ArbitrumがThe Graphを統合、インデックス化されたオープンデータがArbitrum L2 Rollupに登場
著:The Graph Foundation
The Graph Foundationは、L2ロールアッププロジェクトのArbitrumを統合し、インデックスとクエリーのサポートを追加したことを発表しました。
The Graph Foundationは、ArbitrumがThe Graphと統合され、ホステッドサービス上で稼働開始したことを発表します。これは、Web3エコシステムの統合に向けたThe Graphの取り組みを継続するものです。The Graphは、Ethereum上のアプリケーション及びサイドチェーンを含むレイヤー2スケーリングソリューション上のアプリケーションへの拡張、Arbitrumのインデックス作成とクエリー作成を行っています。The Graphは、Arbitrumのエコシステムにインデックス機能を提供し、開発者がよりスケーラブルな分散型アプリケーションを構築できるようになることを嬉しく思います。
EVMとの完全な互換性を有するロールアップソリューションを持つArbitrumは、テストネット上で何十ものdappsがプラットフォーム上にデプロイ・相互作用しており、プロジェクトやインフラストラクチャプロバイダのメインネットへのオンボーディングを開始しています。これにより、Arbitrumの開発者は、サブグラフと呼ばれるオープンなAPIを構築・公開し、アプリケーションがGraphQLを使ってクエリを実行できるようになりました。
The Graphは現在、Ethereum、IPFS、Celo、Avalanche、Fantom、Moonbeam、Arbitrumのインデックスデータをサポートしています。The Graphは、継続したネットワークの拡張を続けており、近日中に新たなレイヤー1およびレイヤー2のチェーンも追加予定でとなっております。
The Graphコミュニティには約17,000人の開発者が存在し、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、Balancer、Enzyme、Decentraland、DODO、MCDEXなどのアプリケーション用に10,000以上のサブグラフを構築しています。このリストにArbitrumを加えることは、Web3のミッションを達成するための大きな一歩となるでしょう。
Arbitrumは、OptimisticロールアップによるEthereumスケーリングソリューションであり、信頼性と安全性を保ちながら、高スループット、低コストのスマートコントラクトを実現します。コードはSolidityからコンパイルされ、一般的なフロントエンドと互換性を有するため、Web3、ethers、go-ethereumのプラグインをサポートすることができます。
Arbitrumでのサブグラフ
Arbitrumの開発者は、サブグラフの構築と公開ができるようになりました。これにより、Arbitrum上で構築された分散型取引所やゲーム、NFT、DeFiアプリケーションなどのアプリケーションは、Arbitrumからのデータを確実に見つけ出し、自分のdappsに直接利用することが可能になります。
“Arbitrumチームの実行力は素晴らしく、今回の動きによって先行者としての優位性を獲得し、最も競争力のあるL2ソリューションとなるでしょう。The GraphがArbitrumでもサポートされることで、DODOのユーザーと開発者のエクスペリエンスは飛躍的に向上します。共に協力して、DODOのプロアクティブ・マーケット・メーカー(PMM)アルゴリズムをArbitrumに導入し、最も効率的な流動性ソリューションを市場に提供し続けることに興奮しています。”
―DODO 共同設立者 Diane Dai
“The Graphは、私たちが日常業務で導入している素晴らしいツールです。生産性の向上を目指す開発チームには絶対にお勧めします。Arbitrumのロールアップに拡張することで、The Graphは私たちや他の多くの開発者がより大きな成功を収めることをさらに支援することができるでしょう。”
-MCDEX 共同設立者 Jean Miao氏
サブグラフ(オープンAPI)を構築したいと考えている開発者の方は、構築方法に関するデモをこちらとこちらでご覧いただけます。技術的な質問についてはThe GraphのDiscordで質問することができます。