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Portisとの提携によりOceanのデータエコノミーは新たな次元へ


Portisとの提携によりOceanのデータエコノミーは新たな次元へ

著:Jose Aguinaga

Ocean Protocolは、データへのアクセス権を売買する為のプラットフォームOcean Marketをリリースしています。「データのamazon.com」のようなプラットフォームの構築は、メインストリームのユーザーを念頭に置いたものであり、それこそがOceanチームがPortisを使って構築することを決めた理由です。

この記事では、OceanのグロースアクセラレーターManan Patelがビジョンを語ります。

Ocean Marketはデータトークンを管理する為にPortisを統合しました

Jose Aguinaga氏は、Portisを代表するデベロッパー・エバンジェリストです。Portisは、自己増殖型の組み込み型ブロックチェーンウォレットであり、PortisはDApp開発者に最高の開発者体験を提供すると共に、ユーザーフレンドリーなオンボーディングを提供しています。

Jose:こんにちはManan、Ocean Protocolについてのインタビューを受けていただきありがとうございます。早速ですがあなたとOceanについての簡単な紹介をお願いします。

Manan:ハイJose、よろしくお願いします。私はOcean ProtocolでGrowth Acceleratorを担当しています。Oceanチームに参加して数年になりますが、現在はプロトコルのエンゲージメント向上を担当しています。多くの場合、潜在的なパートナーとの仕事に取り組んでおり、最適なコラボレーションを決定したり、製品のデモを手伝ったりしています。そしてOceanは、データプロバイダーとデータコンシューマーの間で安全なデータマネタイズとデータ交換を可能にするレイヤー2プロトコルです。このプロトコルの最大の実装といえるOcean Marketは、Oceanユーザーがデータ資産を公開、発見、消費するための手段を提供します。

Jose:なるほど。Ocean Marketはデータのオンラインストアなのですね。

Manan:そうです。正確に言うとデータへのアクセス権を売買するためのプラットフォームです。Oceanはデータのプライバシー保護に重点を置いており、アクセスを許可されたデータはプロバイダーのコントロール圏内から出ることはありません。

Jose:ユーザーはどのようにデータにアクセスし、ダウンロードせずにどのデータを購入しているかを知ることができるのですか?

Manan:Ocean MarketをデータのAmazon.comだと考えてください。ユーザーがデータファイルを手に入れなくても、データそのもののメタデータをアップロードできる方法を提供しています。例えば、データ提供者は、フォーマットデータ、データポイント、画像、サンプル、価格などのデータの概要を記載します。価格に関しては、OceanはデータトークンとAMMプールを使ってデータのダイナミックな価格設定機能をデータ提供者に提供しています。データトークンはERC20規格に対応しています。データトークンは、基礎となるデータセット(非プライベートデータの場合)やコンピュートサービス(プライベートデータの場合)にアクセスする権利を表すトークンです。

Jose:興味深いですね。最後の点についてもう少し詳しく説明してください。ユーザーはデータトークンを使ってどのように価値を生み出すことができるのでしょうか?また、データはどのように価格設定されるのかについてお願いします。

Manan:データセットトークン化することで、データ提供者は固定価格または動的価格のいずれかを設定できるデータトークンを作成します。固定価格の場合、データトークンはデータセットの作成時にOCEANトークンでの固定価格が与えられます。動的価格では、OceanはデータトークンとOCEANトークンをペアによるBalancerプールを作成します。そのプールでデータ提供者が提供する初期流動性がデータトークンの初期価格を決定し、データトークンの価格は、データセットの需要と供給の力学に基づいて変動します。これは、データ需要に基づいて、そのデータセットへのステーカーによるOCEANトークンのステーク量により決定されます。例えば、ヘルスケアやフィンテックのデータは、アグリテックのデータよりも価値があるかもしれません。このように、データプロバイダーは市場の需要に基づいて、データセットの価格を市場に決定させることができます。また、動的価格システムを利用することで、データプロバイダーはデータセットに関与する人々によるコミュニティを獲得することができ、そのデータセットやその価値を広めて、潜在的な消費者層にアピールすることができるのです。

Ocean Marketを介したデータセットのトークン化と探索

Jose:データセットの価格発見の一環としてデータプールを導入することは、素晴らしいアイデアだと思いますが、ガスコストの面では高くつきます。これらの問題にどのように取り組んでいますか?

