Derivioの紹介:パート1
次世代のオンチェーン構造化デリバティブエコシステム
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現在、オンチェーンデリバティブ市場は、既存ユーザーの獲得に集中しており、トレーダーの大量導入に向けた次の段階を優先していないのが現状です。
Derivioは、先進的なデリバティブ・プロトコル・スイートとして開発され、DeFiとユーザーが向かう「先」に向けて構築しています。つまり、シンプルさを優先したUXと、多種多様なニーズやDeFi経験を持つ個人・機関投資家に対応できる金融商品群を用意しています。
Derivioは、永久先物やデジタル・オプションを皮切りに、まずzkSync、zkEVMとシャーディングでブロックチェーンエコシステムをリードするNEARでローンチする予定です。
Derivioは、多数のデジタル資産に対する投機とヘッジの両方のニーズを満たす構造化デリバティブ金融商品のエコシステムを構想しており、リテール、機関投資家を問わず、全てのユーザーがスムーズに利用できるようなUXを備えています。
私たちは、より良いリスクヘッジを提供する新しい市場を拡張する形で創造するために、執行とプールのセキュリティに焦点を当てた「Liquidity-as-a-Service」デリバティブ・モデルを構築しました。ポートフォリオのリスクエクスポージャーを一貫して安定的かつ信頼性の高い見込みを持って運用するトークン保有者にとって、リスク管理が最も重要な課題となる未来を想像しています。このデリバティブ・モデルの焦点は、拡大するトークン保有者のコミュニティから生じる有機的な需要に応えることができる新しいリスクプロトコルを構築することにあります。
Derivioの主な考え方は以下の通りです:
- 有機的な市場行動による生産的かつ持続可能な真の利回り源の提供
- スケーラブルなTVLを実現するための流動性プロバイダーのアルゴリズムによるリスク対策
- 完全分散型アーキテクチャと非保管型取引
- 高い資本効率と広範なマーケットを提供する革新的でコンポーザブルなデリバティブ
- コミュニティが所有し、機関レベルの基準で駆動するプラットフォーム
今日、DeFiはまだ未熟な段階にあり、大半のプロトコルは、先の見えない市場環境のもとで深刻な問題を引き起こしても不思議ではないような設計になっています。プロトコルやユーザーのリスク管理能力も未だ限定的であるため、これは持続不可能であり、スケーラブルでもありません。DeFiエコシステムに関連する様々なインシデントが過去1年間に見られたように、上昇時に資産を活用することの反射性は下降時にも適用され、非スケーラブルなメカニズム設計は利益を生むどころか搾取を生み出します。
DeFiは、レバレッジを効かせた投機と同様に、運用リスク管理のための有機的な需要に対応する必要がありまるのです。
Derivioは、こうしたDeFi固有の問題をどのように解決するのでしょうか?
「ストラクチャード・デリバティブ(構造化デリバティブ)」は、様々な原資産を対象に、条件、ペイアウト、リスクプロファイルを変化させたデリバティブの一種です。投資家やトレーダーは、特定のイベントに対して特定の種類のペイオフを設定することができ、よりきめ細かいヘッジ戦略やリスク管理が可能になります。バニラ先物やパーペチュアル先物などのオプションが、構造化デリバティブの基本的な構成要素となります。構造化デリバティブが1層しかない場合は、パーペチュアルになり得ると言うことができるでしょう。
ストラクチャード・デリバティブは、CeFiや既存金融分野で広く促進されてきたように、DeFiでも持続可能なレバレッジを可能にします。これによって、トレーダーはより資本効率の高い方法でレバレッジにアクセスすることが可能になります。さらに、ストラクチャード・デリバティブの需要は、Derivioの流動性プロバイダーに有機的な利回りをもたらし、暗号エコシステム全体の他の流動性プロバイダーにはリスク保護商品を可能にします。投資家やトレーダーは、ストラクチャード・デリバティブを通じて、特定のエクスポージャーに対してユニークなペイオフを持つヘッジを作成したり、DeFiを介して資産に投機することが可能になります。
Derivioは、トレーダーに深い流動性とスムーズな取引体験を提供する強力な流動性と取引エンジンを構築し、流動性プロバイダーがワンクリックでマーケットニュートラルなマーケットメイキングを抽象化できるようにし、将来の製品提供の基礎となるようにしていきます。活発な構造化デリバティブのプロトコル群を構築することが、機関投資家レベルのDeFiと金融機関の大量採用の鍵になるのです。
なぜ、分散型で構造化デリバティブを構築するのか?
