリアムブロックチェーンがデータストアとして利用されます。

AQ1をミントする際、0と1で構成される36個の2進数を6行に分割してランダムに生成した文字列が、AQ1のビジュアル出力に刻まれます。指紋のように2つと同じものがないため、AQ1も2つと同じものはなく、完全にユニークなものとして存在します。

フライホイール効果

プロトコルのコアとなるAliquoアプローチでは、フライホイール機構を導入し、AQ1のセカンダリーセールによるロイヤルティから収益を集め、原資産(ETH、WBTC、LUSD、DAI)に再投資し、Aliquo Treasuryに割り当て、AQ1自体のフロアプライスの担保と裏付けとして機能します。その際、Aliquo Treasuryは、Treasuryの資産価値(100%)とAQ1の供給上限(1,000)の理論上の比率が1対1であるAQ1のフロアプライスを担保として裏付けられます:

  1. AQ1の取引が増加することで、セカンダリーセールに対するロイヤルティ収入が増加します。
  2. これによってTreasuryのバランスシートは増加し、その後、AQ1のフロア価格を裏付ける0.1%のTreasuryのシェアの価値が増加します。
  3. AQ1のフロアプライスが上昇すると比例して、流通市場でのAQ1の各取引におけるロイヤルティからレバレッジ収益が発生します。
  4. このサイクルが永久に繰り返される仕組みです。

複利のNFT

上記のフライホイールカニズムによって、Aliquoは隔週でAQ1の全トークンのロイヤリティから得た利益を1,000NFTに戻し、その全額を再投資して次のサイクルで全ての資産の利益獲得プロセスを等しく加速させることができます。つまり、各AQ1の現時点での元本(裏付けフロアプライス)は、これまでの複利計算で獲得・加算された全ての利息の発生を意味します。

AQ1がより多く取引されればされるほど、プロトコルのロイヤリティによる収益がAQ1自体の裏付け価値として蓄積されるという、AQ1の裏付けとなるフロアプライスを長期的に複利で増やす好循環をAlikoのフライホイールは実現する仕組みです。ここで、AQ1のフロアプライスの複利化のポイントは、裏付けされたフロアプライスが上昇すればするほど、それに比例してAQ1のセカンダリーセール時のロイヤリティからの10%をプロトコル収益が反映され、さらに次の複利化のサイクルに入ります。

AQ1の各セカンダリーセールは、トークン供給全体に影響すると考られます。つまり、各セカンダリーセールでロイヤリティから得られる利息は、AQ1のトークン供給全体で希釈され(1,000セカンダリーセールあたりの利息)取引されるトークンに個別に得られる合計額は発生しないのです。つまり、AQ1の1回のセカンダリーセールによって、トークン供給全体に対して利息が発生します。

まとめ

AQ1は、ETH、BTC、ステーブルコインを含む原資産のバスケットに支えられ、分散型準備資産として機能し、その流動性を捕らえ、裏付け価値として発生し、トークンが減価することなく、時間とともに購買力を維持/増加させることを目的としています(リザーブアセットの主要な基本事項)。Aliquoは、AQ1を通じて、金融リスクを軽減するための新しいパーミッションレスの選択肢を、誰もが平等にアクセスできる形で提供します。

Aliquoのために設計されたものではありますが、AQ1のトークンモデルのデザインは、様々なNFTプロジェクトやDeFiプロトコルに適用可能であると考えられます。これを出発点として、他のプロジェクトが私たちのビジョンを適応させ、向上させるチャレンジについても、ぜひ見てみたいものです。

AQ1の公平なパブリックリリースは、今後数週間のうちに行われる予定です。各コンテンツで私たちをフォローして、発表をお待ちください。

詳細はホワイトペーパードキュメンテーションをお読みください。


非中央集権型リザーブアセットプロトコル『Aliquo』が起こす金融革命に、各コンテンツからご参加ください🤝

Aliquo:非中央集権型リザーブアセットプロトコル


Aliquo:非中央集権型リザーブアセットプロトコル

著:Andrés Stephanou

非中央集権型リザーブアセットプロトコル『Aliquo』が起こす金融革命に、各コンテンツからご参加ください🤝


要旨
私たちは、ERC-721上に構築された分散型準備資産の作成、発行、維持に 特化した、コミュニティが管理するプロトコルを構築します。私たちのアプローチは、プロトコルがNFTの二次販売によるロイヤリティから収益を集め、イ ーサリアム、ビットコイン、ドルペックのステーブルコインに再投資し、ノンファンジブルトークン自体 の裏付け価値として発生させるフライホイール・メカニズムを提案するものです。これらの再投資収益は、トーク保有者の分散型組織によって保護・管理されるマルチシグネチャー・プロトコルリザーブに配分されます。その際 、プロトコルリザーブは一定数のステークに分数化され、ステークとトークン供給の理論比率は1:1、トークン供給の上限はステーク数の係数であり、各ステークは各NFTのフロア価格を1:1で担保するものとなります。


1 はじめに

PFPからジェネレーティブアートまで、NFTの採用は2021年に発生した熱狂の中で指数関数的な成長を遂げ、新たな組織や個人の関心を大きく惹きつけるものとなりました。しかし、NFT技術は、未だ表面的な活用がなされているに過ぎません。

