Connextのブリッジプロトコルを使用した資産のブリッジ方法
安全なブリッジプロトコルで資産を転送する方法について説明します
METAMASK by Megan Dias, Dominik Schmid
Consensysによる記事の翻訳版です
ブロックチェーンブリッジは、あるネットワークと別のネットワーク間のコミュニケーションや資産の移動を実行するために必要なものです。この技術によって、L1 → L2、L2 → L2、L2 → L1、L1 → L1といったクロスチェーンの活動が効率化されます。
この記事では、ブリッジングとクロスチェーンのdAppデプロイメントを容易にする、トラストレスな相互運用性プロトコルであるConnext Networkを取り上げます。
なぜConnextなのか？
Connextは、チェーンとロールアップ間の高速で非保護的な通信を可能にするシステムを提供します。そのブリッジプロトコルは現在、17のネットワーク間の資金移動をサポートしており、他の多くの相互運用システムとは異なって、Connextは新たな信頼性の仮定や外部バリデータを導入することをせず、外部バリデータを使用する既存のブリッジ構造よりも遥かに安全なシステムを実現しています。
また、Connextは、Web3相互運用の次のパラダイムシフトとして、「ブリッジの提供は物語の始まりに過ぎない」としており、ブリッジに限らず、クロスチェーンdApp実装のための広範なツールキットを発表しています。
開発者は、複数のチェーンにデプロイする代わりに、独立したチェーン間で操作を実行する分散型アプリである1つのxApp（ザップと発音）から命令を実行することが可能になります。
この記事では、Connextの技術スタックのブリッジングコンポーネントに焦点を当てていきます。
Connextを使ったアセット送信
では、実際に資産のブリッジを実行してみましょう。
まずはConnextのブリッジングポータルに向かいます。
あらかじめ、MetaMaskに転送したい資産を入れておくことを忘れないでください。また、ホーム画面の青い「BUY」ボタンを押すことで、いつでも MetaMask 内で直接ウォレットに資金供給することができます。
右上をクリックしてウォレットを接続し、MetaMaskを選択します。接続すると、ドロップダウンメニューで「TO」と「FROM」をブリッジするネットワークを選択できます。
この例では、ETHをEthereum MainnetからOptimismにブリッジします。
ネットワークとトークンを選択し、トークンの量を入力して、「Swap」を選択します。
金額と手数料を確認し、ポップアップ項目から「Confirm Swap」を選択して、MetaMaskウォレットでトランザクションを承認します。
注意：ハードウェアウォレットを使っている場合は、MetaMaskで承認した後、ハードウェアデバイスで取引を確認する必要があります。
進行状況のウィンドウが表示され「Sign to Claim Funds（資金請求のための署名）」を促されます。これをクリックして、MetaMask（ハードウェアウォレットを使用する場合はハードウェアウォレット）で確認してください。
請求が成功して、ブリッジしたネットワークを使ったトークン転送が完了したことに気づくでしょう。
非常に迅速なプロセスで、この例の場合では5分以内にETHの転送が終わりました。
OptimismからArbitrumやEthereum Mainnet、BNB Chainなどの主要L1チェーンへのブリッジが可能で、17のネットワークのどれからでもブリッジできます。
仕組み
Connextのインフラは、資産のブリッジやxAppsと呼ばれるクロスチェーンアプリケーションを可能にするなどの、クロスチェーン活動を可能にするものです。
Connext Networkの最新のアップグレードであるAmarokは、Hopとよく似た動作をします。ルーターが存在し、トークンを宛先チェーンのユーザーに転送し、最終的に遅いバッチ転送が宛先チェーンに到着したときに流動性プールから資金を取り戻すように要求します。
この仕組みにおいて、Connextは、Optimisticクロスチェーン通信プロトコルであるNomadと提携しています。
Amarokプロトコルは4つのコアアクターを定義しています。
（1）ユーザー（2）Connext Router（3）Nomad Updater（4）Nomad Watcherです。
細かくいうともっと多くのアクターが関わっていますが、ここでは置いておくことにします。
では、簡単な処理の流れと、各アクターがどのように連携しているかを見てみましょう：
- ユーザー（仮にアリスと呼ぶ）は、ソースチェーンのConnextのスマートコントラクトにトランザクションを送信し、ブリッジしたいConnext Routerにシグナリングします。
- Connext Router（複数のルーターが存在）は、アリスのトランザクションとその指示に従います。ルーターは目的チェーン上のアリスに、手数料を差し引いた金額を送ります。この場合、ルーターはどのように資産を取り戻すのでしょうか？
- ルーターは、ソースチェーン上でConnextのスマートコントラクトがNomadのスマートコントラクトにアリスの資金を転送します。Nomadスマートコントラクトは、複数の取引をまとめて、マークルツリー形式のアップデートにし、ツリーのルートはNomad Updaterによって署名されます。
- 署名されると、アップデートは別のNomadのスマートコントラクトの宛先チェーンに送信されます。Nomad Watcherは30分以内に、ホームの状態と署名された状態を比較して不正を検出します。
- 不正でない場合、Connext Routerは、ステップ2でアリスにトークンを送信したことを証明することで、送信先チェーンにトークンの返還を要求することができます。
Connext Routersは、ネットワークに参加するためにトークン（$NEXT）をステークする必要があり、その見返りとしてネットワークから仕事の比例配分を得ることができます。
「NEXTは、全てのルーターが公正な取引順序に関するルールに従うことを保証することによって、ネットワークの運営を維持するインセンティブとして機能し、ルールに違反した場合にスラッシュされます。」関連記事：NEXTとは？Connextトークンとコントリビュータープログラムの紹介
まとめ
Connext Networkのネットワークリストは今後も増加していくことが考えられます。新たな信頼前提を導入することなく、安価で迅速なブリッジを可能にするこのメカニズムは、資産を転送するための安全で信頼できる次世代プロトコルとして検討に値するものであることは間違い無いでしょう。
ここでおさらいです：
- bridge.connext.networkへアクセス
- MetaMaskウォレットを接続
- 転送するネットワークを選択
- 転送したい資産を選択
- 「Swap」「Confirm Swap」をクリックし、MetaMaskのトランザクションに署名して転送を開始
- 「Sign to Claim Funds」をクリックして完了
この分野では多くのブリッジが存在しますが、ハッキングなどの被害を受けているブリッジも多く存在するため、セキュリティに重きを置いたブリッジが将来的には優位に立つでしょう。
Web3でのアクセスをお楽しみください！
お読みいただきありがとうございました。
今後のConnext Networkにご期待ください！
Connext Networkについて
Connext Networkは、チェーンとロールアップの間で高速かつ信頼性の高い通信を行うためのネットワークです。この分野に存在する相互運用システムにおいて、新たな信頼性の仮定を導入することなく、低コストかつ迅速に実行できる唯一のものです。Connextは、ブリッジやその他のネイティブなクロスチェーンアプリケーションを構築する開発者を対象としており、現在までに13億ドルを超えるトランザクションがConnextのネットワークを通過しています。
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Connextクロスチェーンブリッジ: https://bridge.connext.network/
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お読みいただきありがとうございました。
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