従来型金融では、デリバティブ企業の上位10社の市場シェアは合計で60%以上です。この集中化によって、特権的な金融機関がプラットフォームと商品を提供し、プロのマーケットメイカーが市場を作り、両者がユーザーから豊富な利益を得ています。このシステムを考えると、CeFiの現状ではほとんど管理できない重大なカストディアンリスクが存在することを意味します。
FTXの崩壊はこのリスクの最たる例ですが、それだけにとどまらず、規制されていないCeFiカストディアン取引所(例:Huobi)やステーブルコイン(例:USDT、BUSD)も同様にカストディアンリスクの責任を負っています。これは暗号分野に限ったことではなく、2007年の世界金融危機では、ウォール街の大手証券会社がリーマンブラザーズの仕組み債を積極的かつ不正に消費者に販売したことを発端として、リーマンブラザーズが倒産し、米国の金融市場が崩壊するという経緯がありました。
DeFiは、こうしたカストディアル・リスクを排除する根本的な透明性を導入しています。
Derivioは、DeFiのデリバティブの機会は、民主化され、トラストレス(信頼不要)で、透明であるべきだと考えています。スマートコントラクトは、誰もがマーケットメーカーになれる機会を実現し、Derivioはそれを可能にするプラットフォームとして機能します。ブロックチェーンが可能にする分散型台帳技術によって、トラストレスな取引相手と完全な透明性が保証されます。
また、大規模なファンドだけでなく、誰でもこれらの商品にパーミションレス(許可なく)にアクセスできるようになります。Derivioは、完全に分散化され、堅牢でコンポーザブルなブロックチェーン技術を搭載した、現代的なデリバティブ取引所を構築しています。
過去12カ月間で、5つのパーペチュアル・デリバティブ・プロトコル(dYdX、Synthetix、GMX、Perp Protocol、Gains Network)だけで4億ドル以上の収益が発生しています。Derivioは、新しいブロックチェーンエコシステムでパーペチュアル・デリバティブ市場の大部分を獲得し、伝統的な金融の7Tドルのストラクチャード・デリバティブ市場をオンチェーン化することができます。暗号資産の機関投資家による採用が増えるためには、パーペチュアル先物よりも幅広い仕組みのデリバティブやヘッジ商品が必要であり、まだまだここには大きな成長の可能性が存在するのです。
Derivioは、フェーズ1で、暗号資産、FX、コモディティ市場に関する流動性を集約したパーペチュアル・デリバティブとデジタルオプションを導入する予定です。また、「Liquidity-as-a-Service」のトークン化を利用して、金利、ゼロクーポン債、インデックス・デリバティブ市場も構築する予定です。
フェーズ2では、現在研究開発中のエキゾチックオプションやストラクチャードプロダクトをさらにリリースする予定です。これには、オートカレアブル、ワラント、債券商品など、有機的な利回りを持つ保管庫が含まれ、ユーザーはよりきめ細かい利回り機会を得ることができます。
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Derivioは、暗号市場参加者の特定のグループの特定のニーズに合わせて構築することで、DeFiデリバティブの市場規模を1兆ドルレベルまで拡大するために不可欠な製品を構築することを目的としています。私たちは、最も強固な技術基盤と独自の市場機会を提供するzkSyncとNEARという2つのパートナーの上に、主要なDeFiデリバティブのエコシステムを構築することでこれを実現していきます。
今回は、3部構成のDerivioの紹介シリーズの第1部となります。第2部、第3部では、Derivioの差別化要因、タイムライン、プロジェクトロードマップについて紹介していきます。
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