一方、「ファイナンシャルNFT」は、ブロックチェーンベースのデジタルアイテム、アートのような単なる視覚的出力と形質の希少性を価値とするのではなく、根本的な金融的ユーティリティ性またはアプリケーションを搭載するように設計されています。ファイナンシャルNFTは、債券や証券ベースのスワップからトークンのバスケットまで、あらゆるものを含むことができるものです。

NFT技術の基礎を基盤として活用するイーサリアムブロックチェーン上の分散型準備資産プロトコルが「Aliquo」です。コミュニティによって運営されるAliquoのミッションは、プロトコルのネイティブトークンであるAQ1の作成、発行、一貫性の維持にあります。

ERC-721をベースにしたAQ1はAliquoのネイティブな準備資産てとして存在し、分散化、担保化され、 プロトコル準備金の0.1%の持分によって1対1で裏付けされます。AQ1を通じて、Aliquoは暗号市場で広く採用されている既存のメカニズム(例:二次販売に対するロイヤルティ、トークンゲートコミュニティ、分散型組織、マルチシグウォレット)を構成し、根本的な金融機能を備えたERC-721トークンを提示します。具体的には、Royalties as Liquidity (RaL)、Reserve-Backed、Proof of Value (PoV)、Protocol Ensured Value (PEV)、Non-Inflationary、Free-Floatingといった金融の基本的な特徴を持つERC-721トークンを発表します。

2 Aliquoプロトコル

Aliquoは、AQ1の作成、発行、維持に特化したイーサリアム・ブロックチェーン上の分散型準備資産プロトコルです。これは、インフレに対するヘッジと価値の貯蔵として機能するように設計されたERC-721トークンであり、金融リスクを軽減するための分散型、許可のないオプションを 、誰もが平等にアクセスできる形で提供します。

Aliquoは、3つの柱で構成されるフレームワークを持っています:

  • AQ1は1,000NFTで構成され、Aliquo Treasuryの0.1%の株式で1対1のバックを受けることが できます。フライホイールの仕組みによって、AQ1はセカンダリーセールスのロイヤリティから収益を集め、トークン自体の裏付け価値として発生させます。
  • Aliquo DAOは、Aliquoのガバナンスを担うAQ1トーク保有者の分散型組織として機能します。
  • Aliquo Treasuryは、Aliquo DAOによって管理されるAQ1の価値を裏付けるプロトコルの積立金です。AQ1の二次販売で得たロイヤリティによる収益は、原資産に再投資され、Treasuryに配分されます。

3 AQ1

AQ1は、原資産のバスケット(ETH、WBTC、LUSD、DAI)に支えられた Aliquo Treasuryの0.1%の株式と1対1で担保されたERC-721トークンで、ハードキャップ付きの供給数として1,000 NFTが設定されています。

Aliquoのアプローチは、AQ1の二次販売に伴うロイヤリティによる収益をプロトコルに回収させ、原資産に再投資させる、フライホイール・メカニズムを導入しており、その原資産はAliquo Treasuryに割り当てられ、AQ1自体のフロアプライスを担保してバックさせる仕組みになっています。Aliquo Treasuryは、資産価値(100%)とAQ1の供給上限(1,000)の理論上の比率が1:1であるAQ1のフロアプライスを担保にします。

AQ1はAliquo DAOを介したAliquoのガバナンストークンとして機能します。これは、AQ1のトーク保有者が、AQ1トーク保有者の分散型組織を通じてAliquoの方向性を決定することによって、AQ1の一貫性を完全にコントロールすることができることを意味します。

AQ1の例

3.1 ロイヤリティ・アズ・リクイディティ(RaL)

AQ1には二次販売に対するロイヤルティの10%がもたらされ、そのうち9%は原資産に再投資さ れ、Aliquo Treasuryに割り当てられてAQ1自体の価値を裏付けすることになります。フライホイールの仕組みによって、Aliquoは隔週で、トークン供給全体の二次販売によるロイヤ ルティから得た利益を1,000 NFTの元金に戻し、AQ1の裏付けとなるフロアプライスを複利的に高める長期的で好循環なサイクルを提供します。

つまり、二次販売のロイヤリティがAliquoの流動性を提供するストリームとなり、Royalties as Liquidity (RaL) は、AQ1のトークンモデルデザイン全体を構造的に実行可能、経済的に持続可能なものとするトークン機能を持つのです。

3.2 リザーブドバック

各AQ1は、Aliquo Treasuryの0.1%の持分によって1対1で担保され、Ether、Wrapped Bitcoin、Dai、Liquity USDなどの原資産の積立に裏打ちされて結びつきます。 AQ1の二次販売に対するロイヤルティから得られる収益を、ETH、WBTC、LUSD、DAIに再投資後に配分するプロトコル積立金であるAliquo Treasuryは、以下の通りです。 
(*ロイヤリティーフィーの収入のうち、10%中9%の残りの1%をプロトコルの運用コストに充当します。)

