Aptosについて知っておくべきこと
Pontem Network
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Aptosとは?
Aptosは、現存する他のレイヤー1ブロックチェーンよりも高速で、高い安全性と拡張性を持ったの新しいレイヤー1ブロックチェーンです。元Meta(Facebook)のエンジニアによって構築されており、彼らはこのブロックチェーンのためのMove言語も開発しました。Aptosは、2022年の第3四半期にメインネットをローンチする予定です。
Pontem Networkは現在、Aptosとパートナーシップを組んで、Aptosエコシステムの発展に向けた基礎的なツールやdAppsを構築しています。既にリリースされている自動マーケットメーカー(AMM)Liquidswapや、Move Code Playgroundなどの製品は、Aptosの採用促進に役立つものとなるでしょう。しかし、なぜPontemはAptosに焦点を合わせているのでしょうか?
なぜなら、Aptosが今日の暗号分野で最高のレイヤー1ブロックチェーンであると確信しているからです。この記事では。Aptosを掘り下げ、Pontemがパートナーとして選択した理由について見ていきましょう。
プロジェクトとチームの背景
AptosはMo Shaikh(CEO)とAvery Ching(CTO)により設立されました。2人はMetaで一緒に働いていた過去を持ち、共にDiemブロックチェーンとNoviウォレットのプロジェクトに携わっていました。ShaikhはNoviで戦略的パートナーシップをリードし、ChingはNoviの暗号プラットフォームチームでプリンシパル・ソフトウェア・エンジニアを務めていました。
彼らが重視しているのは「信頼性、安全性、使いやすさ」を犠牲にすることなく、分散化を推進するブロックチェーンの構築です。ShaikhとChingは、これらの問題が 「個人から企業に至るまでのグローバルなブロックチェーンの普及を妨げている」と感じていました。そこで彼らは「この目的を達成するために元Diemのクリエイターやデザイナー、ビルダーを再集結させた」のです。
Aptosは、a16z crypto、Multicoin Capital、ParaFi、Haun Ventures、PayPal Ventures、FTX Ventures、Coinbase Venturesなど、暗号分野とシリコンバレーの最大の投資企業から2億ドルという驚異的な資金調達を成功させました。現開発段階でのこの資金調達額は、彼らの評価額が既に「ユニコーン」の領域に達していることを意味するものでもあります。
Move言語
Aptosに導入されたDiemの主な技術的特徴としては、プログラミング言語「Move」が挙げられます。この言語は、Diemのセキュリティとスケーラビリティを実現するためにMetaで開発されたものであり、それが今、Aptosのために使われています。
Moveの利点を理解する鍵は「リソース」の使い方にあります。リソースとは、システムの重要な情報を保存するための高度な方法で、リソースはコードアーキテクチャの中で高い地位を占めており、コピーや意図しない削除ができないようになっています。
Moveは、トークンやスマートコントラクトなどの重要な情報をリソースとして保存することで、競合のブロックチェーンプログラミング言語よりも遥かに高い安全性を実現しています。アカウントやトランザクション手数料、標準ライブラリ、バリデータノードの管理など、Aptosの主要機能を全て実装するためにMoveが使用されています。
その他のセキュリティ機能
Aptosはセキュリティを念頭に置いて構築されていることから、Moveに直接組み込まれている機能以外にも数多くの機能を備えています。ブロックチェーンには、Diemで設計されたHotStuffプロトコルから派生した「DiemBFT v4」という強力なコンセンサス機構が採用されています。
Aptosのコンセンサスプロトコルは、いわゆるビザンチン将軍問題を解決するものであると言われています。戦いの計画を決めなければならない将軍のグループがあると想像してください。彼らは、グループ内の誰かが裏切り者で、偽の情報を流しているのではないかと疑っています。この状況下で、どのように作戦を立てるかは彼らの「ジレンマ」となります。分散型ブロックチェーンに置き換えた場合のビザンチン将軍問題とは、バリデーター(検証者)が、互いを暗黙的に信頼できないまま、トランザクションを正しく確認または拒否するために機能しなければならないことを指します。これは、ブロックチェーンを悪用する可能性を生む一般的な原因となるものです。
AptosのBFTプロトコルでは、1人のバリデーターの行動にかかわらず、ネットワークを円滑に稼働させ、世界最高水準のスピードを維持することができます。Aptosは、レピュテーションシステムを使用してバリデータのローテーションを更新し、「ペースメーカー」を使用して投票を同期させます。このシステムは、1秒未満でトランザクションを完全に検証することが可能で、現在稼働しているブロックチェーンの中で最も高速なブロックチェーンの1つとなっています。
Aptosはまた、エンドユーザーがアカウントを悪用されないように保護するための機能を複数備えています。鍵を思い出せずに暗号資産を失ったユーザーの話は残念ながらよくある話です。Aptosは鍵を安全に回復するための新しい方法と、詐欺を防ぐためのシステムも構築しています。
