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Web3.0のためのKILTクレデンシャル


Web3.0のためのKILTクレデンシャル

KILTは、自己主権を有し、検証及び取り消し可能、匿名性を持つクレデンシャルを発行し、Web3.0でトラストマーケットのビジネスモデルを可能にするためのブロックチェーンプロトコルです。

インターネットでは、ユーザーはサービスに登録します。そのサービスが成功した場合には何百万人分ものログイン情報が蓄積され、ユーザーが生成したデータを収集することで新たなサービスや収益化へと利用される事がよくあります。ここには3つの大きな問題があります:

  • データサイロはハッカーの巣窟となりセキュリティ上のリスクが高まる
  • 単一のサービスにおける膨大なユーザーは自動的にその分野における独占を生成します。より良い新興サービスが登場しても、独占サービスは競争を飲み込む力を持っている為、業界の進化が鈍化する
  • 一部の寡占サービスが収集した膨大なデータ量は、人工知能の時代を迎えるのあたりこれらのサービスに不当な優位性を与えている

KILTは次世代インターネットの構成要素の一端を担い、ユーザデータを扱うための新しいメカニズムを提案します。アテスターは、ユーザーの要求に応じてクレデンシャルを発行します。クレデンシャルには特定の属性が記述され、アテスターはその内容を判断する事ができます。アテスターはクレデンシャルをユーザに送信し、ユーザーはクレデンシャルをローカルに保存します。このようにして、ユーザーは自身のクレデンシャルとデータを完全に制御することが可能になります。

KILTは、信頼された当局が文書を発行し、その文書を人々が所有・管理する現実世界のクレデンシャルプロセスと非常に似ているものなのです。

KILTは、このクレデンシャルのチェックサム(ハッシュ)をKILTブロックチェーン上に保存します。ブロックチェーン技術により、ユーザーは自身の文書の真正性を誰にでも証明することが可能になります。KILTは、個人データをブロックチェーン上に保存する事のない、プライバシーに配慮した設計原則に基づいて構築されています。個人データはユーザーの完全な管理下にあるクレデンシャルに存在し、ブロックチェーンハッシュ値のみを保存します。

ユーザーが KILTを使用してサービスに自分の特定の属性を証明したい場合、ユーザーはログインとパスワード の代わりにクレデンシャルを送信します。受信側のサービスが発行側のエンティティを信頼している場合には、ハッシュ値を生成する事でクレデンシャルの有効性を確認し、KILTブロックチェーン上でその存在を確認することができます。

まさにアナログの世界と同じように、利用者はプライベートウォレットに様々な認証情報を保持し、目的に応じて使い分けることができるのです。
その発行内容が複数の検証者から信頼されていれば、そのクレデンシャルは多目的に利用でき、利用者にとってより価値のあるものとなるでしょう。ユーザーは常に自分のデータを完全に管理し、いつどのような目的で、誰にクレデンシャルを見せるかを自身が決定する事ができるようになります。

アナログの世界とは異なり、KILTはクレデンシャルの選択された特定の部分のみを表示し、ブロックチェーン上でクレデンシャルのハッシュ値をチェックすることも可能です。

KILTは、認証プロセスを被認証者から切り離します。このプロセスで必要となるのは、クレデンシャルの有効性を確認するためのKILTブロックチェーンのみです。ここにアテスターは関与しません。この機能により、システムは非常に高い拡張性を持ち、利用者のプライバシーも保証されます。

信頼された認証エンティティはプロセスの一部ではないため、破損することもなく、クレデンシャルがどこでどのような目的で使用されたのかを知る事もありません。

この様にして、KILTはデータ主権を可能にします。


KILT Protocolについて

KILTは、Web 3.0でクレームベースの検証及び取り消し可能、匿名のクレデンシャルを発行する為のオープンソースブロックチェーンプロトコルです。KILTはユーザーのデータ主権とアプリケーションの相互運用性を提供します。信頼されたエンティティのみが有用なクレデンシャルを発行できるため、KILTは信頼を中心とした新しいビジネスモデルを促進する可能性を秘めています。

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