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Ocean Protocolが、欧州のモビリティ分野を推進するGaia-X moveIDイニシアチブに参加


Ocean Protocolが、欧州のモビリティ分野を推進するGaia-X moveIDイニシアチブに参加

Ocean Protocol Team

このイニシアチブは、Oceanの技術スタックを活用して、分散型デジタルIDを実装し、未来のモビリティを強化するものです。

AIとビジネスイノベーションのためのデータサービスを開放するweb3プラットフォームであるOcean Protocolは、ChainstepDatarellaFetch.aipeaq51nodesと共同で、Gaia-X moveIDプロジェクトにおいて、データの自律性の維持を基本理念とした欧州のモビリティ分野におけるシステムアーキテクチャの開発への協力に合意しました。

Ocean Protocolの創設者Bruce Ponは、次のように述べています。
「Ocean Protocolは、デジタルIDインフラストラクチャと包括的なデータエコノミーの構築に必要な技術スタックでmoveIDイニシアチブをサポートできることを誇りに思います」

中央集権的なプラットフォームに代わるものとして台頭してきたGaia-Xは、よりオープンで民主的なデータ基盤を目指す欧州のセクター横断的なイニシアチブで、Bosch、Continental、Airbusといった業界トップの企業を含む300以上の企業や組織が参加しています。

moveIDコンソーシアムは、分散型データ共有のための革新的なソリューションを推進し、ブロックチェーン技術のための現実のモビリティユースケースを生成することに重点を置いています。コンソーシアムメンバーは、安全で検証可能なデジタルIDを提供するために活動していく予定です。これは、人間や機械などすべてのモビリティ参加者が、中央集権的な第三者からの仲介なしに、互いを識別し、取引し、相互作用することを可能にする重要な基盤機能となります。

Boschの分散型台帳技術(モビリティ)担当プロダクトオーナーであるPeter Buschは、次のように述べています:
「私たちはmoveIDによって、自己主権型のデバイスIDと分散型データ共有を活用し、何百もの潜在的ユースケースを可能にすることで、ハイパーコネクテッドモビリティインフラの基盤を構築しています。Fetch.ai Network、peaq、Ocean Protocol、Datarella、51nodes、deltaDAO、Chainstepなどのweb3分野の主要プロジェクトと並んで、この刺激的な展望を探求できることに興奮しています。」

Ocean Protocolは、BigchainDBを通じて、moveIDのインフラ構築に必要な主要な技術提供をしていくことで貢献します。具体的には、Oceanの分散型データマーケットプレイス技術やCompute-to-Data、データプライシング機構を活用し、モビリティアプリケーションのプロバイダーと顧客の間でシームレスな情報交換を保証するシステムアーキテクチャの構築を進めます。 deltaDAOは、Oceanの技術スタックをmoveIDのインフラに実装してこの取り組みを支援していきます。

また、その他の参加Web3プロトコルは、以下の役割を担います:

DLT、IoT、機械学習の企業への導入・接続を行うディープテック企業Chainstepは、デジタルと物理の世界のつながりを構築するためのコネクターを開発します。同社は、Edge IoT(V2X)デバイスをGaia-Xクラウドプラットフォームに安全に接続するためのソリューションを開発しています。自己主権型アイデンティティ(SSI)は、分散型統合セキュリティの基盤として機能し、集中型認証プロバイダーに依存する際の単一障害点の除去を可能にします。

産業用ブロックチェーンソリューションの主要開発企業Datarellaは、SSIコンポーネントであるAutonomous Agentsを活用して、分散型デジタルアイデンティティとデータ共有のためのインフラを共同開発します。また、moveIDに基づくアプリケーションが将来的に市場で受け入れられるように、DatarellaはMOBIXなどのWeb3モビリティアプリケーションの経験も提供します。

Fetch.aiは、Web2およびWeb3のAIアプリケーションを作成するためのインフラとツールの開発を行っています。Fetch-ai Networkは、Cosmos SDKベースの自己主権型ブロックチェーン台帳と、ネットワーク上でDAppsを開発するための支援ツール、モジュール型のAutonomous Economic Agents(AEAs)と、効率的かつ安全にピアツーピア通信を行い、複数のネットワークとの相互接続性を提供できるDigital Twin Platformsを備えています。

peaqは、Gaia-XのmoveIDに分散型モビリティアプリケーションのインフラを提供し、共同で作成した要件と標準に沿ってレイヤーワンブロックチェーンをさらに構築していきます。

Web3の開発・統合会社である51nodesは、分散型モビリティインフラの文脈におけるSSIアーキテクチャと実装の経験を、このプロジェクトに提供します。様々なSSI技術の開発と統合に加え、SSIの相互運用性の課題に焦点を当てた作業を行う予定です。

Web3ソフトウェア開発、統合、コンサルティング企業deltaDAOは、Gaia-Xエコシステムの文脈で、分散型データインフラとフェデレーションサービスを共同開発する予定です。


Ocean Protocolについて

Ocean Protocolのミッションは、世界に広がるWeb3データエコノミーを始動させ、データの所有者が持つべき権利を取り戻し、人々がデータから本来得られる価値をもたらす世界を構築する事です。

データは新たな資産クラスであり、Ocean Protocolはその価値を引き出します。データの所有者と消費者は、Ocean Marketアプリを使用して、安全でプライバシーが守られた方法でデータ資産を公開、発見、消費できるようになります。

Ocean Protocolのデータトークンは、データを「データ資産」に変えます。これによりウォレットや取引所、その他のDeFiツールを活用して、データウォレット、データ交換、データ協同組合を実現します。プロジェクトは、OceanライブラリやOCEANを自分のアプリで使用し、Web3データエコノミーの推進に貢献していきます。

トークンとしてのOCEANは、データへのステークやデータの売買、ガバナンス投票などに使用されます。トークンの供給は、短期的な成長と長期的な持続性を促進するために時間をかけて分配され、利用量の増加に応じて増加するように設計されています。

詳しくはoceanprotocol.comをご覧ください。

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