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Pontem Network JapanコミュニティAMAの議事録


Pontem Network JapanコミュニティAMAの議事録

Pontem Japan

こちらは2022年4月27日に開催されたテキストAMAの概要です。進行はPontem Networkの初期投資家兼ボランティア貢献者であるTekshi_TGALが担当し、PontemチームのAlejoを招いて開催されました。

Takeshi:それでは開始します!前半は、コミュニティから寄せられた10の事前質問を掲載し、Alejo氏が回答してく流れです。後半は自由質問となります。まずは自己紹介をAlejoさんよろしくお願いいたします!

Alejo:こんにちは!このAMAに参加できて嬉しいです。

Takeshi:では、順に進めていきます。 よろしくお願いいたします! 
まずはあなた自身とPontemチームの主要メンバーの紹介、そして設立された経緯を教えてください。

Alejo:私、Alejoは、IBMブロックチェーン製品の成長を2年間リードした後、BlockFiに4ヶ月参加し、プロジェクトの急成長に貢献し、30億ドルの伝統的ユニコーンにまで成長させてきた経歴があります。

共同創設者のBoris Povodは、2014年にCryptiと呼ばれる最初のJS DPoSブロックチェーンを開発し、これはLiskとArkのコードベースとして使用されました。彼は2016年には、WINGS DAOの開発に携わっています。

そしてもう一人のStas Oskinは、2013年にSpondoolies(Blockstreamが買収)のB2Cマイナーのローンチに貢献。2014年にCryptiのコアチームの一員となり、2016年にBorisと共にWINGS DAOを創設し、2018年にはBeam MWのローンチに携わってきた経歴があります。

Takeshi:ありがとう。次にPontem Networkの概要を教えてください。
強み、得意とする領域はなんですか?
 
Alejo:Pontem Networkは、Pontemが構築するdApps(分散型アプリケーション)の集合体となります。将来的にPontemは、構築する全てのアプリケーションを管理するDAO化に取り組んでいきます。このモデルは、モデルは、関係が1:多数ではなく1:1になることを除いて、ConvexがCurveを管理する方法またはveDAOがSolidlyを管理する方法に似ているものとなります。

私たちの主な競争力は、Moveにおけるの長年の経験に裏打ちされた開発力です。私たちはDiemの設立以来、Moveを使用した構築に取り組み続けてきましたので、Aptosエコシステムに参入する他の企業に対して経験あるパイオニアとしての優位性を持っています。

Takeshi:Pontemから見たMove言語及びMove VMの競争上の優位性はどこだと考えていますか。他の言語、VMと比較して教えてください。

Alejo:Moveは、より安全でスケーラブルで、非常に開発者フレンドリーな言語です。

まず、セキュリティの観点では、Moveは決定性言語であり、これは「実行時にコードが何にコンパイルされるかを正確に把握していること」を意味します。 これにより、イーサリアムで数十億のハッキングを引き起こした要因となった「reentrant error」を防ぐことができます。 
 
スケーラビリティの観点では、シャードブロックチェーンと並列トランザクション実行を備えた最新のブロックチェーンアーキテクチャに最適化された方法でストレージを管理することが可能です。 
 
開発者フレンドリーという点では、スマートコントラクトの開発を容易にするためのガイドラインを実装した「Rust」上に構築されています。 また、Moveは特定のブロックチェーンに依存しないため、複数のL1に使用できるという大きな利点があります。

Takeshi:あ、ちなみにこのAlejoさんが、あのPontem名物の有益なブログを大量にリリースし続けている方です。

さて、現在イーサリアム、ソラナ、ポルカドットなど多くのエコシステムが存在する中で、Moveエコシステムはどのようなポジションの確立を目指すのでしょうか。目標やビジョンを教えてください。
 
Alejo:具体的には、Moveを使用するAptosエコシステムは、最も安全で、最も信頼性が高く、スケーラブルなレイヤー1ブロックチェーンの実現を目指しています。 160K tps(Solanaの3倍)のベンチマークを達成しただけでなく、Solanaが苦心している100%の稼働率の達成を目指しています。

こうした利点によって、Aptosは、dAppを使用したい組織にとって、最も本番環境に対応した環境として位置付けられます。

例えば、FTXやCoinbase、Binanceなどの暗号通貨の取扱企業は、イーサリアムの高コストや、最近のSolanaのハッキングやダウンタイムを懸念しており、取引などの基幹システムを現在のチェーン上に置くのは、まだ非常に危険なことであると判断しています。

その点で、アップグレード可能なブロックチェーンを備えたAptosのブロックチェーンは、この分野における最新技術を随時採用し、進化し続けることが見込まれます。

Takeshi:Aptosとの提携を決めた理由を教えてください。また、PontemはAptosチェーン上のDapps開発に注力することを発表しましたが、AptosはBSCチェーンと提携することを発表しています。Pontemとしてはクロスチェーン展開する上でのブリッジプロトコルやウォレット開発も手掛けていくのでしょうか?
 
