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Acala Network(ACA)とは

Acala Network(ACA)とは

 

訳:Acala Japan Twitter | Medium | Telegram

はじめに

暗号通貨は、オープンソース、分散化、権力の再分配、公平、真実と透明性、トラストレスなどの多くのキーワードで、私たちの未来に約束と希望をもたらしたにもかかわらず、ボラティリティの過多からその価格は不安定な状態が続いており、交換手段としてはほとんど機能していません。

ステーブルコインは、その誕生から現在まで(少なくとも暗号の世界では)広く普及していますが、その有用性は投機にとどまらず、経済的・政治的な理由による資産の逃避やトレーダーのヘッジメカニズムとしても利用されています。

米ドル建てステーブルコインは、イーサリアムのプラットフォーム上で最も普及しており、著名なものとしてはUSDC(中央集権型ステーブルコイン)とDAI(非中央集権型ステーブルコイン)の2つを挙げることができます。分散型ステーブルコイン(ステーブルコインの安全性を確保するためにオーバー担保メカニズムを使用)領域では、単一のネットワーク資産は、基本的にその基盤となる台帳とそのプラットフォーム上で担保として利用可能な資産によって制限されるため、その使用及び採用が制限されます。

ブロックチェーンにとってのクロスチェーンコミュニケーションの意義は、イントラネットにとってのインターネットのようなものであると言えます。Polkadotは、パブリックブロックチェーン、コンソーシアムブロックチェーン、プライベートブロックチェーンのネットワークを強化し、真の相互運用性、経済性、スケーラビリティを実現します。

その中において、Acalaは、PolkadotのDeFiビルディングブロックとして機能する安定コインプロトコルなどの一連のプロトコルを提供する世界初の分散型金融コンソーシアムとして構築されています。Acalaのクロスブロックチェーンのステーブルコインネットワークは、以下のことを実現します:

  • ネットワークに接続される全てのブロックチェーンに対して、低コストでボーダレスな価値移転を可能にする
  • 健全で安定した通貨を創出する
  • Polkadotネットワークと他の接続されたネットワークの両方から担保を取得でき、より高い供給上限を達成できる
  • Polkadotの共有セキュリティメカニズムを利用して、ローンチ時から最高のセキュリティを確保する
  • コンソーシアムの設立とトークンのリリースモデルにより、真の分散化と検閲への耐性を実現する
  • セキュリティを維持しつつ、カスタマイズされた料金体系が可能なステーブルコイン専門ネットワークを構築する
  • オンチェーンガバナンスによるノーフォークのアップグレードにより、将来性と持続性を確保する
  • よりオープンな金融サービスのためのビルディングブロックとしての存在を確保する

ステーブルコインAcala Dollar(ティッカー:aUSD)は、複数の担保を持つ暗号通貨で、米ドルに対してペグされた安定した価値を維持します(1aUSD≒1USドル)これは完全に分散化されており、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)を含むPolkadotネットワークに接続されたブロックチェーンの資産を担保として作成することができます。また、Polkadotネットワーク上のあらゆるブロックチェーンや、それらのチェーン上のアプリケーションで使用する事も可能にします。

Acala Networkでサポートされる種類の暗号資産の所有者は、Honzonプロトコルを通じてCDP(Collateralized Debt Position)を作成することで、それを活用してaUSDトークンを生成することができます。また、ブローカーや取引所からaUSDトークンを購入して入手する事もできます。

Honzon — ステーブルコインプロトコル

token:パレットバランス・モジュールがアカラネットワークのネイティブトークンを扱う一方で、オームトークン・モジュールは、チェーン上の複数の資産をサポートし、トークンのバランス管理と転送を行います。

currencies:パレットバランスとオームトークンを集約する事で、Acala Networkをマルチカレンシーチェーンにします。

oracle:データプロバイダーの実装でると共に、共通の価格供給モジュールであり、入力された価格をキー/バリューマップに格納します。

prices:選択された通貨による資産価格を提供します。ここでは基本的にはデータプロバイダーからのUSDによる資産価格が使用されます。

auction:アイテムに入札するための共通のオークションインターフェースであり、特定のオークションがどのように実行され、決済されるかはAuctionHandlerの個々の実装により管理されます。

上記のモジュールは、どのようなプロジェクトにも使用できる汎用ユーティリティ・モジュールであり、Open Runtime Module Libraryに含まれています。

honzon:CDPの作成、更新、転送など、ユーザーがステーブルコイン機能を利用する為のプロキシ・モジュールです。

cdp_engine:オークションやリスク(安定性手数料、担保比率、債務上限、債務資産比率など)、および清算の管理を行います。

auction_manager:AuctionHandlerを実装し、担保や余剰および欠損に対するオークションを処理し、サイズや期間などのオークションパラメータを管理します。

cdp:アカウントと担保の債務残高マップを管理し、借方モジュールを介してUSD残高を更新する事で債務残高を更新し、担保残高を更新します。

debits:ローンまたはcdpが作成/更新/閉鎖された場合に、担保と米ドルの為替レートに基づいて、与えられた担保に対する債務残高を計算します。また、安定性手数料(または金利)を考慮に入れ、debitsの為替レートを毎期(例えば毎ブロック)更新します。