Treasuryの資産価値(100%)とAQ1供給上限(1,000)の理論上の比率が1:1である1,000単位 で分数化されます。各ステークはAliquo Treasuryの0.1%に相当し、各AQ1の裏付けとな る価値を1:1で担保します。つまり、各AQ1の裏付けされたフロア価格は、0.1%のTreasuryへの出資と1対1で固定され、プロトコルリザーブが表す基礎資産と結びつきます。

Reserve-Backedは、NFTにオンチェーンで証明された価値を提供するだけでなく 、AQ1に予測可能な価値単位である「0.1%の出資で1対1の担保」をトークン機能として提供することになります。

3.3 Proof of Value (PoV)

Proof of Value (PoV) は、AQ1の裏付けとなるフロア価格を監査するための方法です。これはデューデリジェンスとして機能し、誰でもAliquo Treasuryの資産価値をルートで検証し、 ブロックエクスプローラーで追跡することができます。Aliquo Treasuryが保有する総資産 のオンチェーン検証を通じて、誰でも各AQ1のフロア価格の裏付けを1対1で担保する0.1%のステークを計算・証明することが可能です。

  • PoVはProof of Value、 TAVはTreasury Assets Value(100%)、AQ1scはAQ1 Supply Capを(1,000)を示します。

3.3.1 自己資産価値

  • TAVは自己資産価値を表す。 a1、a2、a3、a4はTreasuryが保有する4つの原資産( a1=ETH、a2=WBTC、a3=LUSD、a4=DAI)のそれぞれの配分価値(米ドルで測定)を個々に示すものです。つまり、財務省の資産価値は、Treasuryが保有する各原資産の配分額(米ドル建て)の合計で算出されます。

3.4 非インフレ

AQ1は非インフレであり、供給量に1,000NFTというハードキャップが設定されています。 つまり、AQ1のトークン供給量が全てミントされた後、スマートコントラクトはトークン排出を永久に停止します。供給上限はスマートコントラクトのコードに埋め込まれており、 誰でも確認できます。

AQ1のトークンモデルの設計では、通貨の価値を維持・保護するためにスケーラビリティを犠牲にし、供給による希少性をAQ1のトークンエコノミクスの構成上の極めて重要な特徴として保持しています。

3.5 プロトコル・エンシュアード・バリュー(PEV)

Aliquo Treasuryの資産価値の100%がAQ1の裏付け価値の担保として採用されます。 Aliquoが、Treasuryのバランスシートから資金を売却せず、1,000 NFTがミントされた後に新しいトークンが発行されないと仮定すると、プロトコルはAQ1の裏付けとなるフロアプライスが常にTreasuryの0.1%の持分で1対1に担保され(1000/100%)、下回らないように保 証することになります。

Treasuryの資産価値が米ドルではなく、ETH、WBTC、LUSD、DAIで測定される場合、 各AQ1の裏付けフロア価格は現在の価値より下がることはありません。例えば、財務 省の0.1%の出資が各AQ1のフロア価格を1:1で裏付ける場合、0.3ETH、0.06WBTC、 400LUSD、400DAIとなり、各原資産の数量は各AQ1の現時点のプロトコル保証価値 (PEV)を下回らないことが保証されます。

ETH、WBTC、LUSD、DAIを1:1で担保することで、AliquoはTreasuryのバランスシートを維持するため、各AQ1の裏付けフロア価格は安定したままとなります。したがって、Protocol Ensured Value(PEV)はAQ1の裏付けフロア価格を維持または増加(つまり複合)させます。

  • 各AQ1のプロトコル保証価値は、Treasuryが保有する各原資産の数量を個別 に1,000で割ることで検証することができます。
  • PEVはProtocolEnsuredValueを表します。a1、a2、a3、a4はTreasuryが保有する4つの原資産のそれぞれの数量、AQ1scはAQ1 Supply Cap (1,000)を示します。
  • 注)a1=ETH、a2=WBTC、a3=LUSD、a4=DAI
  • PEVを計算すると、 価値(例:0.1ETH=200ドル)で はなく、量(例:0.1ETH=0.1ETH)て計測する形になり、結果として、4つの個別量を埋め込んで構成する計数単位となります。
     例)PEV=0.1ETH+0.01WBTC+200DAI+200LUSD

3.6 フリーフローティング

AQ1はフリーフローティングであり、各NFTはTreasuryの資産価値の0,1%を超えると、プレミアム価格で自由に取引できることになります。

Aliquoは、AQ1の価格上限を一切設定していません。つまり、AQ1の交換レートはAliquo の介入なしに市場の力によって変動することが許されており、その一方で、各AQ1の最低価格を定めるTreasuryへの出資は常に0.1%に保たれる仕組みです。

3.7 ガバナンストーク

AQ1は、Aliquo DAOを介したAliquoのガバナンストークンとして機能します。

Aliquo DAOはAliquoを統治し、Aliquo TreasuryをコントロールすることによってAQ1の一貫性を維持します。Aliquo DAOのメンバーシップは、少なくとも1つのAQ1の保有者に紐づいており、それぞれがAliquoの意思決定者であることを意味します。つまり、AQ1はERC-721ガバナンストークンであり、AQ1トーク保有者が Aliquo DAOを通じてガバナンス提案を発行し、投票することによってAliquoを決定するのです。