Manan:いい質問ですね。最近、Matic/PolygonをOceanのアプリケーションに統合しましたが、これによりトランザクションコストを大幅に削減することが可能になりました。私たちは、Ocean Marketをサポートするだけでなく、Polygonを使ってプロトコルに関与するために必要な開発者のリソースを確保する為にこのインフラを移植しました。ブリッジを使用することで、OCEANトークンをmOCEANトークンにマッピングして、データの公開と消費を行うことができます。

Jose: 素晴らしいですね。PortisもPolygonをサポートしていますが、PortisはOceanのどの部分に組み込まれていますか?

Manan:Portisは、Ocean Marketでサポートされているウォレットの1つです。ユーザーがデータトークンの発行または消費プロセスの一環としてウォレットに接続した場合にPortisを選択できるようになっています。これまでは、Metamaskを介したストアへのアクセスのみを提供していました。

Jose:それは非常に重要なことですね。Portisは、ユーザーにデジタルライフの主導権を握ってもらうために、さまざまな工夫を凝らしています。私たちは先日、Portisが他のカストディアンや非カストディアンのソリューションとどのように違うのかを発表しました。Ocean MarketでPortisを使うメリットは他にもありますか?

Manan:UXが秀逸だと感じています。Ocean Marketでは、どんなユーザーでもデータをトークン化できるようにしたいと考えていますが、多くの場合、暗号への参入障壁はオンボーディングエクスペリエンスの部分です。

Portisが簡単に利用できるようになりました

Jose:なるほど。Portisは、ユーザーの秘密鍵を保持することはありません。最近の記事では、ホワイトペーパーとセキュリティモデルを説明しました。私たちはウォレットの利便性だけでなく、ユーザーの信頼性も重視しています。

Manan:素晴らしいと思います。Oceanエコシステムとの統合がさらに進み、データトークン価格を直接Portisウォレットに掲載できるようになるといいですね。

Jose:その通りです。Portisチームは現在ウォレットの統合を可能にするSDKの強化に取り組んでいます。さて、Oceanの次のステップとOceanについて知るための最良の方法は何でしょうか?

Manan:2021年に向けて、非常に多くの事を準備しています。NFTを使ったIPベースの転送への統合機能の追加から、OceanDAOの参加と成長まで。私たちのロードマップは今年の初めに公開されています。詳しい情報はそちらをご覧ください。また、各コンテンツのフォローをお願いいたします。


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Ocean Protocolについて

Ocean Protocolのミッションは、世界に広がるWeb3データエコノミーを始動させ、データの所有者にその所有権を取り戻し、人々がデータから本来得るべき価値を獲得してより良い世界を築き上げていく事です。

データは新たな資産クラスであり、Ocean Protocolはその価値を引き出します。データの所有者と消費者は、Ocean Marketアプリを使用して、安全でプライバシーが守られた方法でデータ資産を公開、発見、消費できるようになります。

Oceanのデータトークンは、データをデータ資産に変えます。これによりウォレットや取引所、その他のDeFiツールを活用して、データウォレット、データ交換、データ協同組合を実現します。プロジェクトは、OceanライブラリやOCEANを自分のアプリで使用し、Web3データエコノミーの推進に貢献していきます。

Oceanトークンは、データへのステーク、Ocean Protocolのコミュニティへのステーク、データの売買に使用されます。Oceanトークンの供給は、短期的な成長と長期的な持続性を促進するために時間をかけて分配され、利用量の増加に応じて増加するように設計されています。

詳しくはoceanprotocol.comをご覧ください。

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