Alejo:私たちがAptosとの提携を決めたのは、彼らの作るチェーンが現存するブロックチェーンの中で最も安全で信頼性が高く、パフォーマンスも高いと見ているからです。ここに、Moveに関する豊富な専門知識を持つPontemが協力することで、将来的に何十億人ものユーザーに役立つアプリケーションを、共に構築していくすることができるでしょう。現在、構築を進めているアプリケーションの中には、クロスチェーンアプリケーションのためのブリッジプロトコルやウォレットなどがあります。

Pontemは、近日中に1~2年の範囲のロードマップを発表する予定ですが、並行して進めている人的強化によって、さらに多くのアプリケーションを構築したり、BSCなどの他のレイヤー1へのブリッジのような基礎的アプリケーションの開発をサポートすることもできるようになるでしょう。

Takeshi:Pontemは、AptosとSui以外のMove VMに十分な需要が生じる場合には、Dotsamaエコシステムへの拡大を目指すと先日発表がありましたが、Move VMを採用するレイヤー1ブロックチェーンが今後新たにデプロイした場合、提携拡大する可能性はありますか?
 
Alejo:私たちの目標は、Move VM の利用を拡大し、開発者が複数のレイヤー 1 にデプロイされるアプリケーションのコードベースを 1 つだけ管理すれば済むようにすることです。Aptosは最も安全で信頼性が高く、パフォーマンスの高いレイヤー1なので、より多くの開発者がAptos上にアプリケーションをデプロイしたいと思うようになると確信しています。

私は、レイヤー1をパブリッククラウドのインフラと同じように考えています。もしAWSIBMよりもずっと優れているならば、より多くの人がIBMよりもAWSにデプロイするでしょう。しかし、異なるクラウドプロバイダーにデプロイするためにコードベースを変更する必要がある場合、そこには摩擦が発生します。つまり、より良いものがあってもデプロイを躊躇する可能性があります。

私たちの目標は、アプリケーションをMoveでネイティブに構築できるようにすることで、人々にオプション性を与えることです。オプション性があれば、AptosとPontemが提供する最高のバックエンド・インフラに自然に引き寄せられると信じています。

Takeshi:ちなみに同じくMoveを取り扱うAptosや0LのDiscordにも、Pontem Japanのコミュニティメンバーはチャンネルを作成して運営するなどの取り組みが進められています.おそらくSui(Mysten)にも及んでいるでしょう。こうしてMoveエコシステムはコミュニティレベルでも拡大を続けています!Pontemマフィア*のエコシステムの拡大にも注目していきましょう🤝(※参考

さて、zkEVMを実装したチェーンが来年以降本格的にローンチされるようですが、Pontemは、プライバシー保護に重点をおいた製品開発に力を入れていく予定はありますか?Polkadotで例を挙げるなら、MantaはManta Swapというプライバシー保護に重点をおいたDappsを開発しています。
 
Alejo:ご指摘の部分は、現在、私たちが興味を持って研究を進めている部分の一つではありますが、チーム規模が急速に成長し、人的リソースを投入できるようにならない限り、短期・中期のロードマップには現状では含まれないと思います。

ZK領域に関しては、Aptosでどのように発展していくかに注目し、Pontemとして全面的に取り組むというよりは、それを構築する手助けをするというサポート面での役割を果たすことになるのではないかと思います。

Takeshi:Pontemのテストネットノードの参加者数が限られていたこともあり、参加できなかったのですが、今後、Pontemの製品テストに参加することは可能ですか。テストネットに参加するための条件も教えてください。また、テストネット参加によって、トークンのアロケーションにおけるメリットはありますか?

Alejo:現在計画しているプログラムでは、ユーザーが貢献度に応じてさまざまなレベルに進み、その実績に応じてNFTを獲得することができるようなシステムを導入していく予定です。このNFTは将来、製品内の特典に活用されたり、アーリーアダプターへの感謝の気持ちを込めて、様々な報酬の形が用意される予定です。近日中に発表しますのでご期待ください。

このプログラムは、テストネットだけでなく、AMM、ウォレット、ブラウザコードエディタ(Move Playground)など、私たちのロードマップにある全ての製品のテストに適用される予定ですので、参加者に合った貢献をすることで利点を獲得することができるようになるでしょう。

Takeshiトークンのユーティリティーを知りたいです。ホルダーにはどのような利点がありますか?また、数多くの人がホワイトリストの登録を済ませていますが、これは引き続き、今後のトークン発行の際に有効になるのでしょうか?
 