これには、開発、経済パラメーター、財務管理、Aliquoのビジョンの実現のためにコミュニティが必要と判断した事項に関する決定が含まれます。

3.8 オンチェーンストレージ

AQ1はオンチェーンで生成・保存されます。各AQ1のメタデータやビジュアル出力を保存す るためにサードパーティーのサーバーは利用せず、イーサリアムのブロックチェーンがデータストアとなります。

3.8.1 ビジュアル出力

AQ1のミント時に、0と1で構成される36個の2進数を6行に分けてランダムに生成した文字列 が、NFTのビジュアル出力に刻印されます。AQ1は、指紋と同様に2つとして同じものか存在しないため、全てのNFTは、完全に1/1となります。

AQ1のバイナリ文字列の例:

3.9 ロイヤリ ティ

AQ1 は二次販売に関するロイヤリティを10%保持します。これらの手数料をオンチェーンで執行するメカニズムを提供するOperatorFilterRegistryは、AQ1のスマートコントラク トコードに実装されています。プロトコルのローンチ当初は、AQ1はOpenSea経由でのみ取引可能となります。
*https://github.com/ProjectOpenSea/operator-filter-registry

3.9.1 手数料の配分

AQ1の二次販売に伴うロイヤリティ収入は、100%Aliquoが徴収します。その収益分配は以下の通りです:

  • 10%のうち9%はTreasuryに配分されます。
  • 10%のうち1%はプロトコルの運用コストに充てられます。

DAOは、ロイヤリティ料の分配のパラメーターの変更を定期的に提案し、プロトコルの健全性のために分散型組織が最適と考える調整を行うことができます。

4 ダッシュボード

Aliquoのダッシュボードは、AQ1の信頼性と透明性の高いリファレンスポイントであり、AQ1ホルダーのトークン管理を導く重要なツールとしての役割を担います。また、ダッシュボードのインターフェースは、Aliquoに関連する複数のデータを追跡し、交差させることが可能です。Treasury Assets Value、AQ1 Backed Floor Price、AQ1 Market Floor Price、AQ1 Market Cap、AQ1 Volume、AQ1 Royaltiesなど、Aliquoに関連する複数のデータを追跡し、相互に関連付けることができます。

5 フライホイール

Aliquoはフライホイール機構を導入しており、AQ1の二次販売で得たロイヤリティを回収して積立資産に再投資し、その積立資産をNFTのフロア価格の裏付けとして使用することが できます。これがAliquoのフライホイールであり、プロトコルの中核をなす仕組みとなります。

5.1 戦略

  1. AQ1の取引が増えることで、二次販売に対するロイヤルティによる収益が増加します。
  2. 二次販売にかかるロイヤリティによる収益の増加は、財務省のバランスシートを増加させ、その後、AQ1のフロアプライスを支える0,1%の財務省の株式の価値を増加させます。
  3. AQ1の裏付けフロア価格が上昇すると、それに比例して、流通市場での AQ1の取引ごとにロイヤリティによるレバレッジ収益が発生します。
  4. このサイクルが永久に繰り返されるのです。

5.1.1 複利

フライホイール・メカニズムによって、AQ1は隔週で全トークンのロイヤルティから得た利益を1,000NFTの元本に戻し、その全額を再投資して、次のサイクルの複利計算で全資産の利益獲得プロセスを等しく加速させます。したがって、各AQ1の現在の元本(現在の裏付けフロア価格)は、以前の複利計算のサイクル から獲得・加算された全ての利息の発生を表します。

Aliquoのフライホイールは、AQ1がより多く取引されればされるほど、ロイヤリティからの収益がAQ1の価値として蓄積され、AQ1の裏付けとなるフロアプライスが長期的に好循環を生み出します。ここで、AQ1のフロア価格の複利化のポイントは、裏付けフロア価格が上昇すればするほど、比例してAQ1の二次売却時にロイヤリティからの10%がその後のプロトコル収益に反映され、次の複利化のサイクルに好影響をもたらすということです。

AQ1の各セカンダリーセールはトークンサプライ全体に影響すると考えるのが正しく、各セカンダリーセールでロイヤリティから得られる利息は、AQ1のトークンサプライ全体で希釈され(セカンダリーセールごとに得られる利息/1000)、取引トークンに個別に得られた合計が発生するわけではありません。言い換えれば 、AQ1の1回のセカンダリーセールによって、トークン供給全体に対して利息が発生 します。

5.2 建築構造

Aliquoのフライホイールカニズムの構造図

5.2.1 メカニズム

Aliquoのフライホイールは、構造的に実行可能で経済的に持続可能なメカニズムとして機能し、AQ1に流動性を生じさせ、トークン自体の裏付けフロア価格を複合化する長期 的で好循環を提供します:

  1. AQ1の取引量が増加すると、二次販売にかかるロイヤリティ収入も増加
  2. 二次販売のロイヤリティによる収益が増加すると、Treasuryへの配分も増加
  3. Treasuryへの割り当てが増えると、AQ1の裏付けフロア価格も上昇
  4. AQ1の裏付けフロア価格が上昇すると、AQ1の各に対するロイヤルティによる収益も比例して上昇

