zkSync L3「Pathfinder」2023年Q1にテストネットに登場
信頼できるHyperChainのエコシステムにおいて、無限のスケーラビリティとカスタマイズを可能にするソリューションをもたらします。
zkSyncのEVM対応L3「Pathfinder」のプロトタイプが、2023年Q1にパブリックテストネットに展開される予定です。
L2がステージを設定
Vitalik Buterin氏ほど、各ステージを設定した人はいません。
「中長期的には、全てのユースケースでZKロールアップが勝つでしょう。
「イーサリアムが可能にするビジョンは1つではなく、多くのビジョンがあると思います。イーサリアムがスケーリングの問題を解決することに成功したら、それらのビジョンを全て実現するための基盤として機能するでしょう。」
今月末のzkSync 2.0（イーサリアムブロックチェーン用の汎用EVM互換ZKロールアップ）のローンチは、イーサリアムにとって待望の重要な改善となるものです。zkSyncのレイヤー2ソリューションには、イーサリアムのスケーリングのための5つの材料が備わっています：
- 汎用ZKロールアップ — 汎用アプリケーションのサポート
- EVM互換 — 簡単な移植を可能にする
- Solidityサポート — スマートコントラクト開発者のための最も一般的な言語をサポート
- オープンソース — コードを閲覧、変更、フォークする自由の保護
- Ethereum Ethos互換 — 非中央集権モデルでエコシステムの価値を表現
zkSyncのレイヤー2ソリューションは、エコシステムがイーサリアムのセキュリティや分散性を低下させることなく拡張できるように、その上に必要な基盤を提供するものです。このL3以降では、無制限のスケーラビリティ、つまり大量導入が実現されるというのが私たちのビジョンです。
zkSyncのL3は次のフロンティアです
私たちのL3のビジョンは、zkEVMを搭載したカスタマイズ可能で信頼できるブロックチェーンのエコシステムとなるもので、「HyperChains」と呼んでいます。L3は、無限のカスタマイズで無限のスケーリングを可能にし、10Xレベルのモーメントを生み出し、この仕組みには5つのベクトルが存在します：
- セキュリティ — 多くのハッキングは、非ネイティブブリッジの固有の弱点の結果として発生しています。zkSyncのL3では、フラクタルHyperChain間の相互作用はネイティブブリッジを介して行われ、その結果として、飛躍的なセキュリティがもたらされます。
- パフォーマンス — L2では10倍から100倍のパフォーマンスが期待されていましたが、L3ではパフォーマンスは無限大です。
- コスト — データの可用性に関するソリューションの選択肢を考慮した場合、L3ではデータコストが指数関数的に削減されます。
- 利便性— SDK、CLI、そしてエコシステムの各ユースケースに対応したローコード/ノーコードソリューションが数多く改善され、アプリの作成が飛躍的に簡易化されると予想されます。
- コンポーザビリティ — LLVMコンパイラによって、Solidityプログラミング言語だけでなく、あらゆる最新言語をサポートし、Rust、C++、Swiftなどを専門とする開発者のアクセス性を10倍程度向上させることができます。
zkSyncのL3ソリューションによって、開発者は3つのデータ可用性オプションから、プロジェクトに同じ証明インフラを使用することを選択することができるようになります。開発者は、価格、パフォーマンス、セキュリティの間で独自のトレードオフを選択可能です：
- ZK rollup —イーサリアムの完全なセキュリティを持ちたい場合に選択（DeFiに最適）
- zkPorter — オンチェーンとオフチェーンを混合し、安く、速く、安全に最適化させたい場合に選択（ゲームに最適）
- Validium — イーサリアムより若干セキュリティが低くても、究極のパフォーマンスを求める場合に選択（限定された場面での使用）
3つのデータ利用可能オプションに加えて、開発者はさらに以下のようにフラクタルHyperChainをカスタマイズすることができます：
- プライバシーがカスタマイズ可能 — エコシステムパートナーがデータを非公開にできるようになります（データをオフチェーンに保存する）
- トークノミクス、インセンティブの調整 — エコシステムパートナーがシーケンサ、プローバ、DAプロバイダを保護するために独自のトークンを持つことを可能にします。
- HyperBridges — zkSyncのL3ソリューションは、非ネイティブブリッジをネイティブブリッジ（または HyperBridges）に置き換える予定です。これは、セキュリティに10倍のインパクトを与え、大衆の暗号に対する信頼を高める可能性を持っています。
Pathfinderとは？
2023年Q1に、zkSync初のL3プロトタイプであるLayer 3 Pathfinderをリリースし、テストネットでローンチします：
- Pathfinderは、2023年Q1にリリースされる予定です。
- Pathfinderは、レイヤー3におけるフラクタルハイパーチェーンとしてのZKロールアップを実証するプロトタイプとなる予定です。
- このソリューションは、テストネット上に展開されます。
- テストネットは公開され、レイヤー3の公開実験、研究、開発の基礎として機能します。
今後数ヶ月間にわたり、Pathfinderによる積極的な実験を行い、zkSyncエコシステムのさらなる未来を構築していくことになります。
今後の展望
zkSyncのレイヤー2ソリューションをメインネットに導入するために取り組んできたエンジニアリングチームを非常に誇りに思います。そして、既にL3によるイーサリアムエコシステムの次のフロンティアのためのビルディングブロックを設定することでその先を見据えています。
目安である2023年Q1に近づくにつれて、Pathfinderの進捗とL3ソリューションの方向性について、より技術的な詳細をリリースしていく予定です。
これは、zkSyncチームとイーサリアムエコシステム全体にとってエキサイティングなものであり、もしあなたが研究者または開発者で、私たちとの提携やチームへの参加に興味がある場合は、ぜひご連絡ください。
zkSyncについて
zkSyncは、ZKロールアップを採用し、最新のシンプルなゼロ知識証明を活用することで、基盤となるブロックチェーンのセキュリティ特性を保持するレイヤー2スケーリングソリューションです。
zkSync v1は、2020年7月からイーサリアムのメインネットでライブ配信されている決済用のZKロールアップであり、多くのプロトコルやウォレット、dappsに採用され、4M以上のトランザクションを実現しました。
zkSync v2は、EVM互換とコンポーザビリティを維持した汎用スマートコントラクト用のZKロールアップです。テストネットには現在、DeFi、NFT、ゲーム、DAO、取引所、オンランプ、ウォレット、デベロッパーツール、データ分析などのプロジェクトから150件以上の参加登録があります。
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