Alejo:PONTトークンのユーティリティ性や利点については、詳細を記したホワイトペーパーを間もなくリリースする予定です。

現在共有できるのは、それがサポートする基礎的なプロトコルの利点をストリームすることができるという点で、イーサリアムのConvex(CVX)と非常に似ている形で、かつCurveのように単一ではなく、Pontemが構築する予定の各製品に対応するものとなるということです。現時点では、抽象的なことしか言えませんので、ホワイトペーパーのリリースをお待ちください。

ホワイトリストに登録された方は、もちろん将来のトークン生成イベントの参加資格を得ることができます。その機会が到来した時点でメールや各チャンネルでお知らせします。

Takeshi:最後に、今後のロードマップを短期から長期的なものまで具体的に教えてください。
 
Alejo:公式のロードマップをリリースする前に、ここでいくつかのヒントを落とします。短期的には、Aptosエコシステムをサポートする複数の製品の構築に専念しています。これには、ウォレットやブラウザコードエディタのような開発者ツールや、AMMなどの基盤となるDeFiアプリが含まれます。また、SolanaのNeon、PolkadotのMoonbeam、NearのAuroraのようなAptosのEVMレイヤーをどのように作成するか研究しているところです。

ロードマップおよびホワイトペーパーのリリースをお持ちください。

Takeshi:前半の事前質問Q&Aはこれで終わりです!

AMA後半は、自由に質問を受け付けます
順次、回答していきますので、お一人様一問、質問を投稿してください。

@YURARI:Polkadotやkusamatとのデプロイの可能性は、何年後を見込んでいますか?

Alejo:2023年末を目標にしています。また、オプションとして、Move VMパレットをAcala、Moonbeam、Astarなどの他のパラチェーンにデプロイすることも検討しています。

@yoshida2:Pontemを将来的にDAOk化することの利点は何ですか?

Alejo:私は、正しく構成されている全ての分散型アプリケーションをDAOと分類しています。私たちの目標は、様々な分散型アプリケーションを構築し、ユーザーがそのdAppトークンを別のプロトコルに預けて、効率的に管理できるようにすることです。その最たる例がConvexです。基本的にユーザーはCRVトークンをConvexに預け、CVXトークンでユーザーは基盤となるCRVトークンで投票できるようになります。

基本的に我々はCRVとCVXの両方を構築していますが、我々のCVXはCRV以上のものを管理することになります。

@qyeahVSCodeのMove PlaybookとMove IDEを愛用しています。まず、AMMとMove Developer Toolsでは、どちらをメインに狙っているのでしょうか?また、playbookを使用する場合、将来的に課金される可能性はありますか?

Alejo:ありがとうございます。私たちのツールを気に入っていただけているようで、とてもうれしいです。Pontemの開発者用ツールは常に無料です。これは、Moveのエコシステムに対する私たちの貢献の形の一つであり、開発者が私たちの製品に参加し、また触れることができるようにするためのものです。将来的に、AMMやEVMなどの製品は、独自のトークンを持つことになるでしょう。

@KATO@HODLer-Kai:最近は、多くの非EVMチェーンが、EVM対応を追加していますがEVMに対応する予定はありますか?

Alejo:AptosへのEVMレイヤーの追加は、現在研究中であり、ロードマップの一部となる予定です。しかし、これは非常に複雑な製品であることから、完成までには1年ほどかかると思います。

Takeshi:さて、たくさんの質問ありがとうございました!また定期的に実施しますので随時進捗など聞いていきましょう。そして何より、週半ばのお忙しい中でAMAに時間をとって参加していただきありがとうございました。 Alejoさん、ゲスト参加していただきありがとうございました!

Alejo:こちらこそ。皆さん、ありがとうございました!この場にお呼びいただき非常に光栄でした。たくさんの素晴らしい質問をありがとうございました。コミュニティからのこのような思慮深い関与と興味を見るのが大好きです。

Takeshi:2022年はPontem Network、そしてMoveエコシステムにとって間違いなく飛躍の年となるでしょう。今後、多くの参加型イベントを用意していますので、積極的な参加とサポートをよろしくお願いいたします!

改めまして、ご参加ありがとうございました!!

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Pontem Networkについて

Pontem Networkは、Metaが創設し、現在Silvergateが所有するパーミッションブロックチェーンDiemのための実験用プラットフォームを所有しています。Pontemのインセンティブ付きテストネットMove VMスマートコントラクトプラットフォーム、ローコード開発ツールPontem Blocksにより、Diemのための構築をいつでも開始することが可能になります。Pontemは、Silvergate Exchange NetworkとMetaによるメタバース向けプロジェクトを設計しようとしている開発者に、パイオニアしての機会を提供します。

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