5.3 操作方法

AQ1の二次販売にかかるロイヤリティーフィーは、プライマリーウォレット(Royalty Recipient)に集められます。そして、集めた手数料は隔週で、DEXes/CEXesで資金のス ワップを実行するセカンダリーウォレットに送金されます。スワップ後、ETH、WBTC 、DAI、LUSDが入手され、Aliquo Treasuryに転送されます。AQ1の複利運用イベントは2 週間ごとに発生します。

オペレーションは透明で追跡可能であり、Multisigメンバーによってオンチェーンで実行さ れ、Aliquo DAOによって監督されます。

6 方程式

6.1 AQ1裏付フロア価格

ここで、 AQ1backedはAQ1 Backed Floor Price、 TAVはTreasury Assets Value(100%; USDで測定)、AQ1scはAQ1 Supply Cap (1,000)を示します。つまり、AQ1 Backed Floor Priceは常に0.1%の財務省の持分(100%/1,000)によって1対1で担 保されていることになります。

注: AQ1 Backed Floor Priceは、流通市場におけるAQ1の最低価格として維持されることを目的としています。トーク保有者は合理的かつ自己利益を追求するエージェントであり、他の資産の運用と同様に、常に利益の最大化を目指すからです。

6.2 AQ1市場下限価格

  • AQ1marketは AQ1 Market Floor Price、TAVはTreasury Assets Value単位:米ドル)、AQ1scはAQ1 Supply Cap(1,000)、Pはプレミアムを示します。

注: AQ1はフリーフローティングであり、AliquoProtocolはAQ1の価格上限を 設定していないため、AQ1は常に財務省の0.1%の出資比率を上回るプレミアム価格で取引できます。AQ1マーケットフロアプライス は、マーケットプレイス(OpenSea)におけるAQ1のフロアプライスであり 、市場の力によって決定されます。

6.2.1 プレミアム

  • プレミアムとは、AQ1マーケットフロア価格が、AQ2マーケットフロア価格を上回った場合 の加算値です。
    *例:AQ1marketが200ドル、AQ1backedが150ドルの場合、Pは50ドルに相当する。

7 トークノミクス

7.1 トークン配布

AQ1のローンチはフェアなパブリックローンチと定義され、設立当初からプロトコルの分散化を後押しします。フェアパブリックローンチでは、AQ1の全トークン供給゙は、パブリックミントを通じて一度に提供されます。

AQ1が一般に販売される前に、創業者や開発チーム、ベンチャーキャピタル、初期投資家が 、供給されるAQ1の一部を個人的に要求する事前割り当てプログラムは存在しません。誰でも、どこからでも、平等にAQ1をミントすることができるのです。

8 Aliquo DAO

Aliquo DAOは、Aliquoを管理するAQ1トーク保有者の分散型組織です。

Aliquo DAOのミッションは、(1)Aliquoの運営、(2)Aliquo Treasuryの管理による AQ1の整合性の確保、(3)コミュニティの経済・社会福祉の促進です。

8.1 分権型ガバナンス

Aliquo DAOは、AQ1トークンの保有者のみで形成されます。Aliquo DAOのメ ンバーは、AQ1の総供給量の0.1%(1,000 NFTのうちの1つ)の保有に紐づいており、ウォレットアドレスに少なくとも1つのAQ1があれば誰でもガバナンスについて発行または投票することが可能です。

8.2 パーミッションレス

Aliquoはパーミッションレスです。AQ1を持っている人は誰でもAliquo DAOに参加することができ、プロトコルの未来を形作ることに参加できることを意味します。

8.3 ガバナンス体制

Aliquo DAOは、DAOメンバーが誰でもガバナンスの提案を出すことができ、全てのDAOメンバ ーが全ての決定に対して民主的に投票できるシンプルな構造を導入しています。

Aliquo DAOはオフチェーン投票(Snapshot)によって統治され、統治に関わる行為はAliquo DAO から委任されたsマルチシグメンバーによってオンチェーンで行われます。

  • AQ1ホルダー:プロトコルの変更に関する発行と投票
  • マルチシグメンバー:Aliquo Treasuryを管理し、オンチェーンでの意思決定を実行

8.4 ガバナンスインフラ

Aliquoの分散型ガバナンスは、ForumとSnapshotで行われ、ガバナンス提案に関する議論はフォーラムで行われます。ガバナンスの提案がコミュニティで広く議論されると、Snapshotで投票が行われます。

8.5 ガバナンス・プロセス

Aliquo DAOは、ガバナンスのパラメータ(投票期間やタイムロックなど)の変更を提案し、分散型組織がプロトコルの運営に最適と考える調整を行うことができます。

8.6 Aliquo改善提案書(AIPs)

プロトコルとしてのAliquoは、Aliquoの改善提案プロセス(AIP)によって開発されます。AIPプロセスは、Aliquoプロトコルの変更を一括して評価するためのオープンな場と構造を提供します。

Aliquo DAOのメンバーであれば、誰でもAIPを作成゙できます。著者は、コミュニティ内のコンセンサスを構築し、AIPに関する反対意見を文書化/対処する責任があります。

