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第1回Kusamaオークションの概要:Karura、 Moonriver、Shiden、Khala、Bifrostの紹介


第1回Kusamaオークションの概要:Karura、 Moonriver、Shiden、Khala、Bifrostの紹介

著:Pontem Network

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この記事では、Kusamaのクラウドローンにおいて、最初の5つのオークションを勝ち取った各プロジェクトを紹介するとともに、オークションの条件について簡単に説明していきたいと思います。

KusamaとPolkadotのパラチェーン

PolkadotとKusamaには、個別のブロックチェーンとしてパラチェーンが存在します。現状、各ネットワークのパラチェーン・スロットの総数は100個が上限となっており、その大半がオークション方式で割り当てられます。

Kusamaは、Polkadotのためのインセンティブ・テストネットであり、開発者がPolkadotで稼働させる前にdAppsをテストし、問題や改善に取り組むことができる実験的な空間です。そのため、Polkadotのオークションの開始前に、Kusamaパラチェーンのオークションが、オークション自体のテストも兼ねて先行開催されたのです。

ちなみに、Pontem Networkも、「Diem-最大級のチェーンになる可能性のあるFacebookをバックにしたブロックチェーン」の実験的ネットワークととして機能します。

Kusamaパラチェーンオークションの仕組み

Kusamaのパラチェーンオークションでは、スロットを獲得するために、より多くのKSMをボンディング(ロック)する必要があります。プロジェクトは、各プロジェクトのトレジャリーからコインを調達したり、コミュニティや支援者からKSMを提供してもらうことにより調達することができ、これはクラウドローンと呼ばれています。クラウドローンのおかげで、予算の少ないプロジェクトにとってもスロット獲得のチャンスが生まれ、その見返りとしてKSMを提供してくれた人には各プロジェクトのトークンが付与さられます。例えば、Moonbeamはトークンの30%をコミュニティに割り当てました。

プロジェクトは一定の期限までに入札を行う必要がありますが、オークション自体には明確な終了時刻は設定されていません。イベント終了後に、アルゴリズムがランダムな日時を決定し、その日時で首位だったプロジェクトがスロットを獲得できます。

例えば、入札終了時間の午後7時にアルゴリズムが「オークションの終了時間は6時42分」とランダムに決定した場合、それ以降の入札はカウントされず、6時42分での首位のプロジェクトが勝者となります。(判断としてカウントされないだけで、その後の総数や報酬割り当てには影響しません)

これにより、プロジェクトが最後の瞬間に大量の入札を行うことができないようにしているのです。

プロジェクトがスロットを獲得した場合、そのプロジェクトのために提供されたKSMは、パラチェーンのリース期間終了まで(最長2年間)ロックされたままとなります。そこで生じる機会損失への補償として、プロジェクトは通常、見返りとしてプロジェクトのトークンを支援者に付与します。

PolkadotオークションもKusamaオークションと同じ方法で行われます。

さて、次に、DeFiからクラウドコンピューティングまで揃っている、Kusamaオークションの勝者を5つ紹介していきます。

1) Karura

トークンティッカー:KAR
Polkadotでの名称:Acala
勝利オークション:第1回
KSMボンディング総数:501,138 KSM (約9,000万ドル)
クラウドローン参加者数:14,164
総供給に対する報酬割り当て率:34%

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Karuraは、KusamaにおけるDeFiハブとして機能します。Karuraドル(kUSD)として担保付きのステーブルコインをリリースしており、ユーザーはKSMをステークすることでkUSDを入手できます。また、UniswapやPancakeSwapのようなAMM型のDEXや、レンディング用のdAppも用意されています。

これらの標準的なDeFi機能に加え、リキッドステークも提供しています。プラットフォームでKSMをステークしたユーザーは、LKSMトークンを得ることができ、これを他のDeFi dAppsで使用することができます。例えば、LKSMを貸し出しすことで、貸し出しに対する利息とステーク報酬を同時に獲得することが可能となります。

2) Moonriver

トークンティッカー:MOVR
Polkadotでの名称:Moonbeam
勝利オークション:第2回
KSMボンディング総数:205,935KSM(4800万ドル)
クラウドローン参加者数:5,977
総供給に対する報酬割り当て率:30%

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KusamaとPolkadotは、スマートコントラクトをネイティブにサポートしているわけではなく、それぞれのリレーチェーンは、共有セキュリティを提供し、パラチェーンが相互に通信できるようにすることに焦点を当てています。スマートコントラクトを実行するには、レイヤー1のソリューションが必要であり、それをMoonriverとMoonbeamは各ネットワークに提供します。

Moonriverは、Ethereum Virtual Machine (EVM)や、MetaMask、TruffleなどのEthereumツールをサポートしていて、Solidity(Ethereumでの使用言語)で書かれたdAppは全てMoonriverにデプロイできます。ここで正常に動作すれば、開発者はそれをMoonbeamにそのまま移行することもできるのです。

Moonriverはコミュニティ主導のプロジェクトであるとして、設立チームや初期の支援者に特別なトークンの割り当てを付与していないという特徴も持ち合わせています。

3) Shiden

トークンティッカー:SDN
Polkadotでの名称:Astar Network
勝利オークション:第3回
KSMボンディング総数:137,020KSM(約3,200万ドル)
クラウドローン参加者数:4,611
総供給に対する報酬割り当て率:30%

