CVAT & シームレスインテグレーション
イントロ
HUMANプロトコルは、仕事の依頼から請負品質の評価、結果の配信までの一連のプロセスをソフトウェアで実行できる「人間の労働の為の分散化グローバル市場」を確立します。
AIなどの機械学習においては、人間による生データのアノテーションには無限の需要があります。機械学習の品質向上には、人間によって判別され、ラベル付け（または「アノテーション」）されたデータでなければなりません。例えば、ドローンで撮影された湖の画像は生データであり、人間はこの画像内のボート、カヌー及び動物にラベル付けします。「ラベル」は、これらのオブジェクトが何であるかを機械に教えるために使用されるのです。
世界中で、多種多様なデータアノテーションツールが何百万人もの人々に利用されています。HUMANプロトコルでは、仕事の依頼者と作業者の両方が自分の好きなツールを用いる事が可能です。この投稿では、そのようなツールの一つ「CVAT」をHUMANエコシステムに持ち込むプロセスをレビューします。他のツールをシームレスに統合することで、エコシステムをいかに簡単に拡張できるかを示す青写真となる事を願っています。
CVATとは
CVATは、インテルが開発したフリーのオープンソースのアノテーションツールです。CVATは人間の作業者に画像を提示し、その中で様々なラベリングツールを使って様々なオブジェクトをマークアップすることができます。これは、トラックが横切る様子や歩道を歩く人間のようなあまり規則的ではない物体の周りにフリーハンドで図形を描くことまで、どのような状況にも対応したラベリングを可能とします。さらに、CVATは様々な自動ラベル付けツールをサポートしています。様々なディープラーニングモデルを用いて、CVATは作業者のセグメンテーションプロセスを支援し、より迅速なラベリング作業を促進します。
シームレスな統合
HMT-Escrow toolは、Javascript、Solidity、Python 3ライブラリで、HUMANネットワーク上でラベル付けジョブを起動するために使用されます。ジョブの記述はHUMANのExchangeサーバに送られ、プロトコルとCVATのオープンソース拡張との間の相互作用を処理します。HUMANプロトコルは、タスク分配を管理するユニークなExchangeを作成するように設計されています。この場合、Exchangeは新しいジョブを解析し、CVATが理解できるデータブロブに変換します。このデータは、Exchangeに接続された利用可能で適切なCVATユーザに配布されます。
作業者が完了した作業を提出すると、データはExchangeに送り返され、Exchangeはその結果を記録オラクルに送ります。レコーディングオラクルは初期評価を行い、定期的に結果を集計してレピュテーションオラクルによる最終評価を行い、最終的にHMT-Escrowコントラクトからの支払いを開始します。
今後の展開
私たちが対象とするのはCVATだけではありません。主に、特定の画像やビデオのラベル付けのニーズを持つ企業は、特定のプラットフォームを使用して、指定された精度でラベル付けされたデータを提供する熟練労働者のプールに直接アクセスすることができるようになります。
今回は単一のユースケースです。しかし、私たちが構築した技術的なフレームワークは、企業が独自のラベリングソフトウェアをどのようにプラグインできるかを示しており、HUMANプロトコルのシームレスで広範囲な採用を可能にします。
