FlowcarbonがSolid World DAOと提携:ブロックチェーンによるカーボンフォワード市場を創設
April 20, 2022
Flowcarbon / 翻訳:Takeshi_TGAL
投資家によるカーボン資産へのアクセス性を向上させるオンチェーンインフラを構築し、プロジェクト開発者に必要な先行資本を提供することを目指します
カーボン市場のオンチェーンインフラを構築するブロックチェーンベース企業であるFlowcarbonとSolid Worldは、カーボンクレジットを投資家にとってアクセスしやすい資産とするためのパートナーシップを締結したことを発表しました。2030年までに予想される500~1000億ドルのカーボンオフセット需要に対応するためには、新たな資本源が不可欠です。流動的なカーボン・フォワード市場を構築することで、投資家はカーボンクレジットを資産クラスとして投資して、カーボンプロジェクトの開発者に資金提供することが可能になります。
FlowcarbonのチーフブロックチェーンストラテジストPhilip Fogelはこう述べています。
「Flowcarbonは、カーボンプロジェクトの開発者の手に資本を効率的に届けるためのイノベーションを推進し、現在の市場のギャップを特定し、ソリューションを提供し続けていきます。」
「現在、市場の参加は、その構造によって妨げられています。カーボンは未開発の金融資産であり、取引を可能にする市場を必要としています。ブロックチェーンのフレームワークは、このインフラの迅速な拡張を可能にするでしょう。」
Solid WorldとFlowcarbonのパートナーシップは、農家が何世紀にもわたり活用してきたものと同様のシステム基盤を構築します。Solid Worldは、カーボン・フォワード・クレジットのデリスクの問題を解決し、投資家が資本効率の良い方法で新たなプロジェクトに資金を提供するためのインフラを提供し、Flowcarbonは、発行後のクレジットの流動的市場を創造します。投資家が、過去に資金調達したクレジットを発行すれば、Flowcarbonのインフラに橋渡しすることで金融取引に利用することが可能になるのです。
「投資家は、市場が魅力的に見えるときに、カーボンクレジットを先売りするか、担保として活用して他のプロジェクトの資金にすることを選択できます。このオンチェーンシステムは、投資家に従来のカーボン市場では得られなかった新たな選択肢を提供すると共に、私たちのインフラにあるフォワードクレジットは厳格なデューデリジェンスを経ることによって、不渡りリスクを最小限に抑えることができます。」
このようにSolid Worldの創設者Stenver Jerkkuは説明します。
このインフラは、投資家とカーボンプロジェクトの開発者の両者が必要とする明確な価格シグナルと流動性を提供するものです。Flowcarbonは、事前購入も積極的に行っており、Solid World DAOのインフラを利用して流動性を獲得してポジションを活用することができるようになります。また、投資家はフォワード市場への投資を金融取引や担保としていつでも利用することができるようになる予定です。
「Solid World DAOは、自主的なカーボン市場における先渡取引の流動性と透明性を高めることで、新規のカーボンプロジェクトを支援しています。彼らはまた、フォワード市場にDeFiの世界をもたらす役割も担っています。私たちはこのミッションに大きな可能性を感じており、Solid World DAOの目標達成をサポートして行きます。」
−FlowcarbonチーフブロックチェーンストラテジストPhilip Fogel
Solid World DAOの取り組みによって、新規プロジェクトの参入を可能にすることで、ブロックチェーンカーボン市場にさらなる流動性をもたらすことになるでしょう。
「Flowcarbonの2ウェイブリッジトークンプールは、機関のカーボンクレジットのWeb3採用を大幅に加速させます。私たちは、Solid World DAOの転送クレジットが認定され次第、Flowcarbonプールに認定クレジットプールを設定するために協力していく予定です。」
−Solid Worldの創設者Stenver Jerkku
Solid World DAOについて
Solid World DAOは、機関向けに設計された世界初のフォワードクレジットのブロックチェーンインフラを構築しており、新しいカーボンプロジェクトの資金調達を促進し、フォワードクレジットの流動性を提供します。この流動性提供は、新たなカーボンプロジェクトに明確かつ公正な市場価格を提供し、同時に機関投資家の資本効率化を向上させます。
Solid World DAOは、フォワード・カーボン・クレジットをデリスク化し、担保として使用可能にするとともに、ユーザーが多くの異なるタイプのクレジットの取引も可能にします。