スピードとスケーラビリティ
Aptosは、個人と企業の両方でグローバルに使用される、将来性のあるブロックチェーンになるように設計されています。しかし、それを実現するためには、世界最高水準のスピードが必要となります。
こちらの記事でも触れたように、ブロックチェーンの速度は、TPS(transactions per second)とTTF(time to finality)の2つの方法で測定することが可能です。TPSとは、スループットつまりネットワークが1秒間にコミットできるトランザクション数を指します。TTFは、トランザクションを開始してから(友人に暗号資産を送信する)、そのトランザクションが有効になるまでの時間(友人がその暗号資産を受け取って利用できる)を指します。
Aptosはまだテストネット段階であり、完全には稼働していませんが、既に競合他社を凌駕するパフォーマンスを発揮しています。そのTTFは1秒未満で、AvalancheやFantomのような超高速チェーンに匹敵しており、適切な環境下では、TPSは業界最高水準の16万に達する可能性があります。
Aptosがこのスピードを実現するためには、いくつかの重要な特徴が必須となります。
Aptosは、コンセンサス機構を実行パイプラインから切り離しています。つまり、トランザクションを組立ラインのように組織化し、コンセンサスと実行を別々に行い、同時に高速化するように最適化しているのです。また、AptosはHotStuffのBFTエンジンを改良し、わずか2回のネットワークトリップでほとんどのトランザクションを検証できるようにしました。これは、他のコンセンサスメカニズムがトランザクションを安全に検証するために必要とする何回もの投票に比べ、遥かに高効率で高速なものです。そして、Aptosのストレージとデータ構造は、速度を向上させ、手数料を低く抑えるために最適化されています。
スケーラビリティ
Aptosは自らを「最も安全でスケーラブルなレイヤー1ブロックチェーン」と称しています。「安全」はわかりやすいですが、「スケーラブル」とはどのような意味でしょうか?
スケーラブルとは、「作業負荷や範囲が増加・拡大しても、実行できる」システムの能力のことを指します。ブロックチェーンの世界的な普及が加速するにつれ、それらに求められる性能は指数関数的に高まっています。暗号技術やDeFiが現在の流通通貨(いわゆる現金)、従来の決済システム、機関銀行の代わりに使用され、NFTがさらに普及し、DAOが組織の運営に使用されるようになると、そのコストは高くなる一方で、処理するための機能面にも影響が出ます。
Aptosはこのニーズを認識しており、システムがどんなに高性能であっても、信頼性がなければそのスペックは制限されてしまうことを学びました(例:Solana)。そこで、ハードフォークやダウンタイムを避けるために、Aptosはバリデーターをオンチェーンで管理しています。これによって、アップグレード投票と実行がより簡単に行えるようになっています。また、Aptosはダウンタイムのない主要なアップグレードを実行しており、必要に応じてネットワークをシームレスにアップグレードすることも可能となっています。
Aptosの状態同期の使用は、最も基本的で将来性のある革新の一つであり、速度も大幅に改善されます。他のブロックチェーンでは、バリデーターがトランザクションを実行することでチェーンに新しいブロックを追加し、他のネットワークユーザーがこのデータを複製して使用します。しかし、状態同期プロトコルを持つAptosは、バリデーター以外がこのデータを配布することで、エコシステム内の全員が同期していることを確認できるのです。さらに、Aptosは、ネットワークノードの同期にアキュムレータを使用しており、台帳全体をダウンロードする代わりに、ノードはアキュムレータを使用して最新の取引を取得することができるようになっています。
Aptosの現在
Moveエコシステムの基盤ツールを構築しているPontem Networkの他にも、Aptosは成長を加速させるために他の企業との提携も進めています。最も興味をそそられるのはGoogle Cloudとの提携であり、その技術によってAptosのノードを15分以内にセットアップできるようになっています。
Aptosの開発者向けテストネットは、2022年3月の開始後、18,000のフルアクティブノードのピークに達し、現在稼働しているPoSノードコミュニティとしては最大規模となっています。インセンティブ付きテストネットの第1ステージは5月24日から6月9日にかけて実施され、3万件以上の応募の中からわずか100人のバリデーターが選ばれました。第1ステージでは、バグや脆弱性が特定され、Aptosネットワークの強化に貢献するものとなりました。
さらに、Discordで大規模かつ活発なAptosコミュニティが形成されており、Twitchの「Move Mondays」も開催されています。5月に開催されたハッカソンでは「ウォレット、AMM、ゲーム、NFTインフラ、オーダーブックなど」の数々のエキサイティングなプロジェクトが、わずか36時間で生み出されました。
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