その他のモジュール:Primitiveモジュールは、サポートされる担保通貨の定数を定義し、タイプを定義するためのサポートモジュールを提供します。

各モジュールに関する詳細はこちら

2.1. マルチ担保型CDP

全てのaUSDは、暗号資産により裏付けられており、Honzonプロトコル(担保付債務ポジション(CDP)の動的システム、チェーン上のガバナンス、インセンティブを与えられたキーアクター)によって、米ドルに対して安定性を維持します。CDPメカニズムデザインは、イーサリアムのエコシステムでDeFiビルディングブロックとなった、最初の分散型ステーブルコインプロジェクトMakerDAOにインスパイアされています。Acalaネットワーク上のHonzonステーブルコインプロトコルのコアコンポーネントである一連のインセンティブ及び需要と供給のバランス、リスク管理カニズムと共に、aUSDトークンの価値は相対的に安定した米ドルの価値にペグされます。

コラテラルには、DOTのようなPolkadotのネイティブな資産と、それ以外の資産があります。例えば、BTCやETHのような人気資産をPolkadotネットワークにブリッジして担保として使用する事で、より高い供給上限を達成することが可能です。Acalaを利用したステーブルコインは、Polkadotネットワークの全てのチェーンに転送する事が可能で、シングルチェーンの資産では達成できないほど、その流動性と採用率を高める事ができます。

また、全てのCDPは、aUSDトークンを作成したCDPを開設したユーザーが預かった担保資産を、関連するaUSDの債務ポジションとともに保有しています。CDP内の預託された担保資産はロックされており、関連するaUSD負債が返済されるまでユーザーは引き出すことができません。アクティブなCDPは、債務価値を上回る価値を持つ担保によって常に余裕を持って担保されています。

イーサリアムでは、危険なポジションを監視して決済するために外部の清算人が必要となりますが、これはイーサリアムの限界によるものでもあります。Honzonプロトコルでは、Substrate独自の自動スケジューラーサービスであるOff-Chain Workerを使用することで、このプロセスを自動化し、ステーブルコインのセキュリティと安定性を本質的に高める事ができます。

2.2. ACAトークンのユーティリティとガバナンス

ACAは、ACALAネットワークのネイティブトークンです。ACAトークンの総供給量は、メインネットのローンチ時にミントされ、ACAリザーブプールに保管され、ACALA財団やシード投資パートナー、IPO参加者に分配され、残りは一般販売されます。

ACAは、Acalaネットワークにおいて3つの重要な機能を果たします。

  • ネットワークユーティリティトークン:ACAトークンは、ネットワークトランザクション手数料、安定性手数料(aUSDローンの金利)、清算時のペナルティ手数料の支払いに使用されます。AcalaネットワークでaUSDを生成するために作成されたCDPを閉鎖するためには、安定報酬としてACAトークンを支払う必要があります。Acalaネットワーク特有の機能として、手数料の支払いとして同額のaUSDsやその他のサポート資産を受け入れることができ、内蔵されている取引所を介してACAに自動交換することができます。ACAを受け取ると、それはバーンされて永久に供給から取り除かれます。aUSDsやCDPの市場需要が増加すると、ユーザーは安定性手数料を支払う為にACAを必要とするのでACAの需要が必然的に増加します。全ての有効なCDPはシステムにより常時監視されており、担保の種類ごとに、ACA保有者は清算比率(オープンCDPの清算を回避するために必要な最小の担保対債務比率)を投票で決定します。担保負債比率が流動化比率を下回ると、CDPはリスクが高いと判断されます。この場合、CDPは担保オークションの仕組みで自動的に清算され、米ドルで支払われる清算ペナルティが担保の販売額から差し引かれます。この清算ペナルティは、システムによる取引所でACAトークンを購入するために自動的に使用され、ACAの供給からバーンされて永久に除去されます。
  • ネットワークガバナンス:ガバナンストークンとして、ACAトークンの保有者は、ネットワークのアップグレードやリスクパラメータの調整(Stability fee、Debt Ceiling、Liquidation Ratio、Liquidation Penaltyなど)の提案権を有し、選出されたオンチェーンの評議会によって承認または拒否されます。
  • 不測の事態への対応:担保資産の価格が突然暴落し、担保不足のCDPが発生した場合などには、ACAトークンは自動的に希釈され、システムの再資本化のために市場で販売されます。

Karuraついて

Karuraは、KusamaのオールインワンDeFiハブです。Acala Foundationによって設立されたKaruraは、DeFiに最適化されたスケーラブルなEVM互換のネットワークとして機能します。

また、このプラットフォームでは、以下のような融アプリケーションを提供しています:トラストレス・ステーク・デリバティブ(liquid DOT)、クロスチェーン・アセットに裏付けられたマルチ担保のステーブルコイン(aUSD)、AMM DEX — これらはすべて、任意のトークンでの支払いが可能なマイクロ・ガス・フィーシステムを備えています。

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Acalaについて

Acalaは、Polkadotの分散型金融ハブであり、金融アプリケーションの利用や構築を迅速かつ容易にし、取引効率を向上させ、貴重な時間の節約を実現します。このプラットフォームでは、一連の金融プリミティブを提供しています。ビットコインのようなクロスチェーン資産に裏付けられたマルチ担保のステーブルコイン、信頼性の高いステーキングデリバティブ、そして流動性を解放し、金融イノベーションに力を与える分散型取引所です。
Acalaは、金融アプリケーションがスマートコントラクトや内蔵プロトコルを使用するためのデファクト・オープン・プラットフォームであり、すぐに使えるクロスチェーン機能、セキュリティ、金融の最適化を備えています。

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