Chain Abstraction(チェーンの抽象化)の導入
どこからでもユーザーをオンボード可能に
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Web3はより良いマルチチェーンUXに値する。
L2(まもなくL3も)の出現によって、安価で高速なdAppインタラクションがこの分野のすべての人に提供されるようになりました。しかし、チェーン間のブリッジング、ガス、インフラをナビゲートしなければならないユーザーにとって、未だ混乱するような体験を生み出しているのが現実です。
この問題を解決するために、Connextは、どこからでもユーザーを取り込めるようにするアプリケーションのための強力な新しいデザインパターンとツールキットを導入します: これが Chain Abstraction(チェーンの抽象化)です。
マルチチェーンUXの欠点
今日、チェーンをまたいでdAppとやりとりすることは、経験豊富な暗号のベテランにとっても難しく、時間がかかるものです。
比較的単純なタスク、例えば他のチェーン上のレンディングプールに流動性を供給することを考えてみましょう。
これを実現するために、ユーザーは以下のことをしなければなりません:
- マネーマーケットdAppで貸し出したいプールを発見する。
- プールが存在するチェーンに資金をブリッジできるように、dAppを離れる(ブリッジする前にブリッジ可能な資産にスワップする可能性もある)。
- ターゲットチェーンでガスを得る方法を見つける。
- 元のアプリケーションに戻って、プールに資金を入金するようにナビゲートする。
このUXは非常に冗長なので、GIFに収めるのがやっとです。
このような流れは、現在、暗号ネイティブなユーザー以外を取り込むことを目的としたアプリケーションにおいて到底十分なものではありません。また、この問題はますます悪化しており、新たなL2が登場するにつれてUXはますます断片的も加速している状況です。
Connextのミッションは、マルチチェーンweb3の世界を世界中の人々が利用できるようにすることです。そのために、開発者にとって最も重要なこと、つまりアプリケーションに集中できるよう、ユーザーをサポートする公共財を構築しています。
ConnextによるChain Abstractionの登場
Chain Abstractionは、Account Abstractionと同様に、ユーザーが自分がいるチェーンを気にする必要性を最小限にすることで、dAppのUXを向上させる仕組みです。
Chain Abstractionを使用すると、dAppはどのチェーンからでもロジックを実行できるようになります。つまり、ネットワークを切り替えたり、異なるチェーンでトランザクションに署名したり、別のチェーンでガスを消費したりする必要はなくなります。UIから離れることなく、サポートされているどのチェーンからでも、どのトークンでも、あなたのdAppとシームレスにやりとりできるようになります。
このパターンはあらゆるdAppユーザーフローに適用可能です:
- どこからでもプールやボールトに資産を預けられる。
- LBPやエアドロップにどこからでも参加できる。
- どこからでもインフラやミドルウェアに支払いできる。
- どこからでもNFTやPOAPを獲得できる。
- どこからでもLSTプロトコルでETHをステーキングできる。
あらゆるdAppをChain Abstract化するツールキット
完全にChain Abstract化された世界を構築するには、ウォレット、アプリケーション、データプロバイダー、インフラの間で時間をかけて調整する必要があります。しかし、どのようなアプリケーションでも、UXを大幅に向上させるためのステップを今日から取ることができます。
開発者をサポートするために、ConnextはChain Abstraction Toolkitをリリースします:スマートコントラクトモジュールと事前構築されたUIコンポーネント(近日公開予定)のシンプルなツールセットで、コントラクトの変更や監査を必要とせずにあなたのアプリをChain Abstract化できます。
Connextは、この仕組みをできるだけ簡単にしたいと考えています。ツールキットを使えば、開発者は数日(最終的には数時間)で、シームレスでChain Abstractなユーザーフローを実装できるようになります。
ツールキットはどのように機能するのか?
Connextのコアとなるのは「xcall」というプリミティブで、solidityの低レベルCALLと同様に、あるチェーン上のコントラクトが別のチェーン上のコントラクトと対話できるようになっています。
Chain Abstraction Toolkitは、xcallをシンプルなロジックでラップして、所定のチェーンにローカルなDEXとアグリゲータを使用して必要なトークンをスワップし、指定したターゲット関数と相互作用します。
必要なことは以下の通りです:
- ChainAbstract化したい関数の簡単なアダプタを作成する。
- サポートしたいチェーンにモジュールをデプロイする。
- UIから呼び出す。
Connextを使うべき理由
Connextを使用してdAppをChain Abstract化すべき理由:
- セキュリティ: Connextのセキュリティは、サードパーティのバリデーターではなく、各チェーンのセキュリティに定評のある「canonical bridge」によって確保されています。
- 柔軟性: ツールキットは、各チェーンのDEXやアグリゲータを利用することで、現在および将来的にサポートするすべてのチェーンと、あらゆる資産で動作します。
- 効率性と統合性: スマートコントラクトレベルで統合することで、コンポーザビリティを維持し、ユーザーがクロスチェーン取引で可能な限り最高の価格を得られるようにします(正のスリッページを含む)。
Chain Abstractの実装の検討は今日から始められます:
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