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Shidenは、Ethereum Virtual Machine (EVM)Web Assembly (WASM)をサポートする、Kusamaのもう一つのスマートコントラクトプラットフォームです。ShidenとMoonriverの主な違いは、Shidenがマルチチェーンであることであり、Ethereum、Cosmos、Secret Networkなどへのブリッジを構築しています。そのため、Solidity以外のプログラミング言語を使用する開発者も、Shiden上でスマートコントラクトを展開することが可能になります。

4) Khala

トークンティッカー:K-Kha
Polkadotでの名称:Phala
勝利オークション:第4回
KSMボンディング総数:132,280 KSM(2,600万ドル)
クラウドローン参加者数:2,759
報酬割り当て:1KSMにつき100PHA(合計15,000,000PHAまで)

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Khalaは、プライバシーとセキュリティに重点を置いたクラウドコンピューティングプラットフォームです。Kusama上の他のdAppsにコンピューティングパワーを提供すると同時に、処理する全てのデータの機密性を確保します。例えばdAppsは、トランザクション履歴やDEXの取引のデータをKhalaのコンピューティングクラウドに供給して分析することができ、コンピューティングパワーを提供するノードがその情報を悪用することが無くなります。

Khalaのもう一つの利点は、コンピューティングプロセスがコンセンサスから分離されているということです。ネットワークを確保するノード数に関わらず、処理能力を高速に拡張することが可能となります。

このプロジェクトは既にEthereumブリッジをローンチしており、Khalaの信頼性の高いスケーラブルなコンピューティングクラウドの恩恵を受けることができるのは、KusamaネイティブのdAppだけではなくEthereumにも広がっています。

5) Bifrost Finance

トークンティッカー:BNC
Polkadotでの名称: 該当なし
勝利オークション:第5回
KSMボンディング総数:136,817 KSM(約2050万ドル)
クラウドローン参加者数:938
総供給に対する報酬割り当て率:15.75%

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Bifrost Financeは、リキッドステークを中心としたサービスを提供するマルチチェーンDeFiプロジェクトです。BiFrostでは、ユーザーはETH、KSM、 DOT、ADAなど、異なるチェーンで発行されたトークンやコインをステークできます。

北欧神話のBifröstは、地球(ミッドガルド)と神々の領域(アスガルド)をつなぐ炎の虹の橋の名前であり、プロトコルの名前はクロスチェーンのコンセプトをうまく利用したものとなっています。

なお、Bifrost FinanceはブロックチェーンミドルウェアプロトコルBiFrost(ティッカー:BFC)とは別ですので混同しないようにしてください。

Kusamaパラチェーンオークションの分散性

オークションの回を重ねるごとに、勝利に必要なKSM数は減っていきました。Karuraの支援者が提供した9,000万ドルという驚くべき額と比較すると、BiFrost Financeの場合は2,000万ドルという控えめな額になっています。

CoinTelegraphの記事によると、Karuraが勝利したのは、クジラ(大口投資家)からの大量のKSM流入によるところが大きいことが明らかになっています(最大の一回の拠出額は900万ドル以上)その後のオークションでは、リテール(小口投資家)がやや大きな役割を果たしました。Kusamaパラチェーンオークションは、時間の経過とともに、より有機的で公正なものとなり、より多くの個人の貢献参加者がKSMを提供するようになることを願っています。これは、KUsamaが推進している分散化の原則に沿うものです。

Image: CoinTelegraph

パラチェーンオークションが各サイクルを終えた次のステップは、各パラチェーンがブロックを生成するまでのネットワークの安定性を監視することです。

私たちPontem Networkも、Pontem Noxとして、いよいよKusamaオークションに参入します。

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Pontem Networkについて

Pontemは、Polkadotを介して、DiemブロックチェーンをEthereumのようなパブリックパーミッションレスブロックチェーンの分散型エコシステムに接続するためのブリッジを構築しています。これにより、Facebookの27億人のユーザーは、分散型金融(DeFi)からノンファンジブル・トークン(NFT)まで、あらゆる暗号のユースケースにシームレスに触れることが可能になります。Pontem Networkとその開発プラットフォームにより、ユーザーは製品をDiemブロックチェーンに移行する前に、Polkadotやその他のチェーンでアプリを構築し、テストすることができます。

Pontem Networkは、Meta(Facebook)のDiemブロックチェーンインセンティブ付きテストネットとして機能するPolkadot Substrateベースのチェーンです。このプロジェクトでは、Polkadotを使用して、クリエイターにDiemの可能性を紹介し、Diem協会に移行申請を行う前にアイデアの検証を実行する機能を提供しています。また、クロスチェーンブリッジを利用することで、Pontemは他のネットワークで確立された流動性、データ、ツールをシームレスにDiemとの間で相互利用することができます。

Pontemのビジョンは、Diemブロックチェーンの主要な実験ネットワークとしての地位を確立することであり、本質的には、流動性のためのブリッジだけでなく「DiemのためのKusama」にもなることです。これは、非常に効率的で柔軟性の高いPinknodeのコードを使用して、現在のKusamaネットワークにdAppsを接続するPinknodeの能力と完全に一致しています。既存のKusamaブロックチェーンは、初期段階のスタートアップの育成、革新的な創造の実験、Polkadot上に展開する前のdAppsのインキュベーションに適した場であるという評価を得ています。これは、参入障壁の低さ、より寛容なスラッシュペナルティ、よりスピーディなイタレーション、そして最新のテクノロジーにより成り立っています。

DiemのKusamaビジネスモデルを達成するためのPontemの旅は、野心的なものに他なりません。誰もが知るWeb2の巨大な力を、Web3の世界へ引き込む架け橋を構築していきます。

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