デリゲーティング:STEP 1 デリゲートの仕方
グラフネットワークにデリゲートする方法をステップバイステップでご紹介します:
The Graphについて
グラフプロトコルを通じて、EthereumやIPFSといったネットワークを照会する為のオープンAPIを作成し、使用することが誰でも可能となりました。このプロトコルは既にDeFi分野で有名なUniswapやSynthetix、Aave、Compoundなどのプロジェクトによって使用されています。このプロトコルは、The Graph token (GRT)を燃料として機能するオープンデータエコノミーにより実行され、クエリが実行されるたびに、プロトコルに少額の手数料が支払われます。プロトコルには、トークンのバーンだけでなく新規発行の機能もあります。
The Graphトークンのエコノミクスの詳細は、こちらをご覧ください。
デリゲーター
グラフネットワークにはいくつかの役割が存在しますが、この記事ではその役割の一つである「デリゲーター」の役割にフォーカスして見ていきたいと思います。
デリゲーターは、トークンを「インデクサー」にデリゲート(委任)することでネットワークに貢献します。インデクサーは、オープンAPIを通じてデータにインデックスを作成し、提供します。その見返りとして、デリゲーターはインデクサーが獲得するクエリ料とインデックス作成報酬の一部を得ることができます。このプロセスには技術的な知識はほとんど必要ありません:
MetaMaskのインストール
MetaMaskまたはWalletConnect対応のWalletをThe Graph Networkに接続することができます。このガイドでは、MetaMaskのブラウザ拡張機能を使用します。https://MetaMask.io/download.html
MetaMaskのインストールにヘルプが必要な場合はこちらのチュートリアルを参照してください。
一般的な暗号セキュリティガイドラインが適用されます。暗号セキュリティに関する詳細はこちらのリンクを参照してください。
MetaMaskにGRTを追加
MetaMaskはGRTトークンを自動的に表示しません。GRTトークンのアドレスをMetaMaskに追加する必要があります。
1. MetaMaskを開く
2. “Assets”をクリック
3. “Add Token”をクリック
4. “Custom Token”をクリック
5. 下記情報を各項目に入力
Token Contract Address: 0xc944e90c64b2c07662a292be6244bdf05cda44a7
Token Symbol: GRT
Decimals of Precision: 18
6. “Next”をクリック
7. 最後に“Add tokens”をクリック
これでMetaMaskにGRTトークンのアドレスが追加されました。GRTトークンをMetaMaskに送信すると、ウォレット内のGRTトークンを確認できるようになります。
トークンをMetaMaskに転送
次のステップでは、Walletにトークンを追加します。デリゲートコントラクトはEthereumネットワーク上に展開されており、そのやり取りにはETHによるガスがかかります。そのためWalletにGRTトークンと少量のETHのを送る必要があります。
Walletアドレスは、Wallet名をクリックすることで表示され、再度クリックするとアドレスをクリップボードにコピーすることができます。
または“…”をクリックすることもでき、“Account details”を選択すると、EthereumアドレスとこのアドレスにリンクするQRコードが表示されます。
これで、このWalletアドレスにGRTとETHを送信する準備ができました。このプロセスは、各取引所/Walletによって若干異なります。“withdrawal”の方法は、お使いの取引所の説明に従ってください。注: トークンを送る前にアドレスをもう一度確認してください。金額が大きい場合は、正しいアドレスを入力したかどうかを確認するために、最初に少量でテストトランザクションを送信することを検討してください。
取引所やその時のネットワークの混雑状況にもよりますが、トランザクションの処理には数分から数日かかる場合があります。取引が完了すると、WalletにETHとGRTが表示されます。
これでグラフネットワークに接続する準備ができました。
MetaMaskをグラフネットワークに接続
ここまでこのガイドに従っている場合、GRTとETHを保有しているMetaMaskアカウントを持っているはずです。MetaMask Walletにログインしていることを確認し、https://network.thegraph.com/ にアクセスします。右上のConnect Walletをクリックして“MetaMask”を選択します。
MetaMaskはGraphネットワークに接続するかどうかを尋ねてきます。MetaMaskアカウントに複数のウォレットが存在する場合、GRTが保有されているウォレットを選択してください。“next”をクリックし“connect”をクリックします。これであなたのMetaMaskがグラフネットワークに接続されました。
インデクサーの選択
次のステップでは、トークンをデリゲートするインデクサーを選択をおこないます。トークンをデリゲートすると、0.5%の手数料が発生します。また、トークンはデリゲート解除後に最低28日間ロックされます。利益を生むであろう、信頼できるインデクサーを選択することが非常に重要です。
インデクサーの選択手法に関しては別の記事で解説します。
インデクサーにデリゲートする
インデクサーの選択とGRTのデリゲートの準備について
右側の青いボタンをクリックし、“Delegate”をクリック
画面の右側にサイドバーが表示され、ここにインデクサーに関する追加情報が表示されます。このインデクサーにGRTをデリゲートするには、デリゲート額を入力し“Submit Transaction”をクリックします。
あなたのMetaMaskは2つのコントラクト・インタラクションを実行します。最初のものはThe Graph Networkが指定された量のGRTトークンを消費することを許可するものです。そのまま“confirm”をクリックしてもいいですが、ガスを増やすことをお勧めします。これで処理が早くなりますし通常は価格に大きな差が出ることはありません。
ガスを増やすには“edit”をクリックし“fast”をクリックします。これで“confirm”をクリックすることで完了です。
ブロックチェーンにパーミッションが追加されるとMetaMaskは別のコントラクトのインタラクションを求めてきます。今回はデリゲートコントラクトにGRTを送信することを確認するように求めてきます。“confirm”をクリックし、ブロックチェーン上でインタラクションが確定するのを待ちます。MetaMaskから通知が届いたら完了です。
これでGRTのデリゲートが完了しました。報酬を得られると同時にThe Graphネットワークの安全性確保に貢献することができます。