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コレーターによるコンセンサス形成:KILTの指名型Proof of Stakeネットワーク


コレーターによるコンセンサス形成:KILTの指名型Proof of Stakeネットワーク

著:KILT Protocol

By Ingo Rübe, founder of KILT Protocol and CEO of BOTLabs

前回のブログ記事では、なぜKILTにパラチェーンが必要なのかを説明し、KILT Protocolを今後どのように展開していくのかについてのロードマップを提示しました。ここでは、KILT ProtocolをNominated Proof-of-Stakeネットワークとしてどのように構想しているかについての最新情報をお伝えします。

KILTは、完全に分散化されたパーミッションレス・ブロックチェーンネットワークとして設計されています。つまり、全ての決定をKILTトークンホルダーが行うことで、コミュニティによるコミュニティの為の運営がなされることにより進化・発展していくように構築されています。

KusamaPolkadotが採用したモデルに従い、KILTは分散化を実現する為に、Nominated Proof-of-Stake(NoS)ネットワークを採用します。システムのコンセンサス(KILTブロックチェーン上の情報のコンセンサス)は、KILT上でデータのブロックを作成するコレーターが、そのデータをKusama・Polkadotのバリデーターに渡し、バリデーターがその情報をリレーチェーンに渡すことで達成されます。

コレーターは、ノミネーター(コレーターを信頼し、KILTトークンを使ってコレーターをサポートするKILTトークンホルダー)により支えられます。このシステムが機能するためには、KusamaネットワークやPolkadotネットワークのように、コレーターやノミネーターにインセンティブを与える方法をシステムに組み込む必要があります。

KusamaとPolkadotでは、バリデーター(コリデーターに相当)とノミネーターは、ネットワークに参加することでステーキング報酬を得ることができます。このような報酬は、オンチェーンネットワークのインフレーションメカニズムの結果であり、各ネイティブトークンであるKSMとDOTによって実行されます。KILTでは、コレーターとノミネーターは同様のメカニズムで報酬を得て、分散型ネットワークに参加する事によりKILTトークンを受け取ります。

将来的には、KILTは完全に分散化され、上記の様な運営がなされるように設定されています。KILTは、ネットワーク上のコレーターが提供するセキュリティに加えて、KusamaとPolkadotの主要かつ画期的な特徴である共有セキュリティの恩恵を受けます。リレーチェーンに接続されている全てのパラチェーンは、ネットワーク全体のセキュリティを共有しています。これはバリデータとNPoSのデザインによって実現されているものです。

Kusamaネットワークの一部になる事により、KILTブロックチェーンとKusama上の他のパラチェーンプロジェクトとの間で、またはコネクティング・ブリッジが有効な場合にはPolkadotプロジェクトとの間でも、非常に安全なやり取りが可能になります。これは非常に有用な機能であり、KILTの機能を最も有望なブロックチェーンエコシステムの中心に据える事を意味します。これにより、KILTクレデンシャルとDIDは、増え続ける価値あるプロジェクトで簡単に利用できるようになり、KILTの利用率が大幅に向上します。

パラチェーンリースの取得

KusamaとPolkadotのパラチェーンリースは、近日中に開始されるオークションにより取得されます。あるプロジェクトがパラチェーンリースに入札・落札すると、その入札(KSMまたはDOT)はリース期間中ロックされます。つまり、リース期間中は、トークンを賭けたり、他の目的に使用したりすることはできません。リースの終了時には、ロックされたKSM/DOTは自動的に再びロックが解除され、入札者に返却されます。

KILTは、Kusamaのパラチェーンシートを早期に確保し、他のパラチェーンプロジェクトがKILTの機能をできるだけ早く利用できるようにする様にする事を目指しています。Kusamaのパラチェーンスロットを確保することで、KILTのメインネットのローンチと完全な分散化に向けての第一歩を踏み出すことができるのです!


KILTは、自己主権型の検証可能で取り消し可能な匿名のクレデンシャル情報を発行し、Web3.0におけるトラストマーケットのビジネスモデルを実現するブロックチェーンプロトコルです。

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