KILTのパラチェーンへの道
By Ingo Rübe, founder of KILT Protocol and CEO of BOTLabs
この投稿では、メインネットのローンチに向けた、今後数ヶ月間のKILTの計画を紹介します。マイルストーンや新規パートナーについては、ブログ、TwitterやTelegram、ニュースレターなどでその都度お知らせしていきますので今後のフォローをお願いいたします。
KILTは、PolkadotをはじめとするWeb3.0分野に検証可能なクレデンシャル・ベースレイヤーを提供します。私たちは、DeFiやゲノム研究、クラウドコンピューティング、エネルギー分野などの多岐にわたるビジネスケースのためにパーミッションレスな信頼基盤の構築を進めています。その他にも、気候変動関連やゲーム分野とのコラボレーションも模索しています。
なぜKILTにパラチェーンが必要なのか?
Kusamaでローンチし、他のPolkadotプロジェクトと共に発展させていく機会は非常に魅力的なプロセスです。Kusamaパラチェーンは以下のようなコア機能をKILTに提供します:
- KILTが小規模なコレーターネットワークサポートされている段階においても、確実なブロック確定能力を有しながらネットワークの安全性を維持することができ、これはKILTブロックチェーンに強固なセキュリティを提供します。
- KILTはDID(分散型アイデンティティ)と検証可能なクレデンシャルをリレーチェーンを通じてエコシステム内の他のパラチェーンプロジェクトに提供することができるようになります
- これはKILTブロックチェーンに莫大なネットワーク効果をもたらし、まスマートコントラクトシステムやオラクルなど、他のパラチェーンの機能の迅速な利用を可能にします
既に多くのエコシステムプロジェクトがKILTの機能を待ち望んでおり、できるだけ早い段階でKusamaパラチェーンにおいて利用可能にすることを目指しています。実際に、最初のKusamaパラチェーンオークションに参加してスロットを確保した後、直ちにメインネットをローンチすることを目指しています。また、KusamaからPolkadotへのブリッジ開発も想定しています。
以上のプロセスにおいて、KILTとPolimecのローンチ順を入れ替えることにしました。KILTメインネットを先にローンチし、後日、KILT機能を搭載したPolimecのアップグレード版をローンチする予定です。
今後のスケジュール:
- Rococoでのパラチェーンスロット確保 (2021年1月29日)
- パリティチームによるKusamaパラチェーンオークションのタイムラインの公開
- Kusamaのパラチェーンスロットオークションを落札
- メインネット、PoS移行、ガバナンスの実装
- Polimecのバージョンアップ版をローンチ
Kusamaパラチェーンにおいて、KILTは徐々に完全に分散化されたプロトコルに移行していきます。私たちは、パートナー、開発者、Polkadotエコシステムにとっての新しい可能性を実現させていく事に興奮しています。
その後、KILTはPolkadotパラチェーンスロットを入札し、KILTパラチェーンをPolkadotネットワークに移行させる可能性もあります。このアップグレードはプロトコルの将来のガバナンスモデルを介して、KILTコミュニティが決定することの一つとなります。
KILTコレータープログラム
テストネットからメインネットへの移行に伴い、KILTはまもなくKILT コレーターの初期プログラムを開始する予定です。KILT Collatorノードの運営にご興味のある方はcollators@kilt.io までご連絡ください。