Aliquo改善提案(AIP)プロセス:

  • Aliquoプロトコルの新機能とその根拠を提案する。
  • 機能の実装の詳細を指定する。
  • 提案に対するコミュニティの意見を収集する。
  • 設計上の決定を文書化する。

9 Aliquo Treasury

Aliquo Treasuryは、Aliquo DAOによって保護・管理される、AQ1の価値を支えるプ ロトコル・リザーブです。AQ1の二次販売によるロイヤルティ収益は、ETH、 WBTC、DAI、LUSDに再投資され、Treasuryに配分されます。

Aliquo Treasuryは、1,000株単位で、Treasuryの資産価値(100%)とAQ1の供給上限(1,000)の理論上の比率は1:1であり、各株(0.1%)は各NFTの裏付けフロア価格を1: 1で担保します。

9.1 トレジャリーマネジメント

Aliquo Treasuryは、Aliquo DAOによってガバナンス提案を通じて決定されます。プロト コルの積立金は、マルチシグネチャー認証によってマルチシグメンバーによって管理されます。

9.1.1 透明性

Aliquo Treasuryの管理は、Ethereumブロックチェーン上の公開記録であり、 Aliquo DAOを介したガバナンス提案による合意によって決定されるため、透明性を持ちます。

9.2 トレジャリーゲージ

隔週で、AliquoはAQ1のセカンダリーセールスのロイヤルティから集めた収益をETH、 WBTC、LUSD、DAIに再投資し、Aliquo Treasuryに割り当てます。各原資産への再投資 の割合は、AQ1トーク保有者がAliquo DAOを通じてゲージに投票することで定義さ れます。

それぞれのゲージについて、資金配分の明確な比率を提案しています。

  • ゲージ1→ETH25%、WBTC25%、LUSD25%、DAI25%
  • ゲージ2→ETH10%、WBTC10%、LUSD40%、DAI40%
  • ゲージ3→ETH35%、WBTC35%、LUSD15%、DAI15%

9.3 プルーフ・オブ・リザーブ(PoR)

Proof of Reserve(PoR)財務省の資産価値を監査し証明する方法です。Proof of Value(PoV)のミラーリングとして、Proof of Reserve(PoR)は、誰もがTreasuryの資産価値を確認できるデューデリジェンスとして機能し、ブロックエクスプローラーで資金を保持するウォレットアドレスを追跡します。

Proof of Value(PoV)がAQ1のトークン機能であるのに対し、Proof of Reserve(PoR)はAliquoのプロトコル機能であり、PoVもPoRもステークホルダーの透明性と信頼という同し目的を提供するものとして機能します。

  • PORはProof of Reserveを表し、a1、a2、a3、a4 はそれぞれ、Treasuryが保有する 4 つの原資産(a1=ETH、 a2=WBTC、a3=DAI、a4=LUSD )の配分の値(米ドルで測定)を表す。つまり、Proof of Reserveは、Aliquo Treasuryが保有する各原資産の配分額(米ドル建て)を合計することで証明されます。

9.4 プロトコル・オウン・リクイディティ(POL)

Aliquoは、AQ1の裏付けフロア価格を1:1で担保する流動性の100%を所有し、その全額をTreasuryに預けます。Treasuryが保有する流動性の100%は、AQ1のセカンダリーセールスに対するロイヤルティから得られます。

9.5 Treasuryの構成

リスクを分散し、流動性を向上させるために、4つの暗号資産がAliquo Treasuryで積み立てられます。Ether (ETH), Wrapped Bitcoin (WBTC), Dai (DAI), Liquity USD (LUSD)です。

Aliquo DAOは、Aliquo Improvement Proposals(AIPs)を通じて、プロトコルの健全性のために最良のものを構想し、Treasuryのバランスシートに新しい基礎資産を削除または追加し 、変更の結果のパラメータを定義して、Treasuryの構成の変更提案をすることができます。

9.6 資金の安全性

Aliquo DAOは、Treasuryに保管されているプロトコル資金の安全性とセキュリティに責任を持つ必要があります。これを保証するために、TreasuryはAliquo DAOのメンバーによって統治され、マルチシグメンバーによるマルチシグネチャ認証によって管理されます 。

  • マルチシグネチャ認証は、8つのマルチシグメンバーで形成される。
  • Treasuryは、5/8マルチシグネチャープロセスで保護されており、Aliquo Treasuryからの資金を含む全ての取引について、少なくとも5人のマルチシグメンバーが署名する必要があります。
  • マルチシグメンバーは、Aliquo DAOから委任されます。

10 結論

歴史的に、人々はインフレリスクをヘッジするために、価値の維持・向上が期待できるStore of Value資産に投資や資金配分を行う傾向があります。

Aliquoは、AQ1の中核的な有用性を実現するために、このプロトコルネイティブなトークンが、ロイヤリティから得られる収益を裏付け価値として発生させる分散型準備資産として機能し、準備資産の基本である減価償却ではなく、時間と共に購買力を維持または増加させることを目的としています。


免責事項: 本ホワイトペーパーは、一般的な情報提供のみを目的としたものです。また、受信者の目的、財務状況、ま たは手段を考慮することなく作成されています。また、いかなる法域においても、いかなる者に対しても 、トークンやその他の投資の売買の申し出、もしくはその勧誘を目的としたものではありません。Aliquoは、いかなる個人または団体も、いかなる事実、意見をも信頼することを意図してお らず、本ホワイトペーパーで表明されたいかなる財務または経済に関するコメントも信頼してはなりません。本ホワイトペーパーは予告なしに訂正、補完、修正されることがあります。


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Aliquoの紹介


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著:Aliquo 0xbd35

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PFPからジェネレーティブアートまで、NFTは2021年からの熱狂の中で指数関数的な成長を遂げ、多くの企業やユーザーの関心を惹きつけました。しかし、現在誕生しているものは、NFT技術が可能にする膨大なユースケースの可能性の、ほんの一部を示すものでしかありません。

一方、「ファイナンシャルNFT」は、ブロックチェーンベースのデジタルアイテム、アートのような単なる視覚的出力と形質の希少性を価値とするのではなく、根本的な金融的ユーティリティ性またはアプリケーションを搭載するように設計されています。ファイナンシャルNFTは、債券や証券ベースのスワップからトークンのバスケットまで、あらゆるものを含むことができるものです。

NFT技術の基礎を基盤として活用するイーサリアムブロックチェーン上の分散型準備資産プロトコルが「Aliquo」です。コミュニティによって運営されるAliquoのミッションは、プロトコルのネイティブトークンであるAQ1の作成、発行、一貫性の維持にあります。

AQ1はAliquo Treasuryの0,1%の株を1対1で担保にしたERC-721トークンで、原資産のバスケット(ETH、WBTC、LUSD、DAI)に支えられ、ハードキャップ付きの供給量は1,000 NFTとなっています。

 

AQ1を通じて、Aliquoは暗号市場で広く採用されている既存のメカニズム(例:二次販売に対するロイヤルティ、トークンゲートコミュニティ、分散型組織、マルチシグウォレット)を構成し、根本的な金融機能を備えたERC-721トークンを提示します。具体的には、Royalties as Liquidity (RaL)、Reserve-Backed、Proof of Value (PoV)、Protocol Ensured Value (PEV)、Non-Inflationary、Free-Floatingといった金融の基本的な特徴を持つERC-721トークンを発表します。

Aliquoは、AQ1のコアとなるユーティリティ性を具体化するために、このプロトコルネイティブなトークンが、ロイヤルティから得られる収益を裏付けとなる価値として発生させ、AQ1の購買力を長期にわたり維持・増加させる分散型準備資産として機能することを目的としています(準備資産の基本は減価ではなく増加する)。

Aliquoのアプローチは、AQ1の二次販売によるロイヤルティ収入をプロトコルに回収させ、原資産に再投資させるフライホイール機構を導入し、NFT自体の裏付け価値として発生させるものです。この原資産は、Aliquo Treasuryと呼ばれるマルチシグネチャプロトコルリザーブに割り当てられ、Aliquo DAO(AQ1トーク保有者の分散型組織)によって保護・管理されています。

その際、Aliquo Treasuryは一定数のステークに分割され、ステークとAQ1トークン供給量の理論的比率は1:1となります。言い換えれば、Aliquo TreasuryはTreasuryの資産価値(100%)とトークンの供給上限(1,000)の理論上の比率が1:1でAQ1を担保することになるのです。

Aliquoのフライホイールは、AQ1の裏付けとなるフロアプライスを長期的に複合化させる好循環をもたらします。AQ1がより多く取引されればされるほど、ロイヤリティによる収益がAQ1自体の裏付け価値として蓄積されるのです。ここで、AQ1のフロアプライスの複利化のポイントは、裏付けされたフロアプライスが上昇すればするほど、それに比例してAQ1の二次売却時にロイヤリティーフィーの10%がいくらとなるかを活用し、その後のプロトコル収益に反映させ、次の複利化のサイクルを回していくことにあります。

プロトコルの意思決定権を100%コミュニティに分配することで、AliquoはAliquo DAOによって完全に運営されることになります。DAOの主な責任と目的は、Aliquo Treasuryの保護によって、AQ1の一貫性を維持することにあります。Aliquo DAOのメンバーシップは、AQ1の総供給量の0.1%(1,000 NFTのうちの1)の保有に基づきます。パーミッションレスで、少なくとも1つのAQ1を保有する人は誰でもAliquo DAOに参加することができ、プロトコルの未来を形作ることに参加することができるのです。

AQ1の公開は2023年第1四半期に行われ、イーサリアムメインネット上でのAliquoの最初のイテレーションとなります。AQ1のトークノミクスは、プロトコルの分散化を促進するために、AQ1の全トークンサプライ(1,000個)を、全ての方にとって平等に提供するパブリックイベントを提案していく予定です。

もし興味を持たれたなら、是非とも私たちに参加して、AliquoとAQ1の未来を一緒に切り開いていきましょう。

Aliquoについてのさらなる理解のために、ホワイトペーパードキュメントをお読みになることをお勧めします。


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Web3 ZKマーケットマップ


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WAGMI Ventures

翻訳:Takeshi@Think Globally, Act Locally

まず、ゼロ知識(zk)証明とは何か、なぜそれが重要なのか?について全くご存じない方のために、簡単にご紹介します。

バーに行って年齢確認のためにバーテンダーに身分証明書を渡したときのことを考えてみてください。バーテンダーは、あなたが21歳以上かどうかさえ分かればよいのに、実際にはあなたは名前や住所、身長、目の色、生年月日の情報も伝えています。zk技術は、バーテンダーに対して、あなたが21歳以上である(お酒を飲める)という事実以外の個人情報を与えることなく、年齢確認を可能にするものです。

Ethereum.orgによると「zkプロトコルとは、ある当事者(prover)が他の当事者(verifier)に対して、特定のステートメントが真実であるという事実以外の情報を明かすことなく、それが真実であると証明できる方法である」とされています。

zk証明の概念は、1985年のMITの論文「The knowledge complexity of interactive proof systems」で初めて公表され、その定義が現在でも広く使われています。しかし、38年前に生まれた概念がなぜ現在、特に暗号コミュニティでこれほどまでに関心を集めているのか、疑問に思われるかもしれません。

暗号技術の愛好家は、オープンソースかつ不変の性質に言及することで、ブロックチェーン技術の重要性を伝えます。誰もが全ての取引やアカウント残高を見ることができるという透明性は、ユーザーへの信頼感をもたらしますが、この信頼感は必然的にプライバシーというトレードオフを伴います。透明性には多くの長所がありますが、同時に暗号の主流化を妨げているという側面も数多くあります。

あなたが持っているお金の量やそこから推測される行動履歴を誰でも見れるようにしたいですか?

私は、その答えは「ノー」であり、zk領域に参入する多くの組織、投資家、開発者もおそらく同じ考えでしょう。

zk領域のマーケットマップ

WAGMI Venturesは、革新的なテクノロジーの限界とユースケースを拡張するために取り組むzk領域の100社のマーケットマップをコンパイルするために調査を実施しました。zk技術のカテゴリとユースケースはまだ初期段階ですが、特定のカテゴリは出現し始めています。

マーケットマップの要点

インフラストラクチャ & 構築

  • L1のブロックチェーンからL2のロールアップ、クロスチェーンブリッジ/相互運用性レイヤー、新しい開発者言語、zkアプリケーションに最適化された環境まで、ブロックチェーン技術スタック全体にわたるインフラを構築するプロジェクト群

DeFi & ペイメント

  • 主に自動マーケットメーカー(AMM)、分散型取引所(DEX)、レンディングプロトコル、暗号決済ソリューションに焦点を当てたプロジェクト群

企業ハイライト:

  1. Zkredit — クレジットスコアや月収を明かすことなく、住宅ローン契約を可能にする

アイデンティティ & セキュリティ

  • 物理的及びデジタル環境で、相手に不必要な情報を開示することなく、自身のアイデンティティや取得資格の証明を可能にすることにより、ユーザーのセキュリティとプライバシーを向上させるソリューション

カストディ & ウォレット

  • zk技術によって、プライバシーを重視するユースケースにおいて重要な、アカウント残高や取引履歴を他人に見られることのないDeFi参加を可能にする

コンシューマー & アナリティクス

  • 企業ハイライト:
  1. Stornest — 死後、自身のデジタル情報にアクセスできる受益者を選択可能にするソリューション
  2. Hush — zk暗号を使用したプライベートメッセンジャー

リサーチ&アクセラレーター

  • zk関連企業の構築や資金調達に焦点を当てた研究およびアクセラレータ

ゲーミング

  • 企業ハイライト:
  1. Forte —トークンウォレットやNFT、ペイメントレールなどのブロックチェーン技術を ゲームパブリッシャーのゲームに簡単に統合可能に
  2. ZKasino — 誰でもどこでも簡単にサインアップして、検証可能な公正なカジノゲームをプレイすることができる分散型オンラインカジノ

NFTとデジタルコレクティブル

  • プライバシーを守りながら、NFTのAMMと低コストの取引ソリューションをユーザーに提供

ハードウェア

  • zkベースの演算処理に最適化されたハードウェアの開発

PitchbookとCrunchbaseによると、今回のマーケットマップに掲載されている100社で合計32億ドルの資金が調達されています。この32億ドルのうち、26億ドルは2022年以降に調達されたもので、zk技術が投資家を惹きつけるトピックになっていることが浮き彫りになりました。

まだ初期段階ですが、zk技術が暗号業界や社会全体で大きな役割を果たす可能性は日々高まりつつあります。私たちは、各プロジェクトとzk領域の発展を今後も継続的に追い続けていきますので、近日公開のコンテンツにご期待ください。

参考文献

  1. Wired: Explaining Zero-Knowledge Technology At 5 Levels
  2. a16z: A Zero-Knowledge Canon
  3. Chainlink: Overview of Zero Knowledge Projects
  4. Zero Knowledge Podcast

この記事はWAGMI Venturesの投資家の一人として、かつ許可を受けて作成されています。

翻訳:Takeshi@Think